歌ってみた初心者でも歌いやすいボカロ曲おすすめ15選【2026年版】

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「歌ってみたを投稿してみたいけれど、ボカロ曲は難しそう」——そう感じて最初の1曲を決められないまま止まっている方は少なくありません。たしかにボカロ曲には、人間の生理的な限界を気にせず作られた高音域曲や、息継ぎの隙がないほど詰め込まれた早口曲が多く存在します。

ただし、ボカロ曲のすべてが難曲というわけではありません。カラオケでも長く歌い継がれている、素直なメロディの曲も数多くあります。最初の1曲でそういった曲を選べるかどうかで、完成までのハードルは大きく変わります。

この記事では、まず「歌いやすいとはどういうことか」を3つの条件に分解し、その条件に沿って歌ってみた初心者の方に向いた15曲を紹介します。

「歌いやすいボカロ曲」の3つの条件

「歌いやすい曲」という言葉は人によって指すものが違います。この記事では、次の3つの条件をどれだけ満たしているかを基準に選曲しました。感覚ではなく条件で選ぶと、自分に合う曲を自分で見つけられるようになります。

条件1:音域の幅が狭め

歌の負担を決めるのは「最高音の高さ」だけではありません。1曲の中で使われる最低音から最高音までの幅も同じくらい重要です。幅が広い曲は、キーを下げると低音側が出なくなり、上げると高音が苦しくなるため、キー調整で逃げにくくなります。

逆に音域の幅が1オクターブ半程度に収まっている曲は、キーを上下させるだけで自分の声に合わせやすくなります。自分の声がどのあたりの高さまで無理なく出るのかは、自分の音域の測り方で一度確認しておくと、選曲の判断がぐっと速くなります。

条件2:テンポが速すぎず、譜割りが素直

BPMが速い曲でも、1拍に入る音数が少なければ歌えます。逆にミドルテンポでも16分音符が詰まっていれば、口が回らずリズムが崩れやすくなります。ここで見るべきは速さそのものではなく、1フレーズあたりの文字数と、息継ぎの場所が確保されているかです。

歌詞を見ながら一緒に口ずさんでみて、つっかえずに最後まで言えるかどうかが簡単な判断材料になります。

条件3:ロングトーンや細かい装飾が少ない

長く伸ばす音は、音程・音量・声質のブレがそのまま聞こえてしまうため、実は難易度が高い要素です。同じく、しゃくり・フェイク・こぶしのような装飾が多い曲も、原曲の再現を目指すと難しくなります。最初の1曲では、伸ばす音が短めで、装飾に頼らずメロディだけで成立している曲を選ぶと録音が進みやすくなります。

歌いやすいボカロ曲おすすめ15選 早見表

上の3条件をふまえて選んだ15曲です。年は原曲が発表された年を示しています(2026年9月時点の情報)。

曲名ボカロP歌いやすさのポイント
歌に形はないけれどdoriko2008ゆったりしたバラード。譜割りが非常に素直
桜ノ雨halyosy2008合唱曲としても親しまれ、メロディが取りやすい
1/6 -out of the gravity-ぼーかりおどP(noa)2009ミドルテンポ。フレーズ終わりに息継ぎの余裕
from Y to YジミーサムP2009ピアノ主体で音程の基準を取りやすい
アイロニすこっぷ2012語りかけるような音数の少ないメロディ
愛言葉DECO*272009音域が狭めで、話し声に近い高さが中心
メランコリックJunky2010ポップで覚えやすい。跳躍が少ない
白い雪のプリンセスはのぼる↑2010サビが素直な上行形でメロディを追いやすい
深海少女ゆうゆ2010Aメロが低め。強弱の差で表情を作りやすい
ハッピーシンセサイザEasyPop20102人分のパートを分担でき、負担を分けられる
天ノ弱1642011バンド系だがリズムが8分中心で追いやすい
サリシノハラみきとP2012サビで気持ちを出しやすい。構成が明快
いーあるふぁんくらぶみきとP2012リズムは細かめだが繰り返しが多く覚えやすい
妄想税DECO*272013ノリで押せる。細かい部分は語り気味でも成立
恋愛裁判40mP2014ミドルテンポのポップス。展開が読みやすい

まずはここから ミドルテンポのバラード・スローナンバー5曲

1曲目に選ぶなら、テンポがゆるやかで息継ぎの場所がはっきりしている曲が向いています。テンポが落ち着いていると、自分の声を客観的に聴きながら録り直せるのも利点です。

歌に形はないけれど/doriko

2008年発表。ミク曲のバラードとして長く歌い継がれてきた1曲です。メロディが小節に対してまっすぐ乗っており、変則的な譜割りがほとんどありません。

歌ってみたのポイントは、テンポが遅い分だけ音程のブレが目立ちやすいこと。強く歌い上げようとせず、まずは音程を保って最後まで通すことを目標にすると形になりやすい曲です。

桜ノ雨/halyosy

2008年発表。卒業ソングとして知られ、のちに合唱アレンジも作られて歌い継がれてきた楽曲です。メロディラインに極端な跳躍が少なく、音を探しにくい箇所がほとんどありません。

1人で歌うと厚みが出にくく、物足りなく感じることがあります。ハモリを1本重ねるだけでも印象が変わるため、多重録音の練習曲としても扱いやすい1曲です。

1/6 -out of the gravity-/ぼーかりおどP(noa)

2009年発表。宇宙をモチーフにした浮遊感のあるミドルテンポのポップスです。フレーズの終わりごとに休符が置かれているため、息継ぎの計画を立てなくても自然に歌い進められます。

サビは高さより「まっすぐ伸ばす」ことが求められます。伸ばしている間に声量が落ちないよう、息を一定に使う意識を持つと安定します。

from Y to Y/ジミーサムP

2009年発表。ピアノを中心にしたバラードで、伴奏の和音がメロディの基準になってくれるため、音程を取りやすい構成です。歌ってみた黎明期から多くの投稿がある定番曲でもあります。

静かな曲なので、環境ノイズやリップノイズが目立ちます。録音時のマイクとの距離を一定に保つこと、部屋の音を減らすことを意識すると仕上がりが変わります。

アイロニ/すこっぷ

2012年発表。語りかけるような音数の少ないメロディが特徴で、Aメロは特に音の動きが小さくまとまっています。感情表現に集中しやすいタイプの曲です。

難所は、静かなパートから抜ける部分でのダイナミクス。声を張り上げて音量差を作ろうとすると音程が上ずりやすいので、息の量で差をつける方向で試してみてください。

音域が狭めで通しやすいポップス5曲

ここからは、音域の幅が比較的コンパクトで、キーを調整すれば男女どちらでも合わせやすい傾向の曲です。自分に合うキーの見つけ方を先に押さえておくと、無理なく歌える範囲がわかります。

愛言葉/DECO*27

2009年発表。DECO*27さんの初期を代表する楽曲で、以降シリーズ化されている1曲でもあります。メロディの中心が話し声に近い高さにあり、力まずに歌い出せるのが利点です。

歌ってみたのポイントは、言葉のリズムを崩さないこと。音を伸ばしすぎるとテンポ感が損なわれるので、語尾を短く切る意識で歌うと原曲の軽やかさに近づきます。

メランコリック/Junky

2010年発表の鏡音リン曲。明るいシンセポップで、跳躍の少ないメロディが最後まで続きます。サビが記憶に残りやすく、覚えるまでの負担が軽いのも利点です。

難所は、テンポに対して言葉がやや詰まる箇所があること。歌詞を読むだけの練習を数回はさむと、口が回らない部分を先につぶせます。

白い雪のプリンセスは/のぼる↑

2010年発表。冬をイメージさせるタイトルで知られる楽曲です。サビのメロディが順を追って上がっていく形になっており、次の音を予測しやすい構成になっています。

サビの後半で最高音が来るため、そこを基準にキーを決めるのが安全です。Aメロが低くなりすぎない範囲で調整すると、全体のバランスが取れます。

深海少女/ゆうゆ

2010年発表。Aメロが低めに置かれ、サビで一気に開ける対比のある曲です。音域の幅そのものは広すぎず、キー調整で対応しやすい部類に入ります。

低いパートを丁寧に歌えるかどうかで印象が大きく変わります。低音が抜けにくいと感じる場合は、低い声で歌えるボカロ曲おすすめ15選で紹介している低音向けの曲もあわせて試してみてください。

ハッピーシンセサイザ/EasyPop

2010年発表、巡音ルカとGUMIによるデュエット曲です。2人でパートを分け合えるため、1人で歌い切る体力が要らないのが大きな利点です。友人とのコラボ企画にも向いています。

ソロで歌う場合は、2パートを1人で担当することになるので、キーの設定に注意が必要です。両方のパートが収まる範囲で決めるか、片方を主軸にして再構成する方法もあります。

リズムに慣れてきたら挑戦したい5曲

音程は取りやすい一方で、リズムがやや細かい曲です。1曲通せる自信がついてきたタイミングで挑戦すると、歌ってみたの表現の幅が広がります。

天ノ弱/164

2011年発表のGUMI曲。バンドサウンドですが、リズムは8分音符が中心で追いやすく、ロックの入り口として扱いやすい楽曲です。

サビで感情が乗りやすいぶん、力んで音程が高めにずれることがあります。録音後に自分の音源を確認して、サビだけ上ずっていないかをチェックすると精度が上がります。

サリシノハラ/みきとP

2012年発表。歌ってみたで長く歌われてきた1曲です。Aメロ・Bメロ・サビの役割がはっきりしていて、構成を覚えやすい特徴があります。

サビは高めの音が続くため、キーを下げる判断も選択肢に入ります。原曲キーにこだわらず、自分が最後まで声を保てる高さを選ぶほうが完成度は上がります。

いーあるふぁんくらぶ/みきとP

2012年発表。中国語のフレーズが登場するポップな楽曲です。リズムは細かめですが同じパターンの繰り返しが多く、1か所を覚えれば応用が利きます。

難所は、言葉数の多いパートでテンポが遅れやすいこと。メトロノームに合わせて歌詞を読む練習を入れておくと、録音時のズレを減らせます。

妄想税/DECO*27

2013年発表。跳ねたリズムに乗せて言葉を並べていくタイプの楽曲で、ノリで前に進める曲です。全部を丁寧に歌うより、語り気味に処理する箇所を決めたほうがまとまります。

歌ってみたのポイントは、子音の立て方。母音を伸ばすより、言葉の頭をはっきり出すほうがリズムが前に出て、原曲の推進力に近づきます。

恋愛裁判/40mP

2014年発表。裁判をモチーフにしたミドルテンポのポップスで、展開が読みやすく、初めての1曲としても選ばれることの多い楽曲です。

音域の幅がやや広めなので、Aメロの低い部分とサビの高い部分の両方を確認してからキーを決めるのが安全です。先にサビだけを歌ってみて、最後まで声が保てるかを確かめておくと録り直しを減らせます。

歌いやすい曲でも録る前に確認したい3つのこと

選曲が決まったあと、投稿までにつまずきやすいポイントを整理しておきます。

  1. オフボーカル音源が公開されているか:歌ってみたにはカラオケ音源が必要です。配布の有無や利用条件は曲ごとに違うため、必ず作者の指定を確認してください。詳しくはオフボーカル音源の探し方と扱い方にまとめています。
  2. キーを変えた音源を用意できるか:原曲キーで苦しい場合は音源側のキーを変える必要があります。配布音源のピッチ変更が許可されているかは、これも作者の規約次第です。
  3. 投稿先のルールを満たしているか:動画サイトごとに、権利表記や使用素材の扱いに関するルールが定められています。投稿の直前ではなく、選曲の段階で一度目を通しておくと差し戻しを防げます。

まとめ:条件で選べば、最初の1曲は決まる

  • 歌いやすさは「音域の幅」「テンポと譜割り」「ロングトーンや装飾の少なさ」の3条件で判断できます
  • 最初の1曲はバラード系から選び、通せるようになってからリズムの細かい曲に進むと負担が小さくなります
  • 原曲キーで歌うことが目的ではありません。自分の声が最後まで保てる高さを選ぶほうが、聴きやすい仕上がりになります
  • 選曲と並行して、オフボーカル音源の入手方法と投稿ルールも確認しておきましょう

歌ってみたを始めるまでの全体の流れを整理したい方は歌い手の始め方ロードマップを、選曲の考え方をもっと広く知りたい方は歌ってみたの選曲のコツもあわせてご覧ください。



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