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コンデンサーマイクで録音すると、声のうしろに「お風呂場のような響き」が薄く乗ってしまう。そんな部屋鳴りの悩みでリフレクションフィルターを検討している方は多いと思います。マイクの背面を囲うだけで録り音が変わるなら試したいですよね。
ただ、最初に正直にお伝えします。リフレクションフィルターに防音(音漏れを減らす)効果はありません。軽減が期待できるのは、マイクの背面・側面から回り込む部屋の反射音(部屋鳴り)だけです。隣の部屋への音漏れを減らしたい方は、この記事ではなく宅録の防音対策の記事のほうが目的に合っています。
この記事では、リフレクションフィルターが「何に効いて、何に効かないのか」を先に整理したうえで、選び方と、価格・在庫を確認できたおすすめ6本、逆効果を防ぐ設置のコツまで解説します。
結論早見表:おすすめリフレクションフィルター6選
先に結論です。迷ったら、まずは4,000円前後の入門機で「自分の部屋で効果を感じられるか」を試すのがおすすめです。
| 製品 | 実売価格(2026年9月時点・変動あり) | こんな人に |
|---|---|---|
| iSK RF-9 | 4,000円前後 | 最安クラスでまず試したい |
| Aokeo AO-504 | 4,500円前後 | 折り畳み式。卓上でも使いたい |
| 吸音研究所 リフレクションフィルター | 5,300円前後 | 国内ブランドのサポート重視 |
| キクタニ RF-01 Mini | 6,200円前後 | 軽量モデルでアームスタンドにも載せたい |
| sE Electronics RF-X | 12,800円前後 | 定番sEを1万円台で。長く使いたい |
| sE Electronics Reflexion Filter Pro | 32,600円前後 | 予算に余裕があり、プロ定番を選びたい |
選定基準は、(1)Amazonで在庫・販売状況を確認できた製品であること、(2)4,000円台〜3万円台まで価格帯が分かれること、(3)スタンド取付型・卓上兼用・折り畳みなど取付方式に幅があること、の3点です。
リフレクションフィルターとは?何に効いて、何に効かないのか
リフレクションフィルターは、マイクの背面から側面を吸音材で囲う、半円形のついたてのような機材です。効果の範囲を正しく知っておくと、買ってから「思っていたのと違う」となりにくくなります。
効くこと:マイクに回り込む反射音(部屋鳴り)の軽減
声は口からマイクへ届くだけでなく、壁や天井に反射してからマイクの背面・側面にも回り込みます。この反射音が「部屋鳴り」の正体です。リフレクションフィルターでマイクの周囲を囲うと、この回り込みが減り、声の輪郭が締まった録り音になりやすくなります。
効かないこと:防音(音漏れ)・正面からの反射・部屋全体の響き
一方で、次の3つには効果が期待できません。
- 防音(遮音):音は壁を通り抜けるため、マイク周りを囲っても隣室への音漏れは減りません。商品名に「防音」と入っていても遮音効果とは別物なので注意してください
- 正面からの反射:歌い手の背後の壁で反射してマイク正面から入る音には効きません
- 部屋全体の強い響き:部屋の響きが強すぎる場合、フィルター単体では変化を感じにくいとされています
音漏れや部屋全体の響きを何とかしたい場合は、吸音材や布団ブースを扱った宅録の防音対策の記事を先に読むのがおすすめです。
効果を実感しやすいのはミックス時
録ったままの声だと違いは小さく聞こえがちですが、MIXでコンプレッサーやリバーブをかけると、部屋鳴りも一緒に持ち上がるため差が出やすくなります。つまりリフレクションフィルターは「録った瞬間に激変する機材」ではなく、MIX後の仕上がりに効いてくる補助アイテムと考えるのが実態に近いです。
買う前に確認:あなたに必要かどうか
次のチェックに当てはまるかで判断してみてください。
- 必要になりやすい人:コンデンサーマイクで録っていて部屋鳴りが気になる/クローゼットや押し入れでの録音ができない/フローリングなど反射の多い部屋で録っている
- 優先度が低い人:音漏れを減らしたいのが目的(→防音対策が先)/ダイナミックマイクで口元数cmの至近距離録りをしている/まだマイクやオーディオインターフェースが揃っていない(→先にスターターセットから)
選び方の4ポイント
1. タイプ:スタンド取付型・卓上兼用・折り畳み型
基本はマイクスタンドのポールに共締めするスタンド取付型です。机で録る人は、卓上に置ける兼用タイプや折り畳み型が使いやすいです。
2. 重さとスタンドの耐荷重
フィルターは1kg前後の製品が多く、マイクと合わせるとブームスタンドやアームがお辞儀することがあります。軽量モデル(キクタニ RF-01 Miniは約840g)を選ぶか、しっかりしたストレートスタンドで使うのが安心です。
3. ねじ規格(3/8・5/8インチ)と付属アダプタ
マイクスタンドのねじは3/8インチと5/8インチの2規格があります。多くの製品は変換アダプタが付属しますが、購入前に手持ちのスタンドと合うか確認しておくと失敗しにくいです。
4. 予算:4,000円台で試せる。1万円超は素材と構造の差
入門帯(4,000〜6,000円台)でも部屋鳴りの軽減という役割は果たしやすく、1万円を超えると吸音素材の層構造や剛性に差が出てきます。まず入門帯で効果を確かめてから上位機を検討する順番でも遅くありません。
おすすめリフレクションフィルター6選【価格順】
iSK RF-9 — 4,000円前後で試せる入門機
最安クラスの定番入門機です。「自分の部屋で効果があるのか」を確かめる1本目として選びやすい価格で、スタンド取付型の標準的な構成です。
Aokeo AO-504 — 折り畳みで卓上でも使える売れ筋
折り畳み式で収納しやすく、卓上・スタンドの両方で使える売れ筋モデルです。机にマイクを立てて録るスタイルの人や、録音のたびに片付けたい人に向いています。
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吸音研究所 リフレクションフィルター — 国内ブランドのミドル
吸音材を専門に扱う国内ブランドの製品で、日本語サポートがある安心感が魅力です。入門帯と大きく変わらない価格で、初めての1本にも選びやすい位置づけです。
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キクタニ RF-01 Mini — 軽量約840gでアームにも載せやすい国内定番
楽器アクセサリーの国内メーカー、キクタニの軽量モデルです。約840gと軽く、耐荷重に不安のあるブームスタンドやアームでも扱いやすいのが強みです。
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sE Electronics RF-X — 1万円台の本命。元祖sEの廉価版
リフレクションフィルターというジャンルを切り開いたsE Electronicsの普及モデルです。入門帯からのステップアップとして、長く使う前提なら有力な候補になります。
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sE Electronics Reflexion Filter Pro — プロ定番。予算に余裕があれば
多層構造の吸音パネルを採用した、この分野の元祖ともいえる定番機です。3万円台と高価なので、宅録環境を本格的に整えたい人向けの最上位枠として紹介します。
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効果を最大化する設置のコツ(逆効果を防ぐ)
リフレクションフィルターは設置がずれると効果を感じにくくなり、場合によってはこもった録り音になることもあります。次の3点を押さえてください。
- 距離の目安を守る:マイクとフィルターの間は3〜5cm、口とマイクの距離は10〜15cmが目安です。マイクをフィルターの奥に押し込みすぎると、こもりの原因になりやすいです
- 単一指向性マイクで使う:背面の音を拾いにくい単一指向性(カーディオイド)との組み合わせが前提です。無指向性モードでは効果を感じにくくなります
- 吸音材・布団ブースと併用する:部屋全体が響く環境では、吸音材などの部屋側の対策と組み合わせて初めて効果を実感しやすくなります。フィルターはあくまで補助アイテムです
また、フィルターを付けると録り音の聞こえ方が変わるため、録音レベル(ゲイン)の設定も設置後に改めて確認しておくと安心です。
よくある質問
Q. 防音になりますか?
なりません。リフレクションフィルターに遮音効果はなく、隣室への音漏れは減りません。音漏れ対策は防音対策の記事で紹介している遮音・吸音の組み合わせで行ってください。
Q. 自作でも代用できますか?
MDFボードに吸音材を貼るなどの自作でも、マイク背面の反射を減らすという仕組み自体は同じなので、代用として機能させることは可能です。ただし重量やスタンドへの固定の安全性を考えると、まずは4,000円前後の既製品から試すほうが手軽です。
Q. ダイナミックマイクにも必要ですか?
口元数cmで使うダイナミックマイクはもともと部屋鳴りを拾いにくいため、優先度は低いです。予算はマイクや防音の側に回すことをおすすめします。
まとめ:防音ではなく「録り音を締める」補助アイテム
リフレクションフィルターは、部屋鳴りの回り込みを減らして録り音を締めるための補助アイテムです。防音効果はない、という前提さえ押さえれば、4,000円前後から試せるコスパの良い投資になり得ます。
- まず試すなら:iSK RF-9(4,000円前後)
- 卓上派なら:Aokeo AO-504
- 長く使うなら:sE Electronics RF-X(1万円台)
マイク周りの対策と部屋側の対策は役割が違います。本記事のフィルターで「マイクに入る音」を整えつつ、防音対策の記事で「部屋と音漏れ」を、コンデンサーマイクの記事でマイク本体を整えて、録り音の底上げをしていきましょう。























