自分の音域の調べ方・測り方【hiA・mid2Aなど音名表記の読み方つき】

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「この曲の最高音はhiAだから歌えるよ」と言われても、そもそもhiAがどの高さの音なのか、自分がその音を出せるのかが分からない……。歌ってみたを始めたばかりの人がまずつまずくのが、この「音域の言葉」と「自分の音域」の2つです。

この記事では、hiA・mid2A・lowGといった音名表記の読み方をゼロから解説したうえで、スマホアプリを使って自分の音域を測る具体的な手順を紹介します。地声と裏声を分けて測る方法、測った音域をキー選びや選曲に活かす方法まで、この1記事でひととおり分かるようにまとめました。

結論:音名の読み方さえ分かれば、音域測定は5分でできる

先に全体の流れをまとめます。特別な機材は不要で、スマホが1台あれば今日から測れます。

ステップやること
1. 音名表記を知るhiA=A4(高いラ)など、表記のルールを押さえる
2. アプリを用意する音程が表示されるアプリ(Vocal Pitch Monitorなど)か、ブラウザの測定ツールを開く
3. 声を出して測る楽に出る音から半音ずつ下→上へ。2〜3秒伸ばせた音までを「出る音」と数える
4. 地声・裏声を分けてメモ「地声:lowG〜mid2G、裏声:hiC まで」のように記録する

測った音域は、キー選び曲選びにそのまま使えます。まずは表記の読み方から見ていきましょう。

hiA・mid2Aとは?音名表記の読み方

日本のカラオケ・歌ってみた界隈では、音の高さを「low」「mid1」「mid2」「hi」「hihi」という5つのゾーン+音名(A〜G#)で表すのが定番です。音域データサイトやカラオケの記事は、ほぼこの表記で書かれています。

仕組み:A(ラ)からG#(ソ#)までで1オクターブ

音名はアルファベットで、A=ラ、B=シ、C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソです。この表記ではAから次のG#までを1つのゾーンとして、低い順にlow→mid1→mid2→hi→hihiと名前が付きます。つまり「mid2A」は「mid2ゾーンのラ」、「hiC」は「hiゾーンのド」という意味です。

  • low:男性の低音がこのあたり(lowG=男性が話す声に近い低さ)
  • mid1:男性の話し声〜歌の中低音ゾーン
  • mid2:男女ともに歌の中心になるゾーン。真ん中のド(mid2C)を含む
  • hi:いわゆる「高音」。男性曲のサビの山場はhiA前後が多め
  • hihi:女性の裏声や、かなり高い女性曲で出てくるゾーン

国際式(C4など)との対応表

アプリの多くは「C4」「A4」のような国際式(科学的音名)で表示されます。真ん中のド=C4=mid2Cチューニングの基準になるラ=A4=hiAと覚えておくと、両方の表記を行き来できます。

カラオケ式国際式目安
lowGG2男性の低め。低音曲の最低音でよく登場
mid1CC3男性の話し声に近い高さ
mid2CC4ピアノの真ん中のド
mid2GG4男性曲のサビでよく出る高さ
hiAA4「高いラ」。男性曲の最高音の定番ライン
hiCC5男性ではかなりの高音。女性曲の最高音で頻出
hihiAA5女性の裏声・高音曲ゾーン

半音は「hiA#」「mid2C#」のように#を付けて表します。なお、サイトによって表記の流儀が少し違うことがあるため、正確に伝えたいときは「hiA(A4)」のように国際式を併記しておくと誤解がありません。

間違えやすいポイント

  • A=ラであって「ド」ではない:アルファベットはAから始まりますが、ドレミの「ド」はCです。hiA=高いラ、hiC=高いド、と読み替えます。
  • ゾーンの区切りはAで切り替わる:mid2G#の半音上がhiAです。「mid2の次だからmid2H」ではありません。
  • mid2AとhiAは1オクターブ違い:字面が似ていますが高さはまったく別物です。音域データを読むときに取り違えると、キー設定を大きく誤ります。

自分の音域の測り方|アプリを使った手順

読み方が分かったら、実際に測ってみましょう。自分の出した声の音名をリアルタイムで表示してくれるアプリを使うと、手軽に確認しやすいです。

使うアプリ・ツール

  • Vocal Pitch Monitor:マイクに入った声の音程をグラフで表示してくれる定番アプリ。Android版は無料、iOS版は有料(300円・2026年9月時点、価格は変動あり)です。表示は国際式(C4など)なので、先ほどの対応表と合わせて読みます。
  • KeyTubeの音域測定:音域データサイト「KeyTube」には、ブラウザ上でマイクを使って音域を測定できる無料ツールがあります。アプリを入れたくない人はこちらでも測れます。
  • ピアノ・鍵盤アプリ:基準の音を鳴らす用に、無料のピアノアプリ(または手元の楽器)があると便利です。

測定の手順(5ステップ)

  1. 軽くウォームアップする:起き抜けは声が出にくいので、リップロールやハミングで数分声を温めてから測ります。
  2. 楽に出せる音から始める:ピアノアプリで真ん中のド(C4=mid2C)あたりを鳴らし、「アー」と声を合わせます。男性で低すぎる場合は1オクターブ下(C3=mid1C)からでOKです。
  3. 半音ずつ下げて最低音を探す:鍵盤を半音ずつ下りながら声を合わせ、音として聞き取れる限界の音名をメモします。
  4. 半音ずつ上げて最高音を探す:基準の音に戻り、今度は半音ずつ上げていきます。喉が痛くなる手前でやめてください。
  5. アプリの表示を確認して記録する:Vocal Pitch Monitorなら、出した声の音名が画面に表示されるので、最低音と最高音をそのままメモします。

「出た」と数える基準は「2〜3秒伸ばせるか」

一瞬かすって出ただけの音を音域に含めると、実際の選曲で失敗しやすくなります。2〜3秒まっすぐ伸ばせて、録音しても聞き取れる音量が保てる音までを「歌で使える音域」と数えるのがおすすめです。限界ギリギリの音とは分けて、「出せる:mid2G/頑張ればhiA」のように2段階でメモしておくと選曲の判断がしやすくなります。

地声と裏声は分けて測るのがコツ

歌ってみたの選曲やキー決めでは、「地声でどこまで出るか」と「裏声でどこまで出るか」を分けて把握しておくことが重要です。

  • 地声の最高音:喉を締めて無理やり張り上げた音は含めず、「サビで何回も出せるか」を基準にします。
  • 裏声の最高音:地声の限界を超えたら裏声に切り替えて、同じように半音ずつ上げていきます。裏声はhiC〜hihiA前後まで出る人も多く、地声より上に広い範囲が見つかるはずです。
  • 切り替わる場所(換声点)もメモ:地声から裏声に切り替わる音を知っておくと、曲中のどこで裏声を使うかの設計がしやすくなります。

なお、男女の平均的な音域や地声・裏声の違いは男女の平均的な音域の解説記事で詳しく紹介しています。自分の結果が平均とずれていても、歌ってみたではキーを調節すればよいだけなので気にしすぎる必要はありません。

測った音域の活かし方

音域は測って終わりではなく、ここからが本番です。主な使いみちは3つあります。

使いみちやること
キー選び曲の最高音と自分の地声最高音を比べて、キーを何個下げる(上げる)か決める
選曲音域データサイトで、自分の音域に収まる曲を探す
練習の目標設定「あと半音でhiAに届く」のように、広げたい方向を具体化する

キーの決め方は自分に合うキーの見つけ方で、曲側の音域を調べて照合する手順は曲の音域の調べ方で詳しく解説しています。音域そのものを広げたい人は、音域を広げる練習方法高音の出し方低音の出し方の記事が参考になります。

音域測定でよくある質問

Q. 日によって測定結果が変わるのですが

体調・時間帯・ウォームアップの有無で、最高音は半音〜1音程度変わることが珍しくありません。数日に分けて2〜3回測り、いちばん条件のよい日ではなく「だいたいいつも出る範囲」を自分の音域として採用すると、選曲で無理がなくなります。

Q. hiAが出ないと歌ってみたは厳しいですか?

そんなことはありません。hiAは男性曲の最高音として多い高さというだけで、キーを下げれば大半の曲は歌えますし、低めの曲を選ぶ方法もあります。原曲キーにこだわるより、自分の音域で気持ちよく歌える設定を探すほうが、結果的に聞きやすい歌ってみたになりやすいです。

Q. カラオケの採点機能でも測れますか?

カラオケ機種の採点機能でも歌った範囲の音域は表示されますが、「歌った曲に出てきた音」しか測れないため、限界値を知るにはアプリで半音ずつ確かめる方法が確実です。カラオケに行ったついでに確認する程度に使い分けるとよいでしょう。

Q. 地声と裏声の境目が自分でも分かりません

高くしていったときに、声の質がフッと軽くなったり息っぽくなったりしたら、そこが切り替わりの目安です。判断に迷う音は無理に分類せず、「mid2G〜hiAあたりは切り替えゾーン」のように幅でメモしておけば実用上は困りません。録音して聞き返すと、自分では地声のつもりでも裏返っていた、といった発見もあるので、測定はぜひ録音しながら行ってみてください。

まずは5分、スマホを手に「アー」と声を出してみてください。自分の音域が音名で分かるだけで、キー選びも選曲も一気に迷わなくなります。

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