本当に出せている?ミックスボイスの判定方法とセルフチェック法


・ミックスボイスの出し方を知りたい。
・ミックスボイスを出せているか分からない。
・より深くミックスボイスを理解したい。

そんな方にオススメの記事です!

 

ミックスボイスとは地声と裏声の中間地点にある
発声方法のことです。

ミックスボイスができないと、
高音部分でいきなり大きな声になってしまったり
声の裏返りの原因になります。

 

現時点でミックスボイスについて理解している人も
「自分はミックスボイスができているのかなぁ?」
疑問に思っている人もいるかと思います。

何故ならミックスボイスの定義は曖昧なものだから。

地声とミックスボイスの転換点に明確な正解はなく、
どこからがミックスボイスかが分かりにくいので
ちゃんとできているか不安な人も多いかと思います。

 

そんな人の参考にもなるセルフチェック方法も
解説していきます。

 

ミックスボイスをこれから習得したい人
自身のミックスボイスをブラッシュアップしたい人
参考になる記事内容になっています。

 

ぜひ最後までお付き合いください!

 

ミックスボイスの出し方

ミックスボイスができるようになると、高い音程を
地声のような力強さを持って歌えるようになります。

声の成り立ちは以下のイメージです。

  • チェストボイス(地声)
  • ミックスボイス
  • ヘッドボイス(裏声)

この3種類の声を意識できるようになると
安定した歌唱が可能になります。

地声と裏声の間をスムーズに繋げられるように
ミックスボイスを出せるようにしましょう!

 

ミックスボイスを出す方法は以下の通りです。

  1. 腹式呼吸でお腹の支えを作る
  2. 喉を開き声帯を締める
  3. 低い音から徐々に高い音を出す

地声から裏声になる転換がスムーズであれば
その手前の声はミックスボイスになっています。

 

腹式呼吸でお腹の支えを作る

ミックスボイスは腹式呼吸の発声をしないと
出すことができません。

重要なのはお腹の膨らみを支えにして
体の軸を強くして発声することです。

 

腹式呼吸をした時に膨らむお腹はキープしたまま
声を出せるようにしましょう。

 

腹式呼吸は以下の手順で行います。

  1. 姿勢を正しリラックスする
  2. 肩の位置を変えずに息を吸う
  3. お腹が自然に膨らむ

大切なのは意図的にお腹を膨らますのではなく
自然に膨らむことを実感することです。

また、発声時に意図的にお腹を凹ませることも
やってはいけません。

 

喉を開き声帯を締める

次にあくびをして喉を開きましょう。

口からお腹まで一本の太い管が通るイメージを
持つようにしてください。

その状態から少し息を吐き、途中でピタッと
息を止めてみてください。

これが喉を開き声帯を絞めた状態です。

 

分かりやすく例えるとうがいをしている時の状態

歌う時はガラガラとうがいをするように
発声をするということです。

 

低い音から徐々に高い音を出す

腹式呼吸でお腹に支えを作り、
喉を開き声帯を適度に絞めながら声を出します。

初めは低い音から、徐々に高い音にしていきますが
その際に喉と声帯の状態は維持しましょう。

 

高い音程になると、どうしても声帯がバカッと開き
大きな音量になってしまいますが我慢です。

声帯が開きすぎて多くの息が漏れてしまうと
高い音程になった途端に裏返ったり、音量が不自然に
大きくなってしまいます。

これらの手順を心がけて発声すれば、
地声から裏声の転換がスムーズに行えます。

 

ドレミファソラシドと、音階をなぞって
確認してみてください。

 

猫の鳴き真似はミックスボイス

これまでのミックスボイスの出し方を理解しつつ、
猫の鳴き真似をしてみましょう。

「にゃあ。」と勢いよく猫の真似をした声は
ミックスボイスになっています。

その感覚のまま歌ってみると
高い音も難なく出すことができる場合も多いです。

 

ボイトレではオーバー気味に奇声を発したりする
練習もよく行われます。

そういった形で、今までの自分の発声の常識を
飛び越える意識で取り組むことが大切になります。

 

ミックスボイスのセルフチェック方法

ミックスボイスを出せているかを
セルフチェックする方法をお伝えします。

セルフチェックの項目は以下の通りです。

  • 裏声は出せていますか?
  • 急に声が大きくなっていませんか?
  • 無表情で発声できていますか?
  • 喉仏が上がってきていませんか?
  • 高い音程で息切れしていませんか?

これらの1つにでも引っかかってしまっていれば
ミックスボイスはできていません。

 

裏声は出せていますか?

そもそも裏声(ファルセット)が出せないと
ミックスボイスの概念は生まれません。

ミックスボイスは地声と裏声をスムーズに繋げる
だということを認識しておきましょう。

 

裏声は口を閉じて高い音程でハミングしましょう。

口腔内と後頭部あたりが響いていることを
意識しながら行うと良いです。

その感覚のまま口を開き発声するとキレイに出ます。

 

急に声が大きくなっていませんか?

ミックスボイスには、高い音程を歌う際に
声が不自然に大きくなることを防ぐ役割があります。

つまり声を大きく出さないと高い声を出せない人は
地声のまま無理をして高い声を出しています。

 

原因としては、低い音程の発声が弱々しいことが
考えられます。

低い音程の部分でも、しっかりと力強い発声を心がけ
高い音程に向かうようにしてみてください!

 

無表情で発声できていますか?

ミックスボイスでの高い音程の発声は
リラックスして行っている状態がベストです。

高い音程になるにつれて、顔の表情が辛そうに
なってしまう人は脱力を心がけて発声しましょう。

とはいえ、前を向いて目を開いたり
口角を上げて声を響かせるための表情作りは
行うようにしてください。

 

喉仏は上がってきていませんか?

喉を開いた状態の喉仏は下がった状態になります。

これが高い音程になるにつれて上がってきます。

これをできるだけ下げた状態でキープしないと
急な声の裏返りの原因になります。

 

高い音程でも口の中をうがいをしている状態にして
喉を開き声帯を絞めていることを意識しましょう。

 

高い音程で息切れしていませんか?

高い音程を発声した時、声がスカスカになったり
息が持たずに辛くなる場合もミックスボイスが適切に
行えていません。

原因は声帯の開きが大きすぎて、
息が余分に出てしまっていることにあります。

ミックスボイスを出す時は息を吐く量を適度に抑える
必要があることを覚えておいてくださいね。

 

まとめ

今回はミックスボイスの出し方と、ミックスボイスが
できているかのセルフチェック項目をお伝えしました。

ミックスボイスの出し方は以下の通りです。

  1. 腹式呼吸でお腹の支えを作る
  2. 喉を開き声帯を締める
  3. 低い音から徐々に高い音を出す

上記の①と②の状態をキープしながら
地声と裏声の喚声をスムーズに行えると
ミックスボイスはバッチリと出ています。

 

これにより急な音量の変化と、声の裏返りを
解消することが可能になります。

 

ミックスボイスは地声との違いが分かりづらいので
本当にできているのかが不安になる人も多いです。

そんな人はセルフチェック項目を確認してください。

  • 裏声は出せていますか?
  • 急に声が大きくなっていませんか?
  • 無表情で発声できていますか?
  • 喉仏が上がってきていませんか?
  • 高い音程で息切れしていませんか?

歌が上手くなるために、ミックスボイスの認識は
必要不可欠なものになります。

高い音程を無理せず歌うための
重要なテクニックなので繰り返し練習しましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です