プロセカ(プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク)で初めて知った曲を歌ってみたで歌おうとしたら、「原曲はもっと前からあるボカロ曲だった」と気づいた経験はありませんか。
プロセカにはゲームのために書き下ろされた曲だけでなく、以前からニコニコ動画やYouTubeで公開されていたボカロ曲が数多く収録されています。こうした曲は概要欄に原曲のボカロPと投稿年を書くのが親切ですし、オフボーカル音源も原曲側で探したほうが見つかりやすいことがあります。
この記事では、プロセカに収録されているボカロ曲のうち、ゲームより前に発表されていたことが確認できる曲を、投稿年つきで整理しました。「プロセカのオリジナル曲だと思っていた」となりやすい有名曲を中心に選んでいます。
結論早見表:プロセカで有名になった「元からあるボカロ曲」
まずは一覧です。「公開年」はボカロ曲として動画サイトに投稿された年で、プロセカへの追加時期とは別ものです。
| 曲名 | 作者 | ボカロ曲としての公開 |
|---|---|---|
| メルト | ryo(supercell) | 2007年12月 |
| 千本桜 | 黒うさP | 2011年9月 |
| カゲロウデイズ | じん | 2011年9月 |
| 独りんぼエンヴィー | koyori(電ポルP) | 2012年11月 |
| シャルル | バルーン | 2016年10月 |
| テオ | Omoi | 2017年7月 |
| 命に嫌われている。 | カンザキイオリ | 2017年8月 |
| アンノウン・マザーグース | wowaka | 2017年8月 |
| ロキ | みきとP | 2018年2月 |
| テレキャスタービーボーイ | すりぃ | 2019年4月 |
| ダーリンダンス | かいりきベア | 2020年8月 |
| ヴァンパイア | DECO*27 | 2021年3月 |
| ノンブレス・オブリージュ | ピノキオピー | 2021年6月 |
プロセカの配信開始は2020年9月30日です。投稿年がそれより前なら、まず間違いなく既存のボカロ曲と考えて差し支えありません。ただし表の下3曲のように、ゲーム配信後に投稿されたボカロ曲が、後からゲームに収録されるケースもあります。
2010年代前半までの名曲:ボカロ文化そのものの入口
メルト(ryo/2007年12月)
初音ミク発売の年に投稿された曲で、ボカロ曲が広く知られるきっかけになった一曲です。プロセカで初めて聴いた人にとっては「新しい曲」に感じられますが、原曲は15年以上前の作品にあたります。
歌ってみたでは、明るいメロディのわりにサビが高く、地声で押し切ろうとすると最後まで持たないことがあります。ワンコーラス録ってから判断するのがおすすめです。
千本桜(黒うさP/2011年9月)
2011年9月17日に投稿された曲で、世代を問わず知られている定番です。言葉数が非常に多く、歌ってみたでは滑舌よりも先にブレス位置を設計するほうが完成度が上がりやすい曲です。
カゲロウデイズ(じん/2011年9月)
じんによる楽曲で、プロセカには2021年8月に追加されました。歌い出しの歌詞にちなんで8月15日の12時半に追加されたというエピソードもあります。同じじんの「ステラ」はプロセカへの書き下ろし曲なので、この2曲は立ち位置がまったく違います。
独りんぼエンヴィー(koyori/2012年11月)
2012年11月29日投稿の曲で、数多くの歌い手にカバーされてきました。テンポが落ち着いているぶん、ピッチの揺れやリズムの甘さが目立ちやすい曲でもあります。録音前に歌ってみた・歌い手の用語辞典で「オフボ」「ガイドメロ」などの用語を押さえておくと、依頼時のやり取りがスムーズです。
2016〜2019年:歌ってみたの定番になった曲
シャルル(バルーン/2016年10月)
2016年に投稿され、多数の歌い手にカバーされてきた曲です。プロセカにも収録されていますが、原曲はゲームより4年ほど前に存在しています。
テオ(Omoi/2017年7月)
2017年7月8日投稿。Omoiにとって初のミリオン再生を達成した曲です。速いテンポと高い音域が同時に来るので、キー高めのボカロ曲の攻略と同じ考え方で臨むとよいでしょう。
命に嫌われている。(カンザキイオリ/2017年8月)
2017年8月6日投稿。歌詞の内容が語られることの多い曲ですが、歌唱面では長いフレーズをどこで切るかが課題になります。感情を込めようとして息が足りなくなるパターンが起きやすいので、ブレス位置を先に決めてから録るのが無難です。
アンノウン・マザーグース(wowaka/2017年8月)
wowakaが約6年ぶりに投稿したボカロ曲で、2017年8月22日公開。プロセカには2020年11月に「ローリンガール」「裏表ラバーズ」とあわせて追加されました。原曲はバンド編成で録音されており、勢いのある曲です。
ロキ(みきとP/2018年2月)
2018年2月27日投稿、鏡音リンとみきとP自身によるデュエット形式の曲です。プロセカでも人気が高く、「プロセカ発の曲」と誤解されやすい一曲といえます。
テレキャスタービーボーイ(すりぃ/2019年4月)
2019年4月13日に鏡音レンのオリジナル曲として投稿されました。当初は短い尺で、2020年9月にlong ver.が公開されています。歌ってみたで使う音源がショート版かロング版かで構成が変わるので、選ぶときに確認してください。
ゲーム配信後に投稿され、あとから収録された曲
ダーリンダンス(かいりきベア/2020年8月)
2020年8月30日にボカロ曲として投稿され、2022年4月25日にプロセカのリズムゲーム楽曲として追加されました。セカイver.は初音ミクとMORE MORE JUMP!のメンバーが歌う編成です。
ヴァンパイア(DECO*27/2021年3月)
2021年3月9日投稿。プロセカには2022年6月に追加されています。DECO*27はプロセカへの書き下ろし曲「needLe」も手がけているため、同じ作者でも曲によって立ち位置が違う典型例です。
ノンブレス・オブリージュ(ピノキオピー/2021年6月)
2021年6月3日投稿のボカロ曲で、プロセカには2022年12月5日にリズムゲーム楽曲として追加されました。セカイver.は25時、ナイトコードで。と初音ミクが歌う編成です。こちらもピノキオピーの書き下ろし曲「セカイはまだ始まってすらいない」とは別の曲なので、混同しないよう注意してください。
「プロセカの曲」と書く前に確認したい3ステップ
概要欄やタイトルで曲を紹介するとき、次の順に確認すると間違いが減ります。
- 原曲の投稿日を調べる。動画サイトの投稿日がゲームの配信開始(2020年9月30日)より前なら、既存のボカロ曲です。
- 作者本人の告知を見る。書き下ろしなら、ボカロP自身が「書き下ろしました」と発表していることがほとんどです。
- 公式ニュースの言い回しを見る。既存曲の追加は「リズムゲーム楽曲として追加」、書き下ろしは「書き下ろし楽曲」と書き分けられていることが多いです。
書き下ろし側の一覧はプロセカ書き下ろし曲まとめに整理しました。あわせて読むと線引きがはっきりします。
カバー曲を歌ってみたで扱うときの注意点
どの音源で歌うかを先に決める
既存のボカロ曲の場合、オフボーカル音源は原曲の作者が公開しているものが基本になります。ゲーム側のセカイver.とは編曲やキーが違うことがあるため、耳コピで覚えたメロディと音源が噛み合わないという事故が起きがちです。どちらを基準にするかは録音前に決めてください。詳しくはセカイver.とバーチャル・シンガーver.の違いで解説しています。
キーは原曲基準で考える
既存曲は原曲キーが基準になります。自分の音域に合わない場合はキーを動かすことになりますが、その判断は感覚ではなく実測で行うほうが失敗しません。手順は自分に合うキーの見つけ方にまとめています。
原曲のクレジットを省略しない
ゲームで知った曲でも、作ったのは原曲のボカロPです。概要欄には作者名と原曲リンクを入れておくと、原曲を知っているリスナーにも伝わります。難易度が高いと感じたら、まずは歌いやすいボカロ曲おすすめ15選から入り、段階的に広げるのも手です。
まとめ
- プロセカ収録曲の多くは、ゲームより前に投稿されていた既存のボカロ曲
- ゲーム配信開始は2020年9月30日。投稿年がそれより前なら既存曲と判断できる
- ただしダーリンダンスやヴァンパイアのように、配信後に投稿され後から収録された曲もある
- 同じボカロPが書き下ろしと既存曲の両方でプロセカに入っているため、曲単位での確認が必要
- オフボーカル音源とキーは「原曲基準かセカイver.基準か」を先に決めてから録音する
原曲の背景を知ったうえで歌うと、表現の選び方も変わってきます。プロセカをきっかけに、原曲側の世界も覗いてみてください。



















