弾き語りしやすいボカロ曲おすすめ15選【ギター・ピアノ両対応】

弾き語りしやすいボカロ曲おすすめ15選【ギター・ピアノ両対応】

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ボカロ曲を弾き語りで扱うときにいちばん効くのは、「伴奏をどれだけ削れる曲か」で選ぶという基準です。原曲でバンドが鳴らしている音を、ギター1本やピアノ1台で再現しようとすると手が足りなくなります。逆に、削っても曲の輪郭が残る曲を選べば、伴奏が薄いぶん歌が前に出ます。

具体的な条件は3つあります。コードの種類が少ないこと、転調が少ないこと、原曲のテンポを落としても成立することです。この3つを満たす曲なら、初めての弾き語りでも形になります。逆に、リフやシンセのフレーズが曲の主役になっている曲は、弾き語りにすると物足りなくなりがちです。

この記事では、その条件に照らしてギター・ピアノそれぞれに向くボカロ曲を15曲紹介します。あわせて、歌と伴奏がぶつかったときの直し方と、弾き語りを録音するときの基本もまとめました。

弾き語りしやすいボカロ曲の条件

弾き語りに向くかどうかは、曲の人気や難易度とは別の軸で決まります。判断材料を整理すると次のようになります。

条件向いている曲向きにくい曲
コードの種類少ない種類の繰り返しで進む1小節ごとに違うコードが来る
転調最後まで同じ調で進むサビで転調し、指の形が総入れ替えになる
曲の主役歌のメロディが主役リフやシンセのフレーズが主役
テンポ落としても雰囲気が壊れない速さそのものが曲の魅力になっている
音域上下の幅が狭い低音と高音の両端を使い切る

特に見落とされやすいのが最後の音域です。弾き語りでは伴奏側のキーを自由に動かしにくいため、カラオケのようにボタンひとつで下げるというわけにいきません。演奏の都合と声の都合の折り合いをつける必要があるので、選曲の段階で自分に合うキーの見つけ方を確認して、無理のない範囲の曲を選んでおくと後が楽になります。

アコギで弾きやすい5曲

コードの流れが読みやすく、ストロークかアルペジオで最後まで通せるタイプです。

透明エレジー/n-buna(2013年)

n-buna名義のボカロ曲です。バンド名のヨルシカとは別の名義なので、紹介するときは発表当時の名義で書いてください。弾き語りの面では、ギターの動きが曲の骨格になっているため、コードを押さえるだけでも原曲の輪郭が残ります。難所は言葉の詰まった区間で、右手のリズムを崩さずに歌詞を乗せるのが最初の関門です。まず伴奏だけを完全に自動化してから歌を足してください。

ヤキモチの答え/HoneyWorks(shito)(2013年)

HoneyWorksの曲はコード進行が素直で、弾き語りに移しやすいものが多くあります。この曲も例外ではなく、同じ進行の繰り返しが多いため、覚える量が少なくて済みます。歌のほうは言葉数が多めなので、ストロークを細かく刻みすぎると歌が追いつきません。刻みを減らして、歌に余白を作るのが正解です。

バレリーコ/みきとP(2014年)

みきとPの曲のなかでも、歌のメロディが主役として立っているタイプです。伴奏を簡素にしても曲として成立します。注意点は、言葉の抑揚がそのままメロディの形になっていること。音程を追うより先に、歌詞を声に出して読み、その読み方を崩さずに音を乗せると自然になります。

二息歩行/DECO*27(2009年)

DECO*27の初期作で、構造がわかりやすい一曲です。コードの動きが読みやすく、弾き語りの題材として扱いやすい部類に入ります。テンポを落としすぎると間延びするので、原曲より遅くするなら少しだけにとどめるのが無難です。

ありふれたせかいせいふく/ピノキオピー(2012年)

ピノキオピーの曲としては穏やかな部類で、弾き語りにしても雰囲気が壊れません。ゆるやかなぶん一音ずつの粗が見えやすいので、伴奏と歌の両方でタイミングが揃っているかを録音して確かめながら進めてください。

ピアノ弾き語り向けの5曲

ピアノで弾き語る場合、原曲どおりに両手を動かそうとすると歌に回す余裕がなくなります。左手を単音やシンプルな和音まで削るのが基本方針です。

ココロ/トラボルタ(2008年)

初期のボカロ曲のなかでも、ピアノ弾き語りの題材として長く扱われてきた一曲です。右手でメロディをなぞらず、和音だけにすると歌が前に出ます。後半で感情が動く構成なので、前半をどれだけ抑えられるかが仕上がりを決めます。

Calc./ジミーサムP(2010年)

ジミーサムPらしい澄んだ質感の曲です。テンポがゆるやかで、ピアノの伴奏を削っても成立します。難所は伸ばす音が多いことで、伸ばしている間に音程や音量が揺れると目立ちます。弾きながらだと自分の声を聴く余裕がなくなるので、まず歌だけで伸ばす練習をしておいてください。

Leia/ゆよゆっぺ(2010年)

静かに進むタイプで、伴奏を薄くするほど曲の輪郭が出ます。小さく歌う区間が長いぶん、息のコントロールが問われます。弾きながら小さく歌うと息の支えが抜けやすいので、姿勢を崩さずに弾ける高さに椅子を合わせておくと安定します。

星屑ユートピア/otetsu(2009年)

穏やかな進行で、コードを追うだけでも形になります。左手を単音に落としても骨格が残るタイプなので、ピアノに慣れていない段階でも扱えます。歌のほうは抑揚を作りにくいので、フレーズごとに一番聴かせたい場所を決めておくと平坦さを避けられます。

クローバー♣クラブ/ゆうゆ(2008年)

ゆうゆの初期作で、メロディがはっきりしている一曲です。伴奏側が複雑ではないため、歌に意識を割きやすいのが利点です。ゆっくりな曲に共通する注意点として、音のない部分で気が抜けると全体がだれます。休符の間も息を流しておく意識を持つと締まります。

原曲が速い曲をテンポを落として弾き語る5曲

速い曲でも、テンポを落とすと弾き語りとして別の表情が出ます。速さで押していた曲ほど、遅くしたときに歌詞が立つのが面白いところです。ただし落としすぎると曲の骨が抜けるので、原曲より少し遅い程度から試してください。

モノクロ∞ブルースカイ/のぼる↑(2009年)

原曲は疾走感のある作りですが、テンポを落とすとメロディの良さが前に出ます。速い状態では流れていた言葉が、遅くすると一つずつ聴こえるため、発音の粗が見えやすくなります。滑舌を整えてから臨んでください。

日常と地球の額縁/wowaka(2011年)

wowakaの曲は音数が多く、そのままでは弾き語りに向きません。逆に言えば削る前提で組み直すと別物として成立する題材です。コードの骨格だけを残し、テンポを落として歌詞を聴かせる形にすると、原曲とは違う魅力が出ます。

少女A/椎名もた(2013年)

椎名もたの曲は言葉の乗せ方にクセがあり、原曲どおりに再現しようとすると難しくなります。テンポを落として言葉を置き直すと扱いやすくなります。原曲の乗せ方を耳で拾う作業が必要になるので、メロディの耳コピのやり方の手順を先に通しておくと整理できます。

地球最後の告白を/kemu(2012年)

kemuの曲は高速のものが多いなかで、この曲はテンポを落としたときにメロディが残るタイプです。原曲の勢いに頼れなくなるぶん、音程の精度がそのまま出ます。伴奏を止めて歌だけで通し、音が取れているかを確認してから合わせてください。

ハローラフター/Last Note.(2012年)

Last Note.の曲はバンドアレンジが厚く、弾き語りにすると情報量が一気に減ります。それでもメロディの形が明確なので骨格が残ります。伴奏が薄くなったぶん、歌の表情で埋める前提で組み立ててください。

歌と伴奏がぶつかるときの直し方

弾き語りでいちばん多いつまずきは、歌に集中すると手が止まり、手に集中すると歌が雑になる、という往復です。原因はたいてい伴奏がまだ自動化されていないことにあります。

症状原因対処
コードチェンジで歌が止まる指の移動に意識が向いている伴奏だけを何度も通し、考えずに動く状態にする
息継ぎが間に合わない伴奏の区切りで吸おうとしている歌詞の区切りでブレス位置を決め直す
だんだん速くなる歌の勢いに手が引っ張られているメトロノームを鳴らしたまま通す
歌が伴奏に埋もれるストロークや左手が強すぎる伴奏の音量を意識的に落とす

順番としては、伴奏だけ→歌だけ→合わせるの3段階を順に踏んでください。合わせる練習ばかりしていると、どちらが崩れているのか判断できなくなります。歌と伴奏を両立させる練習の進め方は弾き語りの歌い方入門で手順をまとめています。

弾き語りを録音・投稿するときの基本

弾き語りの録音は、歌だけの録音と条件が違います。声と楽器を同時に拾うため、部屋の響きがそのまま入りますし、後から片方だけを直すこともできません。

現実的な進め方は次のとおりです。

項目考え方
録り方1本のマイクで全体を拾うか、歌と楽器を別録りするかを先に決める
部屋反射の強い部屋だと輪郭がぼやける。布やカーテンで調整する
テイク通しで録り、良いテイクを選ぶ。切り貼りは難しい前提で考える
音量バランス楽器が勝ちすぎていないかを、別の環境でも聴いて確認する

部屋の作り方については歌ってみたの録り環境の作り方が、そのまま弾き語りにも使えます。投稿時の権利まわりの扱いは曲や投稿先によって条件が変わるので、歌ってみたと著作権まとめで最新の条件を確認してから進めてください。

まとめ:伴奏を削るほど歌が前に出る

弾き語り向けのボカロ曲を選ぶときの要点です。

選ぶときの基準内容
コード種類が少なく、繰り返しで進む曲
転調最後まで同じ調で進む曲
主役リフではなく歌のメロディが主役の曲
テンポ落としても雰囲気が壊れない曲

弾き語りは原曲の再現を目指すものではなく、削ったぶんだけ歌が聴こえるようにする表現です。伴奏を足すほど良くなるわけではないので、迷ったら減らす方向で考えてください。

ゆっくりな曲からレパートリーを増やしたい場合はバラード・スローテンポのボカロ曲おすすめ15選も選曲の参考になります。



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