縦型配信のやり方|歌枠をスマホの縦画面向けに配信する設定

縦型配信のやり方|歌枠をスマホの縦画面向けに配信する設定

※記事内で紹介している商品の価格・在庫状況は変動します。最新の情報は各リンク先(Amazon・楽天市場)でご確認ください。


歌枠を続けていると、「見に来てくれる人の多くはスマホで見ているのに、画面は横長のまま」ということに気づく場面があります。縦に持ったスマホで横長の配信を開くと、映像は画面の上のほうに小さく表示されます。顔や立ち絵、歌詞を大きく見てもらいたいなら、縦型(9:16)で配信するという選択肢があります。

この記事では、歌枠を縦型で配信する利点と向いている歌枠、OBSのキャンバスを縦にする設定、横型と同時に出すときの考え方、スマホから縦で配信する場合の注意、縦の画面に何をどこへ置くかを順に整理します。YouTubeの機能は2026年10月時点の公式ヘルプで確認できた範囲で書いています。画面の項目名や提供状況は変わることがあるので、配信前に公式ヘルプで最新の内容を確かめてください。

縦型配信の3つのやり方を比べる

縦型で歌枠をする方法は、大きく分けて3つあります。どれが合うかは、横型の視聴者をどれだけ大事にしたいかと、PCの余力で決まります。

やり方仕組み向いている人気をつけること
縦だけで配信するOBSのキャンバスを縦(例:1080×1920)にして、縦の映像だけを送るスマホの視聴者が中心で、横型にこだわらない人PCで見る人には左右に余白が出て見づらい
横で送り、YouTube側で縦も作るYouTubeのデュアル ストリームで、横の映像の中央を切り抜いた縦の配信が同時に作られる今の横型の画面を変えずに、縦の視聴者にも届けたい人切り抜かれる範囲から外れた立ち絵や文字は縦では見えない
横と縦を別々に作って送るOBSに縦用のキャンバスを足すプラグインを使い、2つの映像を別のストリームキーへ送る横と縦の両方をきちんと作り込みたい人PCの負荷と回線の上りが増える

はじめての方は、まず限定公開のテスト配信で「縦だけ」を一度試し、自分の画面が縦でどう見えるかを知るところから始めると判断しやすくなります。

縦型で歌枠をする利点と、向いている歌枠

スマホで見る人に、大きく見てもらえる

YouTubeのヘルプでは、ライブ配信が縦長(幅より高さのほうが長い)の場合、モバイルの視聴者には全画面で表示されると案内されています。さらに、縦型のライブ配信はショートを見ている人のフィードにも並び、チャンネル登録者以外にも見つけてもらえる場所があるとされています(2026年10月時点)。歌ってみたのショート動画で見つけてもらう流れと同じように、歌枠そのものを縦の画面で見つけてもらえる、というのが縦型の大きな利点です。

短い縦動画を投稿して見つけてもらう方法は歌ってみたショートの作り方・伸ばし方で、ニコニコの縦型ショートの仕様はニコニコの縦型ショートで歌ってみたを出す方法で扱っています。この記事はそれとは別の、生配信を縦で行う話に絞っています。

向いている歌枠・向いていない歌枠

  • 向いている:顔出しやカメラでの弾き語り、立ち絵1体を大きく見せる歌枠、1曲ずつ短めに区切る歌枠、ショートから来た初見の人を迎えたい歌枠
  • 工夫が要る:歌詞を横長のテロップで流す歌枠、セットリストやリクエスト一覧を常に表示している歌枠、立ち絵を2体以上並べるコラボ枠

縦の画面は横幅が狭いので、横に並べていた情報は縦に積み直すか、減らすことになります。「画面に出している情報のうち、本当に常に見せたいものは何か」を先に決めておくと、レイアウトが早く決まります。

OBSのキャンバスを縦にする設定

OBSで縦だけの配信をする場合は、映像の土台(キャンバス)を縦長にします。横型の設定を上書きしてしまうと戻すのが手間なので、縦用のプロファイルとシーンコレクションを別に作ってから変更するのがおすすめです。

  1. メニューの「プロファイル」から今のプロファイルを複製し、「縦型」など分かる名前を付けます。プロファイルには解像度や配信先の設定が入ります
  2. メニューの「シーンコレクション」も同じように複製します。こちらにはシーンやソースの配置が入るので、横型の画面を壊さずに縦用の配置を作れます
  3. 「設定」→「映像」で、基本(キャンバス)解像度を縦長にします。例として1080×1920がよく使われます。出力(スケーリング)解像度も同じ縦長の比率にします
  4. プレビューが縦長になったら、カメラや立ち絵、背景をドラッグして縦の枠に合わせて置き直します
  5. 限定公開でテスト配信し、スマホで実際に開いて、縦の全画面で表示されるかを確かめます

解像度を上げるほど映像の情報量が増え、必要な映像ビットレートと回線の上りも増えます。横型で安定していた設定でも、縦にしたことで重くなる場合があるので、最初は横型と同じくらいの画素数(縦横を入れ替えた値)にしておくと比べやすくなります。音声の設定はキャンバスとは関係なく、横型のときと同じで構いません。声とBGMのバランスの取り方は歌枠の機材と音声設定にまとめています。

横型と同時に出すときの考え方

YouTubeのデュアル ストリームを使う

YouTubeのヘルプ(2026年10月時点)では、ライブ管理画面から配信すると、初期設定で横向き(16:9)と縦向き(9:16)の両方が同時に配信されると説明されています。縦向きは横向きの映像の中央を切り抜いたもので、ライブ管理画面の縦型プレビューにある「レイアウトを編集」から、「中央で切り抜き」「スマートフォンの幅に合わせる」「スタック」の3つを選べ、ズームと位置も調整できるとされています。縦向きの形式は配信を始めたあとから追加できない、という注意書きもあります。

この方法の良いところは、OBSの設定を変えずに縦の視聴者にも届けられることです。いっぽうで、中央で切り抜く場合は、画面の左右の端に置いた立ち絵・歌詞・コメント欄は縦では映らないと考えておく必要があります。横型の画面を作るときに、見せたいものを中央の縦長の範囲に寄せておくと、両方で崩れにくくなります。

縦と横のどちらで見ても、チャットは同じものが使われるとヘルプに書かれています。縦で見ている人のコメントも、いつものチャット欄にまとめて届くので、コメント対応のやり方を分ける必要はありません。デュアル ストリームを使わない場合は、ライブ管理画面の「ライブ配信の設定」でオフにできると案内されています。

横と縦を別々に作って送る

縦の画面も作り込みたい場合は、OBSに縦用のキャンバスを追加するプラグインを使う方法があります。たとえばOBSのフォーラムで配布されている「Aitum Vertical」は、縦向きのコンテンツを別のキャンバスで管理し、通常のシーンと縦のシーンを連動させられると説明されています。YouTubeのヘルプでも、サードパーティ製のエンコーダで縦横を送る場合は、縦向きプレビューのメニューで「エンコーダ」を選び、縦向き用に2つ目のストリームキーを選ぶ手順が案内されています。

この方法は自由度が高い反面、映像を2本作ってそれぞれ送るので、PCの負荷と回線の上りがほぼ2本分になります。プラグインは公式機能ではないため、対応するOBSのバージョンや不具合の報告を配布ページで確かめてから入れてください。音が途切れる、映像がカクつくといった症状が出たら、まず縦だけ・横だけで配信して、どちらで起きているかを切り分けます。

YouTube以外のサービスにも同時に出したい場合は、各サービスの規約と、歌える曲の扱いを別に確かめる必要があります。その考え方は歌枠の同時配信のやり方で整理しています。

スマホから縦で配信する場合

PCを使わず、スマホのYouTubeアプリから縦で配信する方法もあります。YouTubeのヘルプ(2026年10月時点)では、モバイルでライブ配信を作成する条件として、チャンネル登録者が50人以上いること、チャンネルの確認を済ませていること、ライブ配信機能を有効にしていること(最初の配信が可能になるまで最大24時間かかることがある)などが挙げられています。条件は変わることがあるので、始める前にヘルプで確かめてください。

スマホ配信で気をつけたいのは、映像より音です。

  • 伴奏をスマホのスピーカーで鳴らすと、伴奏が遠く小さく入り、声とのバランスが崩れやすい。外付けのマイクやスマホ用のオーディオインターフェースを使うと、声と伴奏を分けて扱いやすくなります。つなぎ方は機種ごとに違うので、メーカーの説明書で確かめてください
  • スマホを手で持つと画面が揺れ、歌っている間は操作もできません。スタンドで固定し、目の高さか少し上に置くと、顔が自然な角度で映りやすくなります
  • 通知の音や着信が配信に入ることがあります。配信前に通知を切る設定にしておくと安心です

縦の画面に何をどこへ置くか

縦の画面は、上・中・下の3段で考えると配置を決めやすくなります。

場所置くとよいもの理由
上の段枠のタイトル、今歌っている曲名開いた瞬間に「何の配信か」が伝わる
中の段顔・カメラ映像・立ち絵目が向きやすい位置なので、主役を大きく
下の段歌詞やメッセージは控えめにスマホでは下側にアプリの表示やボタンが重なりやすい

ポイントは、文字を画面の端に寄せすぎないことです。縦型のフィードでは、チャットやボタンが映像の上に重なって表示されることがあり、端に置いた文字は隠れやすくなります。どこが隠れるかはアプリの更新で変わることもあるので、限定公開のテスト配信を自分のスマホで開き、実際の表示で確かめるのが近道です。

コメントを画面に出している場合、縦では横幅が足りず、1行に入る文字数が少なくなります。コメントは視聴者自身の画面のチャット欄でも読めるので、縦では画面に出すコメントを少なめにするか、出さない判断もあります。立ち絵は縦長の素材のほうが枠に収まりやすく、横長の素材は上下に余白が出やすいので、背景の色や模様で余白を埋めると落ち着いた画面になります。

縦型は「見つけてもらう入口」を増やす方法の1つ

縦型配信は、スマホで見る人に歌枠を大きく見せ、ショートを見ている人に見つけてもらう入口を増やす方法です。やり方は「縦だけで配信する」「横で送ってYouTube側で縦も作る」「横と縦を別々に作って送る」の3つで、はじめは限定公開のテストで縦の見え方を確かめるところから始めると、どの方法が合うか判断しやすくなります。

  • OBSで縦にするときは、プロファイルとシーンコレクションを複製してから解像度を変える
  • デュアル ストリームでは横の中央が切り抜かれるので、見せたいものは中央に寄せる
  • 横と縦を別々に送る方法は、PCの負荷と回線の上りがほぼ2本分になる
  • 縦の画面は上・中・下の3段で考え、文字は端に寄せすぎない

歌枠全体の始め方や当日の流れは歌枠の始め方にまとめています。縦型は横型の代わりではなく、届ける先を一つ増やす選択肢として、無理のない範囲で試してみてください。



歌い手部公式ボイトレテキスト
絶対歌唱力トレーニングブック

歌い手部公式のボイストレーニング教本がついに登場!「歌が上手くなりたい!」という人の夢を叶える最初の一歩になるべく、歌で最も大切な「絶対歌唱力」を徹底的に身につけられる内容にしました。期間限定で無料プレゼント中なので、今すぐ手に入れよう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です