「自分は音痴だから、カラオケはちょっと…」
そんな歌に苦手意識のある方は意外に多い
かもしれません。
今回はそんな歌が苦手な方のために
記事を書きました。
「自分は音痴だ…」
と思っているあなたも
実は練習不足なだけかもしれませんよ。
音痴の改善方法も解説したので、
是非チェックしてください。
リズムが取れない理由
音痴の原因は一つではありません。
しかし、音痴になる確率が高い人
というのはいます。
音痴になりやすい人は、幼少のころから
それほど音楽に接点がなかった人といえます。
音楽と共に生活するような環境下にあると、
無意識のうちに音を耳にすることができます。
すると的確な音程を把握することができます。
カラオケなどといった場所において
人前での歌にストレスを感じることがないです。
幼少期に様々な音楽に触れさせる機会を与え、
楽しみながら音やリズムを習得させることは
音痴に悩まないためには不可欠です。
また、集中力が乏しい、消極的である、
冷静でない、いつも大声で歌う人
なんかも音痴になりやすいです。
音をしっかり聞かず、自分が好きなように
歌うような人も音痴になりやすく、
客観的に音を聞く必要があります。
感覚性音痴とは
感覚性音痴は,音楽の認知,理解,記憶
に障害があり、
音高やリズムの感受自体が
不可能な状態を言います。
感覚性音痴は音を聞いても理解できず、
正しい音を認識することも、
同じように発声することも、
適切な音を出したのかを評価することも
出来ません。
感覚性音痴は、先天的なものです。
自分が音痴だと気づいていない方も多いです。
感覚性音痴の治し方
歌が下手という方には、
舌の筋肉が弱い方が多いようです。
舌筋を鍛えるのに巻き舌が最適です。
舌先を丸め後ろへ強く引きます。
下あごの筋肉が盛り上がります。
1日5回くらいやると効果がでます。
喉が痛くなるので痛くなったら
しばらく中断します。
巻き舌ができない場合は
以下のトレーニングから始めるといいです。
1、口を閉じます。
2、舌を下唇と下歯茎の間にさし込みます。
3、舌の先に力を入れて、右端から左端にゆっくり移動します。
メトロノームがあれば目盛60で5拍かけて移動します 。
4、左端までいったら、そのまま力をゆるめずに右端に戻ります。
5、これを3往復みっちり行います。
6、今度はそのまま上唇と上歯茎の間に移動します。
7、これを3往復行います。
運動性音痴とは
運動性音痴とは音高の連続的変化のパターンを
組み立てる運動統合中枢に支障があり
歌うと調子はずれになるものを言います。
運動性音痴は、音の理解自体は出来、
正確な音をイメージすることや、
自分の発声した音に誤りがないか
どうかわかります。
しかし、音を正確に出すことが困難です。
運動性音痴は後天的な要素が大きいです。
運動性音痴の症例7パターン
歌いだしが苦手
歌い始めの音程は外してしまいますが、
段々と合わせられるタイプです。
曲は、前奏があってから歌い出しになります。
上手く歌いだせれば良いですが、
最初の音程をうまく出すことができず、
外れてしまいます。
その場合、前奏や間奏が流れている時から、
手や足を使ってテンポをとります。
音程を口ずさみながら、
曲の雰囲気を掴んでいき、
出だしのタイミングを合わせます。
前奏や間奏の部分を何度も聴いて
歌いだしを練習していきましょう。
歌っていると徐々に外れる
1度音程を外すと、戻せなくなるタイプです。
途中で音程を外してしまい外れたまま終わる
というパターンとなります。
この場合はまず、
歌っている自分の声を録音します。
録音した声を聴いて、外れている部分が、
「高く外れているのか?」
「低く外れているのか?」 を確認します。
音程が高く外れてしまう場合は、
表声を強めて、息の吐く勢いを下げて
音を低くしていきます。
逆に、低く外れてしまう場合は、
裏声を強め、息の吐く勢いを上げて
音を高くしていきます。
時々外れる
出しやすい音域内であれば、
音程を合わせることができますが、
そうでないところでは外してしまい、
不安定な音程となってしまうタイプです。
これは、音域が狭いことが原因です。
対策としては、音程の高いところで裏声を、
低いところでは、表声を
出す練習をしていきます。
さらに、表声と裏声の両方を自由に
行き来できるよう練習する必要があります。
すると、音域が狭いことによる
音の外れを直すことができます。
音程が全く合わない
高音から低音まで出せるのに、
出ている曲の音よりも、高すぎたり低すぎたり
することで音を外すタイプです。
この場合は、曲を何度も何度も聴き、
音程を合わせる必要があります。
はじめに、ピアノなどの正しい音程
が出るものを使い、
「ドレミファソラシド」の音階を聴きます。
そして、自分の声と合わせながら、
正しい音階を出す練習をします。
次に「ドミソド」のように、
低いドから1つ飛ばしで音を出して、
声と合わせていきます。
最後に、低いドから一気に
高いドの音を出す練習を行います。
これがしっかりできるようになったら、
実際に歌ってみて、
自分の歌声を録音して聴いてみます。
そして、どこで外してしまうのかを確認したら
先ほど解説した「歌っていると徐々に外れる」
の対策と同じ練習を行っていきます。
歌詞の棒読みになる
歌の最初から最後まで、音の高低がなく、
一本調子になってしまうタイプです。
これは、歌う筋肉の運動が足りないことと
抑揚がないことが原因です。
対策は、裏声を強くする練習をして、
高い音を出していけるようにします。
それから、表声との行き来が
スムーズにできるように練習をしましょう。
その後、自分の歌声を録音して、
細かい部分を修正していきます。
また、抑揚を付ける練習は、曲を何度も聴いて、
歌詞の意味を理解するという方法が良いです。
裏声のタイミングで外す
表声と裏声が切り替わるときに、
音を外してしまうタイプです。
低い表声から高い裏声、
または、高い裏声から低い表声に変わるときに、
声が裏返ってしまいます。
これは表声の傾向が強く、
裏声が息もれしやすい方に多いタイプです。
よって、息もれのない裏声を出す練習を行い、
表声へとスムーズに切り替えが
できるようにする必要があります。
テンポやリズムが合わない
テンポやリズムが合わない方は、
上記で解説したタイプが
混ざっている場合があります。
テンポが合わない原因の多くは、
自分の歌の都合に合わせて早めたり遅らせたり
しているため、曲と合わないです。
リズムがずれてしまうのは、
自分が慣れたリズムに変えてしまっている
原曲をしっかり聴いていない
緊張してリズムに乗れてない
などが原因です。
まず、テンポについては、最初は歌を歌わずに
曲に合わせてテンポだけをとります。
それがしっかりできるようになったら、
歌の練習へと入っていきます。
前奏や間奏、歌っている時にも
テンポをとることを忘れてはいけません。
リズムについては、
はじめは、音程を付けずに歌詞だけを
リズムに合わせて読みます。
これができるようになったら、
メロディを付けて歌っていきます。
慣れるまでは、ゆっくりとした解りやすい
リズムの曲で練習していくのが良いです。
運動性音痴の治し方
運動性音痴の原因は
「ただ歌慣れていないだけ」なんです。
そのため、発声練習で改善できます。
感覚性音痴と運動性音痴の違い
主要な音痴の原因は二つに分けられます。
聴覚に異常があり、正確な音を聞き取りづらい
感受性音痴と
聴覚には問題がないものの、聞き取った音を
的確に発声できない運動性音痴です。
前者は音程に乱れが生じていること
そのものを知りません。
自分自身が音痴であることに
気付いていないこともあるでしょう。
後者は音を正しく受け取っているものの
歌うときには音程を外してしまうのです。
耳には問題が起きておらず、
緊張で声帯の筋肉を適正に動かせなかったり、
呼吸の乱れで悩むようになります。
両者とも思い通りに歌うことができず、
音痴に当てはめられてしまうものですが、
原因は一切違います。
生まれつき聴覚や音を司る大脳に
障害を持っている人は少ないので
音痴と言われる大多数の人は、
運動性音痴でしょう。
運動性音痴は練習で多くは
改善されるものですが、
聴覚に異常がある感受性音痴については
治りにくいという傾向があります。
感受性の音痴を抱えていても、
正確な音階を覚える訓練に励むことで
矯正できるケースもあります。
また、音痴の原因は遺伝にもある
という説もありますが、断言できません。
音痴は先天性の原因よりも、
歌が上手だったり下手だったりするのは
後天的なものが影響される場合が多いからです。