プロセカのVivid BAD SQUAD(ビビバス)の曲を歌ってみたで扱おうとすると、「言葉が詰まっている箇所と、メロディで聴かせる箇所の切り替えについていけない」という壁にぶつかりがちです。ひとつの曲の中で求められる発声が途中で変わるため、同じ歌い方のまま通すと、どちらかが崩れてしまいます。
Vivid BAD SQUADは、小豆沢こはね・白石杏・東雲彰人・青柳冬弥の4人によるストリート音楽をテーマにしたユニットです。セカイには初音ミク・鏡音レン・MEIKOが登場し、書き下ろし曲のセカイver.はこの4人+バーチャル・シンガー1人という編成が基本になっています。
この記事では、プロセカ向けに新規で書き下ろされたビビバス楽曲を6曲、作者と公開日を1曲ずつ確認したうえで紹介します。あわせて、リズム寄りの箇所と歌唱パートを切り替えるときの考え方を整理します。
結論早見表:Vivid BAD SQUADの書き下ろし曲6曲
| 曲名 | 作者 | 公開 | セカイver.の歌唱 |
|---|---|---|---|
| RAD DOGS | 八王子P(作詞:q*Left) | 2021年1月 | ビビバス4人+初音ミク |
| シネマ | Ayase | 2021年5月 | ビビバス4人+KAITO |
| Beat Eater | ポリスピカデリー | 2021年7月 | ビビバス4人+鏡音レン |
| 月光 | キタニタツヤ・はるまきごはん | 2022年5月 | ビビバス4人+MEIKO |
| Awake Now | 雄之助(作詞:牛肉) | 2022年5月 | ビビバス4人+初音ミク |
| ULTRA C | ギガ・TeddyLoid(作詞:れをる) | 2024年7月 | ビビバス4人+初音ミク |
※公開日は、バーチャル・シンガーver.とセカイver.のうち先に公開されたほうを基準にしています。ここで挙げた6曲はいずれもプロセカ向けの書き下ろしで、既存ボカロ曲のカバー収録ではありません。
なぜ「書き下ろしかどうか」を先に確かめるのか
プロセカ収録曲には、ゲームのために新しく作られた書き下ろし曲と、以前から公開されていたボカロ曲のカバー収録があります。ビビバスのプレイリストにはどちらも入っているため、「ビビバスの曲」と思っていたら実は原曲が別にあった、ということが起こります。
歌ってみたを作る側にとっては、ここが音源選びに直結します。書き下ろし曲はバーチャル・シンガーver.とセカイver.がほぼ同時に出るため、最初からどちらを基準に歌うかを決める必要があるからです。ユニット横断での線引きはプロセカ書き下ろし曲おすすめ15選|カバー曲との違いも解説にまとめています。
言葉を詰めて押していく3曲
RAD DOGS(八王子P/2021年1月)
作曲が八王子Pさん、作詞がq*Leftさんによる書き下ろしです。セカイver.はビビバス4人と初音ミクが歌っています。ユニットの方向性をそのまま打ち出した曲で、言葉数が多くリズム寄りのフロウが入る箇所と、伸ばして聴かせる箇所が交互に来ます。
この切り替えの速さが最大の難所です。詰まっている箇所を先にテンポを落として詰めてから、全体を通す順番で練習すると崩れにくくなります。
Beat Eater(ポリスピカデリー/2021年7月)
ポリスピカデリーさんの書き下ろしで、セカイver.が2021年7月9日、初音ミクが歌うバーチャル・シンガーver.が同月18日に公開されました。セカイver.はビビバス4人と鏡音レンが歌っています。
短い音符が連続し、休符が細かく入るタイプなので、息継ぎの位置を自分で決めておかないと後半で足りなくなります。譜面に息を吸う場所を書き込んでおくのがおすすめです。
ULTRA C(ギガ・TeddyLoid/2024年7月)
作編曲がギガさんとTeddyLoidさん、作詞がれをるさんによる書き下ろしです。バーチャル・シンガーver.は鏡音リン・レン、セカイver.はビビバス4人と初音ミクという編成になっています。
6曲の中では最も新しく、歌ってみたの投稿もまだ出そろっていない段階です。音数が多いため、録音時のリップノイズや息の音が目立ちやすく、編集の手間を見込んでおいたほうが安全です。
メロディで聴かせる3曲
シネマ(Ayase/2021年5月)
Ayaseさんによる書き下ろしで、バーチャル・シンガーver.は初音ミク、セカイver.はビビバス4人とKAITOが歌っています。ビビバスの書き下ろしの中では歌唱パートの比重が大きく、リズム寄りの曲が苦手な人でも入りやすい部類です。
ただしサビで一気に音域が広がるので、キーを決めるときはサビだけでなくAメロの低い部分も一緒に確認してください。
月光(キタニタツヤ・はるまきごはん/2022年5月)
キタニタツヤさんとはるまきごはんさんの共作による書き下ろしです。セカイver.が2022年5月20日に公開され、ビビバス4人とMEIKOが歌っています。同月30日には初音ミク・鏡音リンが歌うバージョンも公開されました。
テンポを落として言葉を置いていくタイプなので、リズムのごまかしが効きません。音を伸ばしている間に音程が揺れていないか、録音して確認しておきましょう。
Awake Now(雄之助/2022年5月)
作編曲が雄之助さん、作詞が牛肉さんによる書き下ろしで、2022年5月31日にバーチャル・シンガーver.とセカイver.が公開されました。セカイver.はビビバス4人と初音ミクが歌っています。
音の上下が大きく、地声と裏声の境目をまたぐ箇所が出てきます。境目でいったん声が薄くなる人は、その部分だけを取り出して、行き来する練習を重ねると安定しやすくなります。
歌い方の切り替えとパート分けの考え方
息継ぎの位置を先に決めてしまう
言葉が詰まった箇所から歌い上げる箇所に移るとき、息が残っていないと出だしがかすれます。歌詞を印刷して、息を吸う場所に印を付けるところから始めてください。感覚で吸っていると、録音のたびに位置が変わって仕上がりが揃いません。
母音の長さをそろえる
リズム寄りの箇所では母音を短く切り、歌唱パートでは母音を保ちます。この差を意識せずに通すと、全体がのっぺりして聞こえます。切り替えの1小節前から意識を変えておくと移行が滑らかになりやすいです。
音量ではなく発音の強さで差をつける
勢いを出そうとして声量を上げると、マイクが歪んで後処理が難しくなります。子音をはっきり立てる、語頭を少し前に出すといった発音側の操作で強さを作るほうが、MIXの段階で整えやすくなります。歌い分けの基本的な考え方はジャンル別の歌い分けでも扱っています。
ラップ寄りのフロウそのものに慣れたい場合は、ラップパート入りのボカロ曲おすすめ12選で練習用の曲を探すのも手です。
パートが割れているのでコラボにも転用しやすい
ビビバスの書き下ろし曲は、セカイver.が4人+バーチャル・シンガー1人で歌われています。つまり公式の音源そのものがパート分けの見本になっているということです。誰がどこを歌っているかをメモしながら聴けば、そのまま割り振り表として使えます。
1人で全パートを歌う場合も、パートごとに声の当て方を変えると聞き分けやすくなります。複数人で分ける場合の進め方は歌ってみたのコラボのやり方を参考にしてください。
なお、どちらのバージョンを基準にするかでキーが変わる場合があります。判断の手順はプロセカ「セカイver.」と「バーチャルシンガーver.」の違いにまとめました。音源の利用条件や権利表記については、投稿前に公式の案内を確認してください。
6曲から1曲目を選ぶ手順
どれも雰囲気が違うため、好みだけで決めると途中で行き詰まることがあります。次の順で条件を潰していくと、今の自分に合う曲が絞れます。
- サビの最高音が出せるかを確認する。出ない場合はキーを下げる前提で考える
- Aメロの低い部分が録音に残るかを確認する。キーを下げすぎると今度は低音が消えます
- 言葉が詰まった箇所を口が追えるかをテンポ通りに試す
- 3つを満たす曲が複数ある場合は、投稿数が少ない新しい曲を選ぶと埋もれにくくなります
1と2は表裏の関係にあるので、片方だけを見てキーを決めると失敗します。両端を測ってから判断してください。選曲の考え方そのものは歌ってみたの選曲の決め方にまとめています。
また、ビビバスの書き下ろし曲は公開時期が2021年から2024年まで幅があります。古い曲ほど歌ってみたの投稿が積み上がっており、比較される相手が多くなります。まず1本投稿して感覚をつかみたい段階であれば、新しい曲から入るほうが反応を得やすい傾向があります。
まとめ
Vivid BAD SQUADの書き下ろし曲は、1曲の中で求められる発声が切り替わるものが中心です。今回の6曲はいずれも作者と公開日を確認したうえで、プロセカのために新規制作された曲として整理しました。
最初に選ぶなら、歌唱パートの比重が大きいシネマや月光から入り、慣れてからRAD DOGSやULTRA Cのような言葉数の多い曲へ進むと、途中で崩れにくくなります。切り替えの練習は、曲全体ではなく境目の数小節だけを繰り返すほうが効率的です。



















