【完全攻略】3種類のビブラートの使い分けと出し方と練習方法

ビブラート

サクラ
わぁー…!やっぱりプロの方ってすごいなぁ…! 

ニイチ
サクラ、何の動画を見てるの?

サクラ
手越祐也さんの歌ってみた動画を見てるんです!ビブラートがとっても綺麗で、憧れちゃうなぁって…

ニイチ
よし、じゃあ今回はビブラートについてレクチャーしていこうか!

 

声をカッコよく震わせるビブラート
歌が上手い人の代名詞と言っても過言ではありません。

カラオケで友だちがビブラートをかけていると
カッコいいと思ってしまいます。

ビブラートを使いこなせるようになると、
歌の上手さも確実にワンランク上がるでしょう。

 

それだけでなく、ビブラートは
カラオケ採点の加点ポイントになっています。

歌を聴いている側の印象も良くなり、
カラオケの点数も上がるビブラート。

身につけない理由はないです!

そこで今回は、ビブラートの練習法を
わかりやすくお伝えします。

 

ビブラートとは?

ビブラートとは、
音を上下に揺らすテクニックです。

本来出すべき音の近くで、
わざと音を上下に揺らすというものです。

 

ビブラートは、フレーズ・サビの終わりや間奏の前など
声を伸ばすところでよく使われます。

 

ビブラートを使う意味と効果

曲の中で強調させたい箇所に
ビブラートをかけることで、

単音で伸ばすだけよりも音の響きが強調され、
聴き手に心地良い印象を与える他、
より遠くに声を響かせることが可能です。

 

ビブラートには、音に自分の表情や感情をつけて
聞く人を魅了する効果があるのです。

歌声をよりはっきりと目立たせるための
アクセントにもなります。

 

また、声を震わせることで
不安定な雰囲気や悲しい感情を表現することもできます。

ビブラートが使えると、
歌唱における表現の幅が広がるわけです。

 

上手いビブラートのポイント

ビブラート1

ビブラートは適当に声を震わせれば、
良いわけではありません。

上手いと感じるビブラートを出すには
3つのポイントがあります。

 

音の揺れる幅が一定であること

上手いビブラートは、
キレイな波の形をしています。

音の揺れる幅が小さくなったり、
急に大きくなったりすると汚く聴こえるもの。

揺れ幅を一定にすることで、
耳に心地良い音色になります。

 

音の揺れる間隔が一定であること

音が揺れる間隔も大切な要素です。

音の揺れる間隔があまりにも広くなると、
ビブラートと認識できません。

ただ音がブレているように聴こえて、
下手な歌に聴こえてしまいます。

逆に揺れる間隔が狭いと、
とても耳障りな音に聴こえます。

音が揺れる間隔が一定の
ビブラートを出せるように練習しましょう。

 

音が途切れないこと

ビブラートは声を長く伸ばすところで
使われることが多いです。

逆に言えば、ビブラートを使うところは
しっかり声を伸ばさないといけません。

 

ビブラートをかけることを意識しすぎて、
音が途切れ途切れになってしまうと本末転倒です。

そのため、しっかりと声を伸ばして
音を途中で切らないことが大切なポイント。

 

狙った音程で声を出し続ける技術。
これが身に付いていない方は
下記の動画にて解決しましょう。

 

ビブラートの出し方には3タイプある

ビブラート2

実は、ビブラートの出し方には
3種類あるということをご存知でしょうか?

それぞれのビブラートの出し方について
説明していきます。

 

口でかけるビブラート

歌手がビブラートをかけている時に
口が少し動いている姿を見たことはありませんか?

声は口から出る前に、
口の中の空間で響いています。

 

音の響く空間の大きさや形を変えることで
音程を変えることができます。

音が出るところが狭いと音程がやや高くなり、
広くなるとやや低くなるもの。

 

その原理を利用しているのが
口でかけるビブラートです。

口の形と「あうあう」と動かすことで
声を上下に揺らしています。

 

あごの力を抜くのがコツ

口を使ったビブラートは
あごの力を抜いた状態を保つことが求められます。

 

出しやすい音程で声を出し、
あごを動かすことで音程を上下させます。

「あぅあぅあぅ」と言う感覚で
あごを上下に動かし続け、
音が揺れる感覚を身体で覚えましょう。

 

「音が揺れているな」という感覚がわかったら、
その音がどれぐらい上下に揺れているか、

音程に着目して練習してみましょう。

 

例えばドの音を伸ばすポイントで
ビブラートをかけるなら、

半音上のド#、半音下のシの音の間を
上下するようにコントロールできるように
練習を継続しましょう。

 

喉でかけるビブラート

喉には輪状甲状筋という
音程を調節する筋肉があります。

この筋肉を動かすことで、
音を上下に揺らすビブラートです。

 

母音の部分に変化をつけよう

母音を強調するように強弱をつけて発声します。

喉に意識を向けながら
「あ〜あぁあぁあぁ」という感じで、
「あ」と「ぁ」を意図的に繰り返していきましょう。

メトロノームを使いながら、
ゆっくりしたビブラート、早いビブラート
どちらも使えるようにしていきましょう。

 

横隔膜でかけるビブラート

発声の基本である腹式呼吸
横隔膜を使う呼吸法のことでした。

その横隔膜を上下に揺らすことで、
声を揺らすことができます。

 

横隔膜でのビブラートは声質が変化しにくく、
マスターすれば音が安定しやすいため、
一番自然なビブラートになります。

難易度は高めですが、
ビブラートを使いこなしたいのであれば
ぜひ習得したい技術です。

 

横隔膜を意識し、呼吸をコントロールする

練習は、肺の下あたりにある
横隔膜を意識することから始めます。

 

激しく息を吸ったり吐いたりを繰り返し、
「ハッハッハッ」と犬が息をする
真似をしてみましょう。

その際、下腹部あたりが呼吸に合わせて
膨らんだり縮んだり、
激しく動くのがわかるはずです。

この時、呼吸に合わせて横隔膜が上下に動くことで
肺が膨らんだり縮んだりしています。
この横隔膜が動く感覚を身体で覚えましょう。

 

横隔膜が動く感覚がわかったら、
「あ〜〜〜〜」と発声した状態から、
横隔膜を動かして声を揺らしてみましょう。

最初は難しく感じますが、
慣れれば早いビブラートにも対応できるようになります。

 

それぞれのビブラートにメリットデメリットがある

ビブラート表

それぞれのビブラートにおける
使用が想定される場面、メリットデメリットをまとめました。

あなたがどんなジャンルの曲を
上手く歌えるようになりたいのか、
そこから逆算して練習に励んでみて下さい。

 

歌い手部のおすすめとしては
習得が楽な口でかけるビブラートで
「音が揺れる」感覚を習得した後に

喉でかけるビブラートと
横隔膜でかけるビブラートを同時並行で
攻略していく方法です。

 

どのビブラートが良いというわけではなく、
歌唱力に長けたアーティストは
これらを曲の雰囲気に合わせて使い分けています。

最終的には全部習得できるように練習しましょう。

 

ビブラートのコツ(意識すべきポイント)

ビブラート3

ビブラートのコツを掴むためには、
意図的に声を揺らすことができないといけません。

声が揺れている感覚こそが、
ビブラートの時の感覚なのです。

 

※前項で紹介した全てのビブラートについての
コツになります。

 

母音を何度も発音する

普通に長く伸ばす時は、
「あーーー」と歌うと思います。

ビブラートのコツとして、
母音を強調すると良いと言われています。

「あーあぁあぁ」と母音を意識して
伸ばしてみましょう。

 

もちろん、色々な母音で
できるようになることが理想です。

「うーらーめーしーやー」を
「うぅらぁめぇしぃやぁ」と言ってみるなど

母音部分を意識しましょう。

 

音程を上下させる

自分が出しやすい音で、
「あー」と声を出します。

次に、その音より少し高い音で
「あー」と声を出します。

次に、最初の音より少し低い音で
「あー」と声を出します。

これを繰り返しやってみましょう。

 

最初の音→少し高い音→最初の音→少し低い音→最初の音を
繰り返し出していくイメージです。

最初はゆっくり出していき、
徐々に速くしていきましょう。

 

ビブラートの感覚(音が揺れる)を掴む方法

横隔膜を使うビブラートのコツを
掴むオススメの方法があるのでお伝えします。

  1. まず、出しやすい音で「あー」と声を出します。
  2. 次に、みぞおちの下、へその上あたりに
    手を置きます。
  3. そして、「あー」と声を出しながら
    手でグイグイ押しましょう。
  4. 「あー」と声を出し、手で押して
    途中から手を離しましょう。

みぞおちの下、へその上あたりに
横隔膜はあります。

そこを押すことで、
横隔膜を外から揺らしています。

 

手で押している時に感じた声の揺れ
ビブラートの種です。

その感覚を意識して、
手を離しても声を揺らせるようになるまで
練習しましょう。

 

ビブラートとこぶしの違い

ビブラートと似たような技術に
「こぶし」と呼ばれるものがあります。

どちらも音揺らして声に表情をつけるテクニックですが、
音のどの部分を揺らすかと、
音をゆらす幅に違いがあります。

 

音を大きく一瞬だけ揺らし、
声のインパクト、勢いをつけることができるのが
こぶしです。

音を一定の間隔と幅で揺らし、
声を大きく響かせることができるのが
ビブラートです。

 

どちらが良い、悪いというものではありません。

「音を揺らす」手法としては同じですが、
その目的や使い方に違いがあるのです。

 

こぶしについて詳しく知りたいという方は
下記の記事も参照してみて下さい。

歌がカッコよく聴こえる!!こぶしの出し方とコツ

2020.02.01

 

おすすめ練習曲

ビブラートの練習曲を選ぶ基準は
声を長く伸ばすポイントが
歌の中にあるかどうかです。

あとは自分にとって無理せず
歌える音域かどうかで自分に合った練習曲を
見つけましょう。

 

また、早いテンポの曲であればあるほど、
早く音を揺らすスピードが求められます。

最初はなるべくゆったりした
バラード曲を選曲しましょう

 

いくつか紹介していきます。

 

福山雅治『家族になろうよ』

サビだけでなく、AメロやBメロでも
伸ばすポイントがあり、

この曲にはビブラートを使う
ポイントがたくさんあります。

高い音程を必要としないので、
男性におすすめです。

 

AI『STORY』

必要とする音程に上下幅がなく、
キーを変更すれば男性にも女性にも
歌いやすい曲です。

また、ローテンポで声を伸ばす
ポイントがたくさんあるので、
ビブラートを練習するには向いています。

 

中島美嘉『雪の華』

この曲は中島美嘉さんの透き通るような裏声を
フルに活かした曲となっており、
女性曲をマスターしたい方にはおすすめの練習曲です。

サビの「愛してる」の部分など、
ビブラートを使えるポイントがたくさんありますので、
是非トライしてみて下さい。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ビブラートの出し方、そして
どのように練習すれば良いのかがわかったかと思います。

 

カラオケで高得点を狙うには欠かせない技術ですが、
もし、歌い手として成功したいのであれば、

“使う”ということにこだわるのではなく、
「自分がどういう歌を歌いたいか」に
フォーカスしてみて下さい。

 

ビブラートを使わなくても
成功している歌い手さんやアーティストもいます。

彼らは、「自分が表現したい歌にいらなかった」から
ビブラートを使わない選択をしています。

 

最終的にあなたのファンになるのは
「技術的にうまいから」だけではありません。

あなたにしか歌うことのできない、
どんな歌を歌うか、が最も重要です。

 

技術を身につけることは確かに大事です、が、
自分がどんな歌い手になりたいのかは
見失わないように注意しましょう。



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