歌枠の音がプツプツ途切れる原因|OBSと機材を確かめる順番

歌枠の音がプツプツ途切れる原因|OBSと機材を確かめる順番

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歌枠のアーカイブを聞き返したら、歌声に「プツッ」「プチプチ」という小さな途切れが入っていた。リスナーから「音が途切れ途切れに聞こえる」とコメントをもらった。こうした症状は、マイクが壊れているとは限りません。パソコンの設定や負荷、USBのつなぎ方など、原因の候補がいくつもあるのが厄介なところです。

この記事では、プツプツ・音の途切れが起きたときに、どこで起きているかを切り分ける方法と、原因ごとの確認の順番をまとめます。順番に1つずつ確かめれば、闇雲に設定をいじるよりも早く原因にたどり着きやすくなります。

OBSの項目名と既定値は、OBS Studio 33.0.0(2026年10月時点の最新版)の日本語表示とソースコードで確認しています。

プツプツの主な原因5つと最初に試すこと

原因起きやすい場面・サインまず試すこと
サンプルレートの食い違い配信を始めた直後から、ずっと規則的に出るOBS・Windows・機材のサンプルレートを揃える
パソコンやエンコードの負荷重いゲームや画面効果を使うと増える/「エンコードが高負荷です!」と出る映像設定を下げる、フィルタを減らす
USBの接続と電源USBハブ経由・ノートPCのバッテリー駆動で出るパソコン本体のポートに直接つなぐ、省電力設定を見直す
バッファサイズが小さいオーディオインターフェースを使っていて、処理が重くなると出る機材のコントロールパネルでバッファサイズを上げる
ノイズ抑制・ゲートの誤作動小さく歌った所や語尾だけ途切れるフィルタを一時的に切って比べる

まずは「どこで起きているか」を確かめてから、上の表のどれに当てはまるかを考えるのが近道です。

まず「どこで途切れているか」を切り分ける

同じ「プツプツ」でも、マイクに入る時点で起きているのか、OBSの中なのか、配信の送信なのかで、直す場所が変わります。次の4つを順に確かめてください。

  1. OBSで録画して聞き返す:録画にもプツプツが入っていれば、パソコンの中か、それより手前(機材・USB)で起きています。録画はきれいで配信だけ途切れるなら、配信の送信側を疑います
  2. 声だけか、BGMもか:BGMも一緒に途切れるなら、マイク単体ではなくパソコン全体の負荷や設定の可能性が高まります。声だけなら、マイク・機材・マイクにかけたフィルタを疑います
  3. OBS以外でも起きるか:OBSを閉じ、ほかの録音ソフトでマイクを録って聞きます。そこでも出るなら、OBSより手前の問題です
  4. 自分のヘッドホンでも聞こえるか:オーディオインターフェースのダイレクトモニターで聞いて、すでにプツプツしているなら、マイク・ケーブル・機材側を疑います

似ているけれど別の症状

原因1:サンプルレートが揃っていない

サンプルレートは、1秒間に音を何回記録するかを表す数字で、44.1kHzや48kHzがよく使われます。OBS、Windows、オーディオインターフェースのそれぞれにこの設定があり、食い違っていると音が途切れたりノイズが出たりする原因になることがあります。Yamahaのオーディオインターフェースのサポート情報でも、ソフトウェア間でサンプリングレートの設定が異なるとノイズの原因になりうるとして、ソフトを1つだけ起動して試すよう案内されています。

確認する場所は次の3か所です。

  • OBS:「設定」→「音声」→「サンプルレート」。OBS 33.0.0の既定値は48kHzです
  • Windows:サウンドの設定で、使っているマイクやヘッドホンのデバイスを選び、形式(「2チャンネル、24ビット、48000Hz」のような表示)を確認します。Windows 11とWindows 10で画面の場所が違います
  • オーディオインターフェース:メーカーのコントロールパネルや設定ソフトで確認します

迷ったら、すべて48kHzに揃えるのがわかりやすい方法です。設定を変えたら、OBSを再起動してから録画で確かめましょう。サンプルレートの意味や録音での決め方はサンプリングレートとビット深度とはで解説しています。

原因2:パソコンとエンコードの負荷

OBSは、映像を合成して圧縮(エンコード)しながら音も処理しています。パソコンの処理が追いつかなくなると、映像のカクつきと一緒に音が途切れることがあります。

負荷を確かめる方法

  • OBSの画面下のステータスバーに「エンコードが高負荷です! 映像設定を下げるかより高速なエンコードプリセットの使用を検討してください。」という警告が出ていないか
  • メニューの「表示」から「統計」を開き、「CPU使用率」や「エンコードラグによりスキップされたフレーム」が増えていないか
  • 「ヘルプ」→「ログファイル」でログを開き、「Max audio buffering reached!」という警告が出ていないか(音声の処理が詰まったときにOBSが記録するメッセージです)

負荷を下げる対処

OBS公式ナレッジベースのエンコード負荷の案内では、出力解像度やフレームレートを下げる、使っていないソースやフィルタを減らす、ほかにGPUを大きく使っているソフトを閉じる、といった方法が挙げられています。歌枠では、次の順に試すとよいでしょう。

  1. 配信中に使わないアプリ(ブラウザのタブ、動画、ゲームなど)を閉じる
  2. フレームレートを60から30にする、出力解像度を1段下げる
  3. ブラウザソースや動くエフェクトなど、重いソースを減らす
  4. マイクのノイズ抑制で「RNNoise (高品質、CPU使用率高め)」を使っているなら、一度オフにして変わるか比べる

配信だけで途切れる場合は、回線が追いついていない可能性もあります。「統計」の「ドロップしたフレーム (ネットワーク)」が増えていないかも見ておきましょう。

原因3:USBの接続・電源とバッファサイズ

USBマイクやオーディオインターフェースは、USBの接続状態の影響を受けます。FocusriteやYamahaのサポート情報では、ノイズや途切れが出たときの確認として、次のような内容が案内されています。

  • USBハブを使わず、パソコン本体のポートに直接つなぐ
  • ポートによって結果が変わることがあるので、別のUSBポートも試す
  • マウスやキーボード以外のUSB機器をできるだけ外して、最小限の構成で試す
  • パソコンの省電力設定がノイズの原因になることがあるので、設定を見直す
  • Wi-Fiルーターやスマートフォンなど、電波を出す機器から離して試す

ノートパソコンでは、バッテリー駆動のときだけ省電力の設定が強くなることがあります。歌枠は電源につないだ状態で行うと、条件が安定しやすくなります。また、ワイヤレスのイヤホンやマイクは電波の状態で途切れることがあるので、切り分けるときは有線のものに替えて試してみてください。

バッファサイズを上げる

オーディオインターフェースを使っている場合は、バッファサイズも確認します。バッファサイズは、音の処理のためにためておくデータの量です。小さいほど遅れは少なくなりますが、パソコンの処理が間に合わないと途切れやすくなります。Rolandのサポート情報では、ポップ音やクリック音、途切れはバッファサイズの問題のサインであることが多く、問題がなくなるまでバッファサイズを上げるよう案内されています。Focusriteのサポート情報では、まず1024まで上げてみて、改善したら下げていく方法が紹介されています。

バッファサイズは、メーカーのコントロールパネルや設定ソフトで変えるのが一般的です。上げると自分の耳に返る音が少し遅れることがあるので、ダイレクトモニターで声を聞いている場合は影響が少なく済みます。

原因4:ノイズ抑制・ゲートとWindowsの音声効果

「途切れ」に聞こえる音が、実はフィルタの働きであることもあります。

  • ノイズゲート:「閉鎖しきい値」が高すぎると、小さく歌ったところや語尾で音が切られ、プツッと途切れたように聞こえます
  • ノイズ抑制:抑制が強すぎると、ロングトーンがゆれたり、声の一部が削られたりします
  • Windowsの音声効果:Microsoftのサポート情報では、音がひずむ・パチパチするときの対処として、オーディオの拡張機能(音声効果)をオフにする方法が案内されています。マイクや機材のソフトにも独自の効果がある場合は、一度すべてオフにして比べます

確かめ方は簡単で、フィルタを一時的にすべて無効にして録画し、途切れがなくなるかを聞きます。なくなったら1つずつ戻して、原因のフィルタを見つけます。歌声を消さないフィルタの決め方は歌枠のノイズ対策で詳しく解説しています。

ここまで試しても直らない場合は、Microsoftのサポート情報にある、オーディオドライバーの更新・再インストールや、Windowsのオーディオサービスの再起動も手順に入れておきましょう。オーディオインターフェースは、メーカーサイトの最新ドライバーを入れ直すと症状が変わることがあります。

直すときは1回に1つずつ、録画で確かめる

  • まず録画・他のソフト・ダイレクトモニターで、どこで途切れているかを切り分ける
  • サンプルレートはOBS・Windows・機材で揃える(迷ったら48kHz)
  • 「エンコードが高負荷です!」や統計の数字で、パソコンの負荷を確かめる
  • USBハブを外して本体に直接つなぎ、省電力設定とバッファサイズを見直す
  • フィルタやWindowsの音声効果を一度切って、途切れが消えるか比べる

いくつも同時に変えると、何が効いたのかわからなくなります。1回に1つだけ変えて、30秒ほど録画して聞き返す。この繰り返しが、遠回りに見えて結果的には近道になります。原因がわかれば、次の歌枠からは安心して歌に集中しやすくなります。



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