こんにちは
歌い手部のレモンです!
「有名歌い手を目指して、歌い手を本格的に始めたい!けど
歌の録音の仕方、どうやって動画にするのかがわからない…。」
と悩んでいませんか?
そこで、今回は、本格的に歌い手を始めるにあたって
必要な機材やソフト、セッティング方法について
お伝えしていきます!
0から始める歌い手初心者
準備編・制作編・PR編
この記事は
- 準備編
- 制作編
- PR編
の3部構成となっています。
今回の記事はその準備編です。
歌の録音(レコーディング)から、
MIXの仕方、作った音源を動画にする方法まで
解説してしていきます。
必要機材、それぞれの接続と設定方法について
知りたい方は準備編を。
動画のアップロード、宣伝の方法について
知りたい方はPR編をご覧ください!
準備編
歌う楽曲の決定と探し方
選曲の仕方
何を歌うべきかは本来自由ですが、
その中でも何を歌うべきか
迷ってしまう方も多いと思います。
自分がどんな歌い手としてみられたいのか
どんな歌い手でありたいのかを考え、
選曲していきましょう。
【選曲方法その1】歌いたい曲を歌う
一番簡単なのは自分が歌いたい歌を歌うという方法です。
この選曲のメリットですが、自分にとって
ストレスなく歌うことができるということです。
「人気が出るかも」と
自分が好きでない歌を歌ってしまうと
そのストレスは声色に現れ、
歌を聴く人を不快にさせてしまいます。
【選曲方法その2】今流行りの曲を歌う
流行りの曲はYouTubeやGoogleなどの
検索エンジンで検索する人が一時的に多くなるので、
たくさんの方に自分の歌を聴いてもらうチャンスです。
一時的ではありますが、
再生数の初速を大きく稼ぐことができる選曲方法と言えます。
ただ、たくさん聴いてもらえる
チャンスがあるということは、
もし歌ってみたのクオリティが低ければ
たくさんの低評価や批判コメントを受けてしまう
リスクもあるということです。
「アップが早ければ再生数が伸びるから」と、
クオリティが低いままアップロードすることは
絶対に避けましょう。
【選曲方法その3】自分に合った曲を歌う
自分が歌いやすい曲を歌えば、
録音中に喉を壊すこともないですし、何より
クオリティの高い歌ってみた動画に繋がります。
尺度にすべき基準としては、音域です。
「ちょっと無理しないとサビが出ない」
「歌った後に喉を痛めてしまう」
ような曲は歌うのを避けましょう。
リスナーは沢山の歌を聴いています。
ちょっとでも無理をしているのが
声色に現れていると、
「うわぁ…無理してんな…」と
リスナーに悟られてしまい、
Bad評価を受けてしまうかもしれません。
理想的な選曲方法
基本的に歌って良い悪いはないのですが、
前述した1〜3の選曲方法、
全てに当てはまる曲が理想的です。
自分の好きなアーティストの
新曲情報は常にマークしておき、
再生数のスタートダッシュを
狙えるようにしておきましょう。
以下の記事では、本気で歌い手としての成功を
目指す人のための選曲方法をまとめています。
こちらも合わせて読んでみてください!
どうしても自分じゃ決められない!
前述した方法でも
曲を決定することが難しいという人は
以下の記事で初心者におすすめの曲を
紹介していますので、参考にしてみてください。
オケ音源の調達
音源の探し方
ボーカロイドの曲の場合、作曲者本人が
オケ音源を公開していることがあります。
YouTubeなどで閲覧することができる、
MVの動画概要欄、作曲者のTwitterなどを
チェックしてみましょう。
本人が公開していない場合は、
ピアプロなどのオケ音源を制作し、
共有しているサイトなどで探してみましょう。
また、オケ音源にはマスタリング済のものと、
そうでないもの(2mix)の2種類が存在しますが
MIXのしやすさ、完成した時のクオリティの観点から、
可能な限りマスタリングされていないものを
探すようにしましょう。
音源がない場合
マイナーな曲ですと、音源が公開されていない、
誰もその曲のオケ音源を作っていない場合があります。
その場合はDAWソフトなどで
オケ音源を作る以外に方法がありません。
自分でオケ音源を作ることができない場合は
音源を作れる方に依頼するという方法もあります。
(※ほとんどの場合有償です。)
ネット上でオケ音源が落ちていない曲を
歌っているほとんどの歌い手さんは、
どなたかに音源の作成を依頼しています。
著作権について
この世界は沢山の音楽で溢れていますが、
そのほとんどが持ち主のいる曲ばかりです。
勝手に使用してはいけない場合がある
ということですね。
基本的には営利目的でなければ
問題がないことがほとんどですが、
稀に使用することすらできないものも存在します。
JASRAC、NexToneといった著作権管理団体が
これらを管理しており、詳しくは以下の記事で解説しています。
こちらの記事も読んでおき、
一人の歌い手として活動していく以上、
曲の権利についても頭に入れておきましょう。
レコーディング(録音)
設定の確認
せっかく上手く歌えたのに、
録音できてなかった、、、
そんなアクシデントに見舞われないよう、
各ソフト、機材の設定は確認しておきましょう。
また、マイクが反応しないという方も
設定を見直すことで解決できる場合がありますので、
確実にチェックしておきましょう。
入力設定
入力設定では、どの楽器(機材)から音の信号を
PCに送るかを設定できます。
音を入力するデバイスを設定します。
(例:使用するマイク、マイクを繋いでいる
オーディオインターフェイス)
この部分が使用するデバイス(機材)の名称に
なっているかを確認しましょう。
出力設定
出力設定では、どの楽器(機材)から
音を出すのかを設定できます。
(例:ヘッドホン、イヤホン、またはPCのスピーカー
モニターヘッドホン、スピーカーを繋いでいる
オーディオインターフェイス)
この部分が使用するデバイス(機材)の名称に
なっているかを確認しましょう。
ステレオ・モノラルの設定
ステレオでもモノラルでも、録音自体は可能です。
ただ、基本的に音の出る位置が一箇所の楽器を録る時は
モノラルで録音するのが一般的です。
また、後でMIXする観点から考えても
ボリュームレベルの調整のしやすさなどの理由から
モノラルで設定すべきです。
MIXは他の方に頼むにしても、
ステレオでの音の処理自体をNGにしている方も多いので
ボーカルの録音は必ずモノラルで撮るようにしましょう。
音量の設定
Aメロ、Bメロそしてサビという風に
曲は成り立っているのが一般的ですが、
全パート同じ音量で歌うということはほぼないと思います。
音量差は後でMIXによって
なんとかすることはできますが、
後でMIXしやすいように
パートごとにマイクの入力音量を変えて
録音するのが一般的です。
音量の目安ですが、声の音量が最大になるときに、
メーターの50%ぐらいに調整するのが理想です。
「そんなに小さくて良いの?」と
思うかもしれませんが、
レコーディングで一番大切なことは
大きな音で録ることではなく、
より良い音で録ることです。
最近はTHE FIRST TAKEが流行したことで
最初から最後まで一気に録音する
一発録りの歌ってみた動画が
流行りつつありますね(※2021年現在)。
パートごとの録音は
録音自体に時間がかかりますが、
MIXの作業量は楽になる可能性が高いです。
一発録りの録音自体は早く終わるものの、
MIXで音量のばらつきから修正しなければならないので
MIXの作業量が増える可能性が高いです。
どちらが正解ということはないので、
どっちの方法も試して自分に合った方法を
模索してみましょう。
レコーディングする
オケ音源を読み込む
まずはDAWソフトにオケ音源を読み込みましょう。
DAWソフトによって操作は異なりますので、
説明書等を確認しながら行いましょう。
マイクからの距離
基本的には「拳一個分」で大丈夫です。
距離感に迷ったらとりあえず
マイクから拳一個分の距離を保って歌うようにしましょう。
バラード曲など、息遣いや歯擦音といった
細かいニュアンスが映える楽曲の場合には
もう少し近づいてもGoodです。
また、レコーディング中はできるだけ
マイクとの距離は一定に保つようにしましょう。
パートごとに距離が変わったりすると、
全体を一曲して聴いた時に
ニュアンスがバラバラで不自然になってしまいます。
レコーディング
まずはオケ音源とは別に
歌を録音するためのトラックを作りましょう。
DAWソフトのRECボタン(赤い丸で
表示されていることがほとんどです)を押して、
実際に録音してみましょう。
初めての場合緊張のあまり声が
強張ってしまうと思いますが、
できるだけいつも通り、
自然体で歌うようにしましょう。
録音された歌声を確認
再生(三角形のボタン)を押して、
実際に自分が歌った歌声を確認します。
ちゃんと歌が録音されているかを確認しましょう。
改善点をリストアップ
初めての場合、自分の歌声を聴くと違和感を感じたり、
気持ち悪いと感じる方も多いです。
これは誰もが通る道なので安心してください。
自分の声を聴く違和感は、続けていれば慣れます。
「Aメロのこの部分の音程がずれている」
「Bメロのサビ直前、声が裏返っている」
というように、
どの部分がどのように改善する必要があるのか
を明確にしておきましょう。
改善点は必ずメモしておき、
リテイク時に意識できるようにしておきましょう。
リテイクする
改善点のリストアップができたら、
それを元にリテイク(もう一回録音すること)
しましょう。
ピンポイントでミスがある場合は
その少し前から録音をするのが一般的です。
納得するテイクが録れたら、
録音は完了です!
何度やっても納得できない
何度やっても納得のいくテイクが
録れない場合は練習不足かもしれません。
ここでも改善点のリストアップしたことで
具体的にどういった部分を
練習すべきなのかがわかります。
録音を通して
「音程が急に高くなる時に音程を外しやすい」
「リズム感が悪い」
など自分の弱点が見つかるかもしれません。
録音した音源を見直すことで
自分の弱点及び伸び代を明確化できます。
「自分の歌は下手だ、もうだめだ…」
と落胆するのではなく、
「もっと上手くなるぞ!」
次の自分のバネにしましょう。
MIXする
・MIXって何するの?
歌を録音し終わったら、次にやるのはMIXです。
もちろん録音した音のクオリティも大事ですが、
録音した歌をプロクオリティに
もっていくことができるのがMIXです。
そもそもMIXって何をすることなのか?
イメージがつかない人もいると思いますので、
ここで全体像、MIXとは何をする行為なのかを
理解しておきましょう。
MIXとは(全体像)
録音しただけの歌の音源は、
そのまま同時に聴くと
なんだか浮いて聴こえますよね。
コンプレッサーやEQといった
音量をコントロールするもの、
リバーブやディレイといった
音に色付けをするような空間系などの
プラグイン(エフェクター)を使用し、
オケに馴染むように、歌の良いところが
輝くように調整していきます。
ミキシング
ミキシングでは、主に各トラックの音量調整、
定位(音の位置)、プラグインの使用と調整等を行います。
この行為をミックスダウンとも呼びます。
音の直接的な加工をこの段階で行い、
ほとんど完成の段階まで持っていきます。
マスタリング
マスタリングはYouTubeやニコニコ動画
といった動画サイト、
SpotifyやApple Musicなどの音楽視聴サービスなどの
メディアなどで音量、音圧の最適化を行う行為です。
マスタリングをしなければ、他の曲と比べて
音が小さく聴こえてしまい、迫力負けしてしまいます。
ミキシングの時点でPEAKが0dbだったとしても、
音圧がないせいで音が小さく聴こえてしまうのです。
他の曲に迫力負けしないように
マスタリングはとても大切です。
録音したものを確認する
MIXの全体像が把握できたところで、
MIXの準備段階に入りましょう。
自分でMIXするにしろ依頼をするにしろ、
録音した音源は必ずチェックすべきです。
MIXでは多少のミスをなんとかするような
処理をすることは可能ですが、
100%改善できる
というわけではありません。
MIXではどうにもならない
ということもありますし、
それが原因でMIXの依頼を
断られてしまうことだってあります。
最低限、次の2点だけは
確認するようにしてください。
音割れしていないか
音割れというのはマイクの許容できる音量よりも
大きい音で録音してしまった場合に起こる現象です。
録音した音自体が大きく歪んでしまい、
バリバリとしたノイズのような音に変化してしまいます。
音割れしている音源はMIXの処理でも
どうしようもありません。
歌を録音した時点で音量をチェックし、
音がPEAK(0db)を超えていないか
必ずチェックしてください。
自分で納得しているか
自分で納得しているかは最重要です。
納得していないものをMIXしても
良いものができるわけがありません。
たとえ形になったとしても、
自分で納得いかないまま進めてしまった手前、
後悔することになってしまいます。
今の自分にとってベストな
パフォーマンスが出せているか
「これが私の歌です」と
胸を張ってリスナーに見せることができるか。
自分自身が評価される対象となるものなので、
必ず納得のいくテイクを録るようにしましょう。
自分でするか?依頼するか?
MIXはかなり専門性の高いもので
自分で1から学んでやろうとすると
時間もかかりますし、かなり難しいです。
また、MIXは正解がないものなので
どうすれば良いのか迷子になってしまいがちです。
まずはできる人に依頼をして、
自分の歌声にあった正解を作ってもらうのを
オススメします。
MIX師さんに依頼する場合は
いくつか注意点がありますので
こちらの記事を参考にしてみてください。
もちろんお金をかけたくない、
自分でMIXをやってみたい
という方もいると思いますので、
こちらの記事も参考にしてみてください。
音源に動画をつける
動画制作ソフト
PCであればAviUtl、iMovie(Macのみ)などが
無料で使うことができ、操作も簡単です。
スマホであればInshotという無料で
使用できるアプリがあります。
音源を動画にする
原曲のMVと同じものを使用する
ほとんどの歌い手さんは
原曲のMVをそのまま流用し、
自分の歌った音源と繋いでいる方が多いです。
やり方によっては違法になってしまうので
注意が必要ですが、
動画自体のクオリティは保証
されているようなものなので、
音源の制作に集中することができます。
オリジナルでMV動画を制作する
オリジナルで動画を作るのであれば
動画の著作権の心配をする必要はありません。
また、他の歌ってみた動画と差別化することができ、
同じ曲の歌ってみた動画と並んだ際に
リスナーの目を引くきっかけとなります。
最近の傾向としては、
有名な歌い手さんは独自のイラストを使用した
オリジナルの動画を作る方も
多くなってきていますね。
参考:まふまふさん
参考:莉犬さん
動画制作の依頼をする
動画制作もMIXと同じで専門用語が多く、
操作を覚えるだけでも難しいということもあり、
挫折してしまうこともしばしばあります。
お金はかかってしまうかもしれませんが、
動画師に依頼するのも一つの手です。
下記の記事に動画師に依頼する際の
注意点についてまとめていますので、
動画の制作を依頼するという方は
こちらの記事もご参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は揃えた機材を使ってどのようにして
歌ってみた動画を作っていくのかまとめました。
ポイントは以下の4ステップになります。
- 選曲する
- レコーディング(録音)
- MIXをする
- 音源を動画にする
どのようにして選曲をし、
レコーディングからMIX、動画にするまでが
わかったかと思います。
機材を揃え、設定が完了したら
あとはこの記事を見ながら
実際に歌ってみた動画の制作を行うだけです!
音楽も動画も明確な正解があるわけではないため、
突き詰めればキリがない世界です。
お金はかかるかもしれませんが、
まずはMIX師、動画師さんの力を借りて
一つ、自分なりの解を持つことが大事です。
そして、その経験を基準に次回作活かし、
どんどん改善、継続することが大事です。
1曲目がいきなりバズり、
いきなり有名になるということはありません。
1つの歌ってみた動画を作るだけでも
かなりの労力を費やしますが、
完成した時の感動はそれほどに大きいものです。
この記事を見つつ、
歌ってみた動画の完成を目指しましょう!