歌ってみたを投稿しようとYouTubeチャンネルを作ろうとしたとき、「普段使っているGoogleアカウントのままで大丈夫?」「本名が表示されない?」と不安になる人は多いと思います。調べると「ブランドアカウント」という言葉が出てきますが、普通のチャンネルと何が違うのか、歌い手にとって必要なのかは分かりにくいところです。
この記事では、歌い手が活動用のYouTubeチャンネルを作るときに知っておきたい、個人チャンネルとブランドアカウントの違い、どちらを選ぶかの考え方、作る前と作った後に確認したいポイントをまとめます。YouTubeの画面や手順は変わることがあるため、YouTubeヘルプ・Googleアカウントヘルプで確認できた内容(2026年10月時点)だけをもとに、細かな操作より考え方を中心に書いています。
結論:本名対策は「名前の設定」と「アカウントの分け方」の2段階で考える
先に要点です。YouTubeヘルプには、チャンネルの名前と画像はYouTube上でのみ公開され、Googleアカウントの名前と画像は別に変更できると書かれています。つまり、個人チャンネルでもチャンネル名は活動名にできます。ブランドアカウントは「本名を隠すための唯一の方法」ではなく、Googleアカウントとは別の名前で使え、複数の管理者を設定できるアカウントです。
| 作り方 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 個人チャンネル | 自分だけが管理できるチャンネルとして作られる | 一人で活動し、ほかの人に管理を任せる予定がない人 |
| ブランドアカウントのチャンネル | Googleアカウントとは別の名前で使え、所有者・管理者を複数設定できる | 将来ユニットやチームで運営したい・1つのGoogleアカウントで複数チャンネルを持ちたい人 |
| 活動用のGoogleアカウントを新しく作る | 普段使いのアカウントと、メールアドレスやログインから切り離せる | 本名や普段のSNSとのつながりをできるだけ分けたい人 |
歌い手の場合は、「活動用のGoogleアカウントを用意する」+「必要ならその下でブランドアカウントのチャンネルを作る」という組み合わせが、普段使いとの切り分けと、後から人に手伝ってもらうときの両方を考えやすい形です。身バレ対策全体は歌い手の身バレ対策で詳しく扱っています。
個人チャンネルとブランドアカウントの違い
個人チャンネル
YouTubeヘルプでは、個人チャンネルは「自分だけが管理できるチャンネル」として作成されると説明されています。動画の再生や評価、チャンネル登録だけならGoogleアカウントがあればでき、動画のアップロードやコメント、再生リストの作成にはチャンネルが必要です。チャンネルを作らない限り、アカウントの存在はYouTubeで公開されないとされています。
ブランドアカウント
Googleアカウントヘルプによると、ブランドアカウントはYouTubeチャンネルにリンクして使うアカウントで、複数のオーナーや管理者を設定することも、一人で管理することもできます。管理する人はそれぞれ自分のGoogleアカウントでログインして操作するため、パスワードを共有する必要がありません。
また、2021年8月4日以降に作られたブランドアカウントは「YouTubeでのみ使用」となり、リンクできるのはYouTubeチャンネルだけとされています。ブランドアカウントでGmailなどほかのGoogleサービスを使う前提にはなっていない、と覚えておきましょう。
歌い手にとっての違いが出る場面
- MIX師さんやサムネイル担当の人に作業を手伝ってもらうとき——ブランドアカウントやYouTube Studioの権限を使えば、相手に自分のパスワードを教えずに作業を任せられます
- 歌ってみた用と配信用など、チャンネルを分けたいとき——1つのGoogleアカウントから、ブランドアカウントで別のチャンネルを作れるとされています
- ユニットや合同チャンネルを作るとき——所有者を複数にしておくと、一人のアカウントに何かあっても運営を続けやすくなります
一人で歌ってみたを投稿するだけなら、個人チャンネルでも活動は始められます。「あとから人に手伝ってもらうかもしれない」と思うなら、最初からブランドアカウントで作っておくと、移行の手間がかかりません。
作る前に決めておく4つのこと
- どのGoogleアカウントの下に作るか——普段使いのGoogleアカウントの下に作ると、ログインやメールアドレスが普段の生活とつながったままになります。活動用のメールアドレス・Googleアカウントを分ける考え方は身バレ対策の記事でも紹介しています
- チャンネル名(活動名)——YouTubeヘルプによると、チャンネル名は14日間に2回まで変更でき、名前を変えると認証バッジが外れるとされています。何度も変えずに済むよう、作る前に決めておきましょう。名前を変えたくなったときの考え方は歌い手が活動名を変えたいときにまとめています
- ハンドル(@から始まるID)——ハンドルはチャンネルのURL(youtube.com/@ハンドル)になり、コメントやメンションにも表示されます。ヘルプでは、基本は3〜30文字、平仮名・片仮名は2〜20文字、漢字は1〜10文字とされ、既に使われているものは選べません。本名や生年月日を連想させる文字列は避けましょう
- プロフィール画像と説明文——チャンネルを作るときに、写真・名前・ハンドルを設定します。説明文の書き方は歌い手のプロフィールの書き方を参考にしてください
ブランドアカウントでチャンネルを作る流れ
手順の細かな表示は変わることがあるので、ここでは大まかな流れだけを紹介します。操作の前に、YouTubeヘルプの「YouTubeチャンネルを作成する」のページで最新の手順を確認してください。
- 活動に使うGoogleアカウントでYouTubeにログインする——ヘルプでは「パソコンまたはモバイルサイト」でログインする手順が案内されています
- 設定のアカウント欄から、チャンネルの一覧へ進む
- 新しいチャンネルを作成する——写真、名前、ハンドルを設定して作成します
- 作成後、YouTube Studioでプロフィールや説明文を整える
スマホで作るときの注意
YouTubeヘルプの作成手順は「パソコンまたはモバイルサイト」を前提に書かれています。スマホのアプリでは表示や項目の位置が違うことがあるため、アプリで見つからないときは、スマホのブラウザでYouTubeのサイトを開いて操作すると、ヘルプの説明と照らし合わせやすくなります。また、保護者向け管理機能を使っている場合は、チャンネルを作成できないことがあるとされています。
作れないときに確かめること
- ログインしているGoogleアカウントが意図したものか——複数のアカウントを使っていると、普段使いのアカウントで作ってしまうことがあります。画面のアカウントアイコンなどから、ログイン中のアカウントを確認しましょう
- 選んだブランドアカウントに、すでにチャンネルがないか——ヘルプによると、すでにチャンネルにリンクされているブランドアカウントでは新しいチャンネルは作れず、選ぶとそのチャンネルに切り替わります
- 学校などで管理されているアカウントではないか——小学校・中学校・高校で設定されたGoogleアカウントではブランドアカウントを作れないとされています
作った後の権限管理と、よくある失敗
人に手伝ってもらうときは「権限」で
YouTubeヘルプでは、YouTube Studioの「チャンネルの権限」で役割を指定してアクセス権を渡す方法が案内されており、パスワード共有などのセキュリティ上の心配を減らせるとされています。役割には次のようなものがあります。
| 役割 | ヘルプに書かれている主な違い |
|---|---|
| 所有者 | 制限なし。ただし所有者の役割をほかの人に譲ることはできない |
| 管理者 | チャンネルの削除はできない |
| 編集者 | 配信済み・配信中などのライブ配信を削除できない |
| 編集者(制限付き) | 編集者と同様で、収益データは見られない |
| 閲覧者 | 主に閲覧のみ。ストリームキーや配信設定は扱えない |
MIX師さんやサムネイル担当の人に手伝ってもらう場合も、作業に必要な範囲の役割だけを渡し、作業が終わったら外すのが安心です。収益化している場合は、収益データが見えない「制限付き」の役割も選べます。
よくある失敗
- 普段使いのアカウントで作ってしまった——チャンネル名を活動名にしていれば表示上は分かれますが、ログインやメールのつながりは残ります。後から分けたい場合は、次の「移行」を確認しましょう
- メインのオーナーのアカウントを消してしまう——ヘルプでは、メインのオーナーのアカウントを削除すると、リンクされているチャンネルも削除されると注意されています。活動用のGoogleアカウントは削除せず、二段階認証などで守っておきましょう
- オーナーを自分一人にしている——YouTubeヘルプでは、メインのオーナーのほかに少なくとももう1人のオーナーを設定することが推奨されています。自分の予備のGoogleアカウントを追加しておく、という考え方もあります。なお、自分をメインのオーナーにするには、オーナーになってから7日以上たっている必要があるとされています
今のチャンネルを別のアカウントに移したいとき
YouTubeヘルプでは、同じGoogleアカウントに関連付けられたブランドアカウント間でチャンネルを移す「チャンネルの移行」が案内されています。操作するのはメインのアカウント所有者で、事前にチャンネルの権限を無効にしておくなどの条件があります。移行先にすでにチャンネルがある場合、そのチャンネルの動画や再生リストは置き換えられて削除されるとされているので、移行先を選ぶときは特に慎重に確認してください。
チャンネルができたら、投稿の手順と設定はYouTubeに歌ってみたを投稿する方法へ。歌枠を始める予定がある人は、配信後の扱いを歌枠のアーカイブを残す・残さないの判断で確認しておくと安心です。
チャンネルを用意したあと、自分の歌ってみたを続けて聴いてもらうための分け方と並べ方は、再生リストの作り方で詳しくまとめています。
まとめ
- チャンネル名はGoogleアカウントの名前とは別。個人チャンネルでも活動名で始められる
- ブランドアカウントは、別の名前で使え、所有者・管理者を複数にできるアカウント
- 普段使いと切り分けたいなら、活動用のGoogleアカウントを用意するところから考える
- チャンネル名・ハンドルは14日間に2回まで変更可能。作る前に決めておく
- 人に手伝ってもらうときは、パスワードではなく「チャンネルの権限」で必要な役割だけを渡す
YouTubeの画面や仕様は変わることがあります。作成や移行の前には、YouTubeヘルプで最新の手順を確認してから進めてください。



















