Windowsのサウンド設定|宅録・歌枠で見直すマイクと出力の項目

Windowsのサウンド設定|宅録・歌枠で見直すマイクと出力の項目

※記事内で紹介している商品の価格・在庫状況は変動します。最新の情報は各リンク先(Amazon・楽天市場)でご確認ください。


USBマイクをつないで録音や歌枠の準備をしていると、Windowsの「サウンド」の画面で手が止まることがあります。既定のデバイス、既定の形式、排他モード、マイクのアクセス許可。どれも見慣れない言葉で、触ってよいのか、そのままでよいのか判断しづらい項目です。

この記事では、Windowsのサウンド設定にある項目のうち、宅録や歌枠に関係するものだけを取り上げて、それぞれ何を決める項目なのかと、USBマイク・OBS・ブラウザ・通話アプリで使うときの決め方をまとめます。画面の名前と場所は、Microsoft公式サポートで確認できたものを、Windows 11の時点の表記で書いています。アップデートで名前や位置が変わることがある点はご了承ください。

「声が小さい」「音が出ない」といった症状から順に確かめたい方は、マイクの音が小さいときの確認順のほうが早く答えにたどり着けます。この記事は、項目の意味を一度整理しておきたい方向けです。

結論早見表:宅録・歌枠で見直す5つの項目

まず全体像です。Windowsのサウンド設定は、設定アプリの「システム」→「サウンド」と、コントロールパネルの「サウンド」の2か所に分かれています。どちらを開くかは、下の表の「場所」の欄を目安にしてください。

項目何を決めるか場所(Windows 11時点)宅録・歌枠での考え方
既定のデバイス(出力・入力)アプリが特に指定しないとき、どの機器で鳴らし、どの機器で録るか設定 → システム → サウンド の「出力」「入力」ふだん使う機材を選んでおき、OBSや通話アプリではアプリ側でも機器を選ぶ
既定の形式サンプルレートとビット深度コントロールパネル → サウンド → デバイスのプロパティ →「詳細設定」タブ録音ソフトやOBSの設定と揃える
排他モード1つのアプリに機器を独り占めさせてよいか同じく「詳細設定」タブ配信や通話と同時に使って音が消えるときに見直す
マイクのアクセス許可どのアプリにマイクを使わせるか設定 → プライバシーとセキュリティ → マイク録音ソフトやブラウザで声が入らないときの最初の確認先
入力音量・オーディオ機能拡張Windows側でのマイクの音量と、音の自動処理設定 → システム → サウンド → 入力デバイスのプロパティ音量は機材側で合わせ、自動処理は録音では切ることを検討する

Windowsの設定が効く場面・効かない場面

先に押さえておきたいのは、Windowsのサウンド設定が関係しない録音もあることです。オーディオインターフェースをASIOドライバーで使うDAWは、Windowsの標準の通り道を通らずに機材とやり取りします。この場合、ここで紹介する「既定の形式」などはDAWでの録音には関係しません。詳しくはASIOドライバーの解説にまとめています。

反対に、USBマイクを録音ソフトで直接使うとき、OBSで歌枠をするとき、ブラウザでオケを流すとき、Discordなどで通話するときは、多くの場合Windowsの設定を通ります。歌ってみたの制作では「録音はASIO、それ以外はWindowsの設定」と分かれていることが多いので、どちらの話なのかを意識すると迷いにくくなります。

既定のデバイス:どの機器で鳴らし、どの機器で録るか

設定アプリの「システム」→「サウンド」を開くと、上に「出力」、下に「入力」が並んでいます。ここで選ばれている機器が、Windowsにとっての「既定」です。アプリ側で特に機器を指定していなければ、音はこの出力から鳴り、録音はこの入力から行われます。

出力:ヘッドホンをつないでいる機器を選ぶ

オーディオインターフェースやUSBマイクのヘッドホン端子で聴いているなら、出力にはその機器を選びます。PC本体のスピーカーが選ばれたままだと、ブラウザで流したオケがヘッドホンから聞こえない、という状態になります。

Microsoftのサポートでは、アプリごとに音量や出力デバイスを変えられる「ボリューム ミキサー」も案内されています(設定 → システム → サウンド →「ボリューム ミキサー」)。システムの音は鳴るのに特定のアプリだけ聞こえないときは、そのアプリだけ別の出力が選ばれていたり、ミュートされていたりしないかを見てみてください。

入力:録音に使うマイクを選ぶ

入力には、歌を録るマイク(USBマイクやオーディオインターフェース)を選びます。PCやWebカメラに内蔵マイクがある場合、つなぎ直したタイミングで既定の入力が内蔵マイクに戻っていることがあります。録った声がこもって遠く聞こえるときは、まずここを確認します。

なお、OBSや通話アプリ、多くの録音ソフトには、アプリの中で使うマイクを選ぶ欄があります。アプリ側で「既定」を選んでいると、Windowsの既定のデバイスが変わったときに一緒に切り替わってしまいます。使う機材が決まっているなら、アプリ側でも機器名で選んでおくと、ほかの機器をつないだときに入力が勝手に変わりにくくなります。

機器が一覧に出てこないときは、ケーブルやドライバーの問題であることが多いです。その場合の確認順はオーディオインターフェースの音が出ない・録れないときの確認にまとめています。

既定の形式:サンプルレートとビット深度を決める項目

「既定の形式」は、その機器を共有で使うときのサンプルレート(1秒間に何回音を記録するか)とビット深度を決める項目です。一覧には「24ビット、48000 Hz」のような組み合わせが並んでいます。

設定する場所

Microsoftのサポートで案内されている手順は次のとおりです。

  1. タスクバーの検索ボックスに「コントロール パネル」と入力して開く
  2. 「ハードウェアとサウンド」→「サウンド」を選ぶ
  3. 「再生」タブ(マイクなら「録音」タブ)で機器を右クリックし、「プロパティ」を選ぶ
  4. 「詳細設定」タブの「既定の形式」で形式を選び、「OK」を押す

出力機器であれば、設定アプリの「システム」→「サウンド」→「出力」で機器を選び、「詳細設定」の「既定の形式」から変える方法も案内されています。

決め方は「揃える」

形式は数字が大きいほど良い、というものではありません。大事なのは、録音ソフトやOBSのサンプルレートと揃えておくことです。Windowsの形式と録音ソフトの設定がずれていると、どこかで変換が入ることになり、扱いが分かりにくくなります。歌い手部では、宅録の出発点として48kHz・24bitを目安にしています。数字の意味と決め方はサンプリングレートとビット深度の記事を参考にしてください。

また、Microsoftのサポートでは、対応していない形式や合っていない形式が、音が小さい・歪むといった症状の原因になることがあるとして、別の形式を試す手順が案内されています。形式を変えて様子が変わるかを見るのも、切り分けの1つになります。

排他モード:1つのアプリに機器を独り占めさせるか

「詳細設定」タブには「排他モード」の欄もあります。ここには2つのチェックボックスがあり、1つはアプリが機器を排他的に使うことを許可するか、もう1つは排他モードのアプリを優先するかを決めます。

Microsoftの開発者向けの資料によると、アプリが排他モードで機器を使っている間は、ほかのアプリの音やシステムの通知音は消音されます。一方で、複数のアプリが同時に同じ機器を使えるのが「共有モード」です。サウンド設定では排他モードの利用は最初から許可されていて、機器ごとにオフにできると説明されています。

宅録・歌枠ではどう考えるか

排他モードは、機器を独り占めすることで遅れを小さくしたい一部の音楽ソフトなどが使う仕組みです。一方、歌枠のようにOBS・通話アプリ・ブラウザが同じ機器を同時に使う場面では、どれか1つが機器を独り占めすると、ほかのアプリの音が鳴らない・入らないという形で問題になります。

  • 録音ソフトを起動したらブラウザの音が消えた
  • 通話アプリを立ち上げるとOBSにマイクが入らなくなった

このような症状があるときは、使っている機器の「排他モード」の2つのチェックを外して試してみる価値があります。外すと共有モードでしか使えなくなるため、排他モードを前提にしたソフトでは設定の見直しが必要になる場合があります。変えた場所は控えておき、症状が変わらなければ元に戻しておきましょう。

マイクのアクセス許可・入力音量・オーディオ機能拡張

アクセス許可:アプリにマイクを使わせる設定

Windowsには、どのアプリにマイクを使わせるかを決める設定があります。Microsoftのサポートでは、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」で、次の項目がオンになっているかを確認するよう案内されています。

  • 「マイクへのアクセス」
  • 「アプリがマイクにアクセスできるようにする」(ストアから入れたアプリの一覧が下に出ます)
  • 「デスクトップ アプリからマイクにアクセスできるようにする」

Microsoftのサポートによると、2つ目の項目の下に並ぶアプリの一覧には、デスクトップ アプリは表示されません。OBSやDAWのような従来型のソフトはデスクトップ アプリにあたることが多いので、上の2つだけでなく3つ目も見ておくと安心です。録音ソフトで入力のメーターがまったく動かないときは、ここが最初の確認先です。

入力音量とマイクテスト

「設定」→「システム」→「サウンド」の「入力」でマイクを選び、右側の矢印からプロパティを開くと、「入力設定」に「入力音量」のスライダーと「テストを開始」のボタンがあります。テストを開始して話し、停止したあと再生すると、録れた音を聞き返せます。

入力音量は、Windowsの中で音を大きくしたり小さくしたりする目盛りです。歌の録音では、まず機材側のゲインやマイクとの距離で音量を合わせ、Windows側は上げすぎないようにしておくと、割れたときに原因を探しやすくなります。音が小さいときにどこから確かめるかは、マイクの音が小さいときの確認順で詳しく扱っています。

オーディオ機能拡張:録音では切ることを検討する

機器によっては、ノイズを抑えたり音を聞き取りやすくしたりする自動処理(オーディオ機能拡張)がかかっています。Microsoftのサポートでは、マイクのテストで信号が出ないときの対処として、入力デバイスのプロパティから「その他のデバイスのプロパティ」を開き、メーカーによって「拡張機能」タブか「詳細設定」タブにある機能拡張をオフにする手順が案内されています。

通話では便利な処理でも、歌では声の強弱や伸ばした音の響きまで整えられてしまうことがあります。録った声が不自然に途切れる、音量が勝手に上下するといったときは、機能拡張をオフにして録り比べてみてください。

使う場面別の決め方

場面見直す項目考え方
USBマイクで録音する既定の入力・既定の形式・機能拡張入力をUSBマイクにし、形式を録音ソフトと揃える。自動処理は切って録り比べる
OBSで歌枠をする既定の出力と入力・排他モードOBS側でも機器名で選ぶ。ほかのアプリの音が消えるなら排他モードを見直す
ブラウザでオケを流す既定の出力・ボリューム ミキサーヘッドホンをつないだ機器から鳴っているかを確認する
通話しながら練習・コラボアクセス許可・既定の入力通話アプリにマイクの許可があるか、内蔵マイクに戻っていないかを見る

USBマイクは、つなぐだけでWindowsの入力として使えるものが多い反面、ここまでの設定の影響をそのまま受けます。これからUSBマイクを選ぶ段階の方は、歌ってみた・配信向けUSBマイクの選び方もあわせてどうぞ。

項目の意味が分かれば、触る場所は少ない

Windowsのサウンド設定は項目が多く見えますが、宅録・歌枠で関係するのは、既定のデバイス、既定の形式、排他モード、マイクのアクセス許可、入力音量と機能拡張の5つ程度です。

  • 既定のデバイスは「アプリが指定しないときの行き先」。アプリ側でも機器名で選んでおく
  • 既定の形式は、録音ソフトやOBSと揃える
  • 排他モードは、ほかのアプリの音が消えるときに見直す
  • 声がまったく入らないときは、マイクのアクセス許可を先に見る
  • 音量は機材側で合わせ、Windows側の自動処理は録音では切ることを検討する

なお、ASIOドライバーで録音するDAWには、これらの設定の多くは関係しません。設定を変えたら、どこを何から何に変えたかをメモしておくと、あとで元に戻すときに迷わずに済みます。



歌い手部公式ボイトレテキスト
絶対歌唱力トレーニングブック

歌い手部公式のボイストレーニング教本がついに登場!「歌が上手くなりたい!」という人の夢を叶える最初の一歩になるべく、歌で最も大切な「絶対歌唱力」を徹底的に身につけられる内容にしました。期間限定で無料プレゼント中なので、今すぐ手に入れよう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です