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「歌ってみたを本格的に始めたいけど、どんなパソコンを買えばいいかわからない」「DTM向けPCの記事を読んだら20万円以上の高スペックばかりで不安になった」——そんな悩みはありませんか?
実は、歌ってみた(録音+MIX)に必要なPCスペックは、ゼロから作曲するDTMよりも1段軽めで大丈夫です。扱うトラック数が少ないぶん、作曲向け記事の推奨スペックをそのまま真に受けると、予算をかけすぎてしまいがちです。
この記事では、2026年9月時点の情報をもとに、歌ってみた・DTM用PCの「本当に必要なスペック」と選び方のポイント、予算別のおすすめ機種を解説します。なお「まずはPCなしで無料で試したい」という方は、スマホだけで歌ってみたを作る方法から始めるのもおすすめです。
結論:歌ってみた用PCはこのスペックでOK【早見表】
先に結論の早見表です。迷ったら「推奨ライン」を目安にすれば、録音からMIX・動画書き出しまで快適に進めやすくなります。
| 項目 | 最低ライン(録音メイン) | 推奨(MIXまで自分でやる) |
|---|---|---|
| CPU | Core i5 / Core Ultra 5、Ryzen 5(7000番台以降)、Apple M1以上 | Core i7 / Core Ultra 7、Ryzen 7、Apple M3以上 |
| メモリ | 16GB | 32GB |
| ストレージ | NVMe SSD 512GB | NVMe SSD 1TB |
| 予算目安 | 10〜15万円 | 18〜25万円(ミニPC活用なら8〜10万円台も) |
歌ってみたのMIXで扱うのは、基本的にオフボーカル音源+自分のボーカル数トラックだけ。何十トラックものソフト音源を同時に鳴らす作曲用途とは負荷がまったく違います。「作曲向けDTM記事の推奨スペック」は歌い手にはオーバースペックになりがち、と覚えておくと予算を抑えやすくなります。
選び方の5つのポイント
① CPU:「昔のi7」より「今のi5」。世代が命
CPUは「i7だから速い」ではなく、世代(発売時期)で選ぶのが現在の常識です。CPUの性能は年々底上げされているため、10年前のCore i7より最新のCore i5のほうが高性能、という「世代逆転」が普通に起きています。中古や型落ちを検討するときほど、この点に注意してください。
目安として、WindowsならIntel第12世代Core以降(Core Ultraを含む)またはRyzen 5 7000番台以降、MacならApple Silicon(M1〜M5)を選べば、録音・MIXで困る場面は少なくなります。
② メモリ:16GBが標準。8GBは避ける
2026年時点ではメモリ8GBの機種は非推奨です。DAWとブラウザ・録音した動画の確認を同時に開くだけで苦しくなりやすく、安さにつられて買うと後悔しやすいポイントです。標準は16GB、Melodyneなどのピッチ補正ソフトやプラグインを多用して自分でボーカルMIXまでやり込みたい人は32GBを検討すると安心感が増します。
③ ストレージ:NVMe SSD 512GB〜
ストレージは読み書きの速いNVMe SSDの512GB以上を選びましょう。HDDのみのモデルは動作の待ち時間が長くなりやすいため避けるのが無難です。録音データや動画ファイルは意外と容量を使うので、長く使うつもりなら1TBを選んでおくと余裕が生まれます。
④ 静音性:ファンの音はマイクに乗る
作曲向けの記事ではあまり語られませんが、歌い手にとって重要なのがPCの動作音です。薄型ノートは高負荷時にファンが回りやすく、その音がコンデンサーマイクに乗ってしまうことがあります。録音時はPCをマイクから離して置く、負荷の軽い状態で録る、といった工夫で軽減しやすくなります。部屋の環境音対策とあわせて、宅録の防音対策も参考にしてください。
⑤ 端子:オーディオインターフェースを挿すUSBポート
歌ってみたの録音では、マイクをPCにつなぐためにオーディオインターフェースを使うのが基本です。USB-AまたはUSB-Cポートが最低2つ以上ある機種だと、インターフェースと外付けストレージを同時に使えて扱いやすくなります。薄型ノートでポートが少ない場合はUSBハブで補えますが、音声機器はPC本体のポートに直挿しするほうがトラブルが起きにくいとされています。
MacとWindows、どっちを選ぶ?
結論は「使いたいDAW(音楽ソフト)から逆算する」です。買い切り約3万円で人気のLogic ProはMac専用なので、Logicを使いたいならMac一択。特にこだわりがなければ、次の観点で選んでみてください。
- Windows向きの人:同じ価格帯ならスペックが高めで、構成の自由度も高い。歌ってみた界隈で配布されるツールや動画編集ソフトはWindows対応が中心なので、迷ったらWindowsが無難です
- Mac向きの人:Apple Siliconは電力効率が高く発熱が少なめ。特にMacBook Airはファンレス構造のため動作音がなく、録音環境の静かさを重視する人には合理的な選択肢です
ノート・デスクトップ・ミニPC、形はどう選ぶ?
形状は「どこで録音するか」で選ぶのが正解です。
- ノートPC:録音場所を選ばないのが最大の利点。クローゼット録音や実家への持ち帰りなど、歌い手の使い方には実はノートが合っています。弱点は高負荷時のファン音と排熱
- デスクトップ:同予算で性能が高く、冷却やパーツ交換に余裕あり。ただし設置場所が固定され、録音ブースに持ち込めません
- ミニPC(2026年の新定番):手のひらサイズながら8〜10万円台でRyzen 7+メモリ32GB級が買えるコスパ重視の選択肢。省スペースで動作音も控えめな機種が多く、自宅の決まった場所で録る人なら有力候補です。モニター・キーボードは別途必要な点だけ注意
中古・型落ちPCはアリ?
条件つきでアリです。判断基準はシンプルに次のとおり。
- アリ:Apple SiliconのMac整備済み品(M1/M2世代。保証付きで流通量も多め)/ Intel第12世代Core以降のWindowsノート
- ナシ:Intel Mac全般(macOS 26が最後の対応バージョンとされ、今後のmacOSの対応から外れていきます)/ 第8世代以前のCore搭載機 / メモリ8GBの機種 / HDDモデル
①で説明した「世代逆転」があるため、「i7搭載で3万円!」のような古い中古には手を出さないのが安全です。Macの整備済み品を狙うなら「MacBook Air 整備済み品」で検索すると見つけやすいです。
予算別おすすめPC【2026年9月版】
PCは型番の入れ替わりが激しいため、ここでは「シリーズ+構成」で紹介します。同シリーズでもメモリ8GBの下位構成が並んでいることがあるので、リンク先で「16GB以上・SSD 512GB以上」を必ず確認してください。
10万円前後:エントリー(録音メインならここから)
最低ラインを満たす代表格がLenovoのIdeaPad Slimシリーズ。Core 5+16GB+512GBの構成が実売10.5万円前後(2026年9月時点・変動あり)で手に入ります。
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さらに予算を抑えたい&自宅据え置きでよいなら、ミニPCという手も。GMKtec K16はRyzen 7+32GBで実売8.7万円前後(2026年9月時点・変動あり)と、性能あたりの価格ではノートを上回ります。
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15〜20万円:推奨ライン(MIXまで自分でやる人)
Ryzen 7やCore Ultra 7を積んだ16型クラスのノートがこの価格帯。HPのOmniBookシリーズなどが代表で、Ryzen 7+16GB構成が実売19万円前後(2026年9月時点・変動あり)です。画面が広いとDAWの波形編集がぐっと楽になります。
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25万円〜:Mac派・長く使いたい人
MacBook AirはM5世代に移行済みで、15インチ(16GB/512GB)が実売26.5万円前後(2026年9月時点・変動あり)。ファンレスのため録音中の動作音がないのが歌い手にとっての最大の魅力で、Logic Proを使いたい人にも第一候補です。予算を抑えるならM3以降の13インチや整備済み品でも実用上は十分とされています。
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買う前に、使うDAWの公式動作環境と照らし合わせる
早見表は歌ってみた用途の目安です。買う前には、使うDAW(録音・MIXソフト)のメーカーが公開している動作環境とも見比べておくと、食い違いを避けやすくなります。2026年9月時点で、各公式ページに載っている主な項目は次のとおりです。
| DAW | 対応OS | CPU・メモリ | そのほかの条件 |
|---|---|---|---|
| Cubase Pro 15(Steinberg公式) | Windows 10(22H2以降)・Windows 11(24H2以降)の64bit版、macOS 14・15・26 | Core i5(第8世代)またはRyzen 3000シリーズ以上、Apple silicon。CPUコア4以上、メモリ8GB | 空き容量84GB、画面解像度1440×900以上、インストールとライセンス認証にネット接続 |
| Fender Studio Pro 8.1(旧Studio One。国内代理店Mi7の掲載) | Windows 10 22H2・Windows 11 22H2以降(64bit)、macOS 13以降 | Core i3・AMD A10・Snapdragon X以上、Apple silicon(M1以降)。メモリ8GB(16GB以上推奨) | 空き容量40GB、画面解像度1280×768以上、インストールとアクティベーションにネット接続 |
| Logic Pro(Apple公式) | Mac専用 | Apple silicon搭載のMacが条件 | 対応するmacOSのバージョンはApple公式ページで確認を |
表の数字は「動かせる」ための最低条件で、快適さの目安ではありません。Fender Studio Proの公式も8GBを最低、16GB以上を推奨としています。動作環境はバージョンアップで変わることがあるので、購入直前に公式ページを確認してください。Logic ProはApple silicon搭載機が前提なので、中古でIntel Macを選ぶとLogicは使えません。DAWそのものの選び方は歌ってみた向けDAW・録音ソフトおすすめで比較しています。
スペック表で見落としやすい4つの項目
DAWの動作環境には書かれているのに、PCの商品ページでは目立たない項目です。
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 画面の解像度 | Cubaseは1440×900以上を必須としています。小さいノートや古い外部モニターだと画面が収まりきらないことがあります |
| グラフィック | ゲーム用の高性能なグラフィックボードは前提ではありません。Cubaseの最低条件はWindows 10対応のグラフィックで、推奨はAMD R・RXシリーズ以降、NVIDIA 700シリーズ以降、MacはMetal対応です |
| ネット接続 | CubaseもFender Studio Proも、ダウンロードやライセンス認証にネット接続が必要です。初回のセットアップは回線がつながる場所で済ませておきます |
| 64bit OSとコア数 | Cubaseは64bit版のWindowsとCPUコア4以上が条件です。新品ならまず満たしますが、譲り受けたPCや中古では確認が必要です |
手元のPCは、Windowsなら「設定」→「システム」→「バージョン情報」でプロセッサ・実装RAM・システムの種類(64ビットか)が見られます。Macはアップルメニューの「このMacについて」でチップとメモリを確認できます。
また、Apple silicon搭載のMacや多くの薄型ノートは、メモリを購入後に増設できません。迷ったら購入時に一段上のメモリを選んでおくと、長く使いやすくなります。パソコン選び全般の考え方は歌ってみた動画作成のためのパソコンの選び方もあわせてどうぞ。
まとめ:PCが決まったら次に揃えるもの
最後に要点をおさらいします。
- 歌ってみたに必要なスペックは作曲向けDTMより軽め。CPUは世代重視・メモリ16GB・NVMe SSD 512GBが基準
- OSは使いたいDAWから逆算。迷ったらWindows、静音録音とLogic Pro重視ならMac
- 形状は録音場所で決める。据え置きならミニPCがコスパ良好
- 中古はApple Silicon整備済み品か第12世代以降のみ。8GB機とHDD機は避ける
PCの次に必要になるのは、マイクとオーディオインターフェースです。選び方はオーディオインターフェースの選び方で詳しく解説しているほか、「何をどこまで揃えればいいか一気に知りたい」という方は歌ってみたスターターセットのおすすめをどうぞ。機材の総額はPC代とは別に3〜8万円ほど見ておくと計画が立てやすくなります。
また「PC購入はもう少し先にして、まずスマホで1本出してみる」のも立派な戦略です。その場合はスマホだけで歌ってみたを完結させる方法を参考に、投稿の流れを一度体験してからステップアップすると、必要なスペックのイメージもつかみやすくなりますよ。























