ホイッスルボイスの概要・やり方・練習方法【できる人は生まれつき?】


他のどの歌い手よりも高い声を出したい…!
そんな野望を持ったことはありませんか?

そんなあなたにオススメしたい発声方法が
ホイッスルボイスです。

 

この記事を読まずに無理に高音を出し続ければ
喉を痛めてしまうことになってしまいます。

 

そうならないように、この記事を読み、
ホイッスルボイスの理解を
深めていきましょう。

 

 

ホイッスルボイスとは?

ホイッスルボイスとは、
人間が出せる声の中で一番高い声です。

超高音と言われることもあり、
笛のような音がするのが特徴です。

言葉を聞き取ることは難しいので、
奇声に近いかもしれません。

 

参考:マライア・キャリーさんのホイッスルボイス

 

「ホイッスルボイスを出したい!」と思う方も多いですが、
汎用性や重要度は高くないです。

この音域では母音を発声できません。
そのため、歌詞を歌うということが難しいです。

 

また、ホイッスルボイスの発声には非常に高い技術が必要で、
ミックスボイスやヘッドボイスを使える必要があります。

 

ホイッスルボイスは2種類存在する

ホイッスルボイスは2種類に分類されています。

構音型ホイッスルボイス
気流型ホイッスルボイスです。

 

構音型ホイッスルボイスは
クリーンなホイッスルボイスです。

世界的歌手のマライヤキャリーや
アリアナグランデ、またオペラ歌手などが使うのは
このホイッスルボイスです。

 

習得難易度は高めですが、

できるようになればホイッスルボイスを
ロングトーンでできる様になったり、

何より音量がとても大きく
出るので迫力が増します。

 

気流型ホイッスルボイスは
声帯をほぼ閉じた状態で空気を通すので、
構音型ホイッスルボイスより笛の音に近いです。

構音型の様にクリーンな音にはならず、
息が混じったような声になります。

 

メタルなどの音楽で使うと、
より雰囲気が増して迫力が出ます。

比較的、難易度は低く
習得しやすい方だと思いますが、
クオリティをあげるのが難しい部類です。

 

例えば、構音型ホイッスルボイスと違い、
ロングトーンで出すのが難しく、
また音量も比較的出にくいです。

 

ホイッスルボイスは基礎発声が完璧な状態で練習をしよう

ホイッスルボイスは声門を閉じ、
声帯を微弱に振動させることで
高音を出す極めて特殊な発声方法です。

身に着けることで人間離れした
とてつもない高音発声をすることができますが

 

発声の基礎、絶対歌唱力
マスターしていないと習得は難しいと言えます。

まだ絶対歌唱力を身につけていない方は
必ず習得しておきましょう。

 

絶対歌唱力について

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練習の際は、少しでも喉に違和感を
覚えたら必ず中止し、

基礎が身についていない場合は
一度専門家の指導を受けることが
上達の近道となるでしょう。

 

ホイッスルボイスの音域

ホイッスルボイスは、超ハイトーンボイスと言われることもあり、
hihihi域の音域にあたります。

ホイッスルボイスを出せる歌手として、
マライアキャリーさんやMISIAさんが挙げられます。

ホイッスルボイスを身につけると
出せる音域が広がります。

実際、マライアキャリーさんは
5オクターブの音域を出せると言われています。

 

ホイッスルボイスの正体

またホイッスルボイスは
他の声とは根本的に違います。

というのも、普通は
声帯を揺らして声を出しています。

 

一方、ホイッスルボイスでは
ほとんど声帯が振動していません。

そのためホイッスルボイスを出すには
特殊な発声法を身につける必要があります。

 

ホイッスルボイスの汎用性や重要度

話の骨を折るようですが、
ホイッスルボイスはあまり重要ではありません。

正直な話、出せたところで
使う場面がほとんどないです。

 

言葉を発音することができないので、
叫びのような声になります。

またホイッスルボイスを使う歌は
ほとんどないでしょう。

感情表現のひとつとして、
もしくは芸のひとつとして使えるくらいです。

 

ホイッスルボイスを出せたって
発声が良くなるわけではありません。

テクニックが上がるわけでもなく、
歌の表現が大幅に上がるわけでもない。

 

ホイッスルボイスを必死に練習するよりは
基礎的な練習に時間を割いた方が良いでしょう。

ブレスコントロール、声の響き、
アクセントのつけ方などの方が実を結びやすいです。

それでも身につけたいという方は
喉や声帯の使い方や声の響かせ方など

感覚を研ぎ澄まして
試行錯誤して習得しましょう。

 

ホイッスルボイスの出し方

声帯閉鎖ができることが
練習をする最低限の条件になります。

声帯閉鎖、エッジボイスについては
こちらの記事をご覧ください。

【発声の基本!!】声帯閉鎖の感覚・鍛えるためのトレーニングとは?

2019.12.12

 

STEP1:吸気発声を身につける

「息を吸いながら声を出す!?」
と驚いた方も多いでしょう。

実際、私も吸気発声を初めて聞いた時
びっくりしたのを覚えています。

ただ原理を考えてみると、
変なことを言っているわけではないと思います。

 

いきなり歌うのは難しいので、
エッジボイスをするところから始めましょう。

息を吸うと同時に
「あ゛」という声を出すイメージです。

しゃくりをした時に、
声が出てしまう感覚が近いかもしれません。

 

STEP2:高い声を出してみる

STEP1で息を吸いながらでも
声を出すことはできるとわかりました。

次は吸気発声で、
高い声を出してみましょう。

何度も挑戦していると、
非常に高い声が出るはずです。

これがホイッスルボイスの原型です。

 

STEP3:息を吐いて声を出す

先ほどのホイッスルボイスの原型を
息を吐いた時でもできるようにします。

どんな感覚で声が出ているのか?
声帯がどんな形になっているのか?

ホイッスルボイスの原型の感覚を
身体に叩き込んでください。

 

そして、次にその感覚を
息を吐いた時でもできるようにしましょう。

最初は息が詰まったように感じて、
かなり出しにくいと思います。

ただ、何度も練習していくと、
声が出せるようになっていきます。

 

ホイッスルボイスのコツ

身体の力を抜く

ホイッスルボイスを使う際には、
声帯の繊細なコントロールが必要です。

声門のコントロールには喉周りの
複数の筋肉が関わっており、

それらは肩や胸など、
全身の状態に影響を受けます。

 

声帯を思いどおりに動かすためには、
全身の不要な緊張をほぐすことが重要です。

身体に力が入っているなと感じたら、
首や肩をはじめ、
全身のストレッチを行いましょう。

特に喉の緊張は声帯の
コントロールに大きく影響します。

 

長音を発声しながら、
首を左右に曲げたり回したり、

全身を揺らして脱力させたりしましょう。
リラックスできていれば、
声帯のコントロールがしやすくなります。

 

ストレッチの方法については
下記の記事を参照してみてください。

歌が上手くなりたきゃ、脱力は絶対に身につけておけ!3分でできる脱力法3選

2019.04.05

 

声のコンディションを整えるのが先

ストレッチをして身体の
コンディションを整えたら、

ホイッスルボイスの練習をする前に、
声を整えることも重要です。

 

音感が狂っていたり喉の調子が
悪かったりする状態だと、
どのような発声もうまくいきません。

音感は日々ずれが生じるため、
ハミングやによる基礎的な
音階の練習も行うと良いでしょう。

 

音階の練習についてはこちら!

【たった3分で音痴改善!?】正しい音程をとる方法とは?

2019.07.23

 

ホイッスルボイスが出せたとしても
その音域をコントロールできなければ、
歌で使うことは難しいでしょう。

声のコンディションを確かめた上で、
ホイッスルボイスの練習を行いましょう。

 

意識を体のどこにおくか

歌声は声帯だけでなく、
頭や胸なども含め全身でつくられます。

しかし、歌声をつくる際の
体の内部は目に見えません。

 

歌声をどのようにつくるかは
本人の中にあるイメージに
依存するところも大きいため、

どんな声を出したいのか、
ホイッスルボイスに向いたイメージを
もった上で練習に臨むようにしましょう。

ホイッスルボイスは声帯を
極端に狭めて発声します。

咽頭(喉の奥の空間)を下げて
ブレスがスムーズに流れるイメージや、

頭と首の境目から歌声が真後ろに
伸びていくイメージをしてみましょう。

 

個人差はありますが、
イメージを保つことで

ホイッスルボイスの習得が
容易になるかもしれません。

 

ホイッスルボイス練習の注意点

体調の良いときにリラックスして練習する

何度も言いますが、ホイッスルボイスは
習得難易度の高い発声技術です。

そのため、体調が悪い時などは
習得が難しいものになります。

 

ホイッスルボイスを練習する際は、
絶対に体調と喉の調子が良いときにしましょう。

また、リラックスした状態でないと、
声帯を閉じるなど基礎的な動きが難しくなります。

声帯のストレッチなどで喉と
体の状態を整え、万全の状態で
練習を行うようにしてください。

 

喉の痛みを感じたら練習を止める

ホイッスルボイスは
人間離れした高音を発声することのできる
発声技術です。

 

人はより高い高音を出そうとする時に
わざと喉を締めて無理やり
高い声を出そうとしてしまいがちです。

その結果喉を痛めてしまう
というケースが多数存在します。

 

ただ、特殊な発声のため声帯に
負荷はかかります。

痛みが出る場合、ヘッドボイスなどの
基礎発声が身についていない可能性もあるので、

一度練習を中止し、
発声方法の基礎を見直してみましょう。

 

練習は短時間にとどめる

特殊な発声方法であるため、
ホイッスルボイスは喉へ大きな
負担がかかると思っててください。

そのため、長時間の練習には向いていません。

短時間で集中して行い、
少しでも喉に違和感が出たら
練習を中止しましょう。

 

最初は5分程度ぐらいが丁度良いと思います。
喉の様子も見ながら行うとよりGoodです。

 

難しい場合は専門家の指導を受ける

ホイッスルボイスは
発声方法のなかでもかなり高度な技術です。

基礎がしっかりと身についていないと
マスターどころか練習する
ことさえ難しいです。

また、間違った練習方法を続けると
喉を壊す原因となります。

 

発声方法の基礎的な訓練を
一度も受けたことがない状態で
ホイッスルボイスを身に着けたいなら、

ボイストレーナーなど専門家から
指導を受けることをおすすめします。

 

参考にすべき歌手・歌い手

参考1:Ariana Grandeさん (3:51〜)

とてもクリーンな
構音型ホイッスルボイスになります。

音程は通常の裏声でも出せるような高さで
さほど高くはありませんが、

とてもクリーンに出ており、
参考になる発声です。

 

参考2:しゃけみーさん (1:12〜)

超高音といえばこの人。
歌い手活動をしているしゃけみーさんです。
この方も構音型ホイッスルボイスです。

もはや人間の声なのか疑う
レベルの音域の高さです。

hihi音域からhihihihi音域をキレイに
ブレなく出すことができています。

 

歌で使うことはほぼないレベルですが
もし目指したいという方は
イメージとして持っておくと良いでしょう。

 

参考3:OBSCURE-DIR EN GRAY の 京さん (0:30〜)

この曲で「ホワアアアアア」の
気流型ホイッスルボイスが出てきます。

またそれ以外にもさまざまな
種類のスクリームが披露されています。

 

全てクオリティーが高く、メタルなど
激しい曲などが好きだと言う人は
参考にすると良いでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ホイッスルボイスの概要とやり方、
練習方法についても分かったかと思います。

 

歌い手の武器として
超高音発声が欲しいという方は

ぜひ実践してみてください!

 



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