「友だちとカラオケに行くと、
緊張してしまい上手く歌えない…。」
「カラオケで歌おうとすると、
緊張で声が小さくなってしまいます…。」
緊張で実力を出せないという人は
かなり多いと思います。
私が音痴ですごい悩んでいた時も
同じことを思っていました。
家で一人で歌っている時は
それなりに歌えていると思うのに
友だちとカラオケに行くと
全然上手く歌うことができない。
緊張で頭が真っ白になって、
マイクを持つ手が震えたこともありました。
だから、いつも
「緊張しなければ…。」と思っていました。
ただ、今思うと、
この考えは正しくて間違っていたと思います。
今日は緊張について
徹底的に考えていきましょう。
“実力”とは何なのか?
家で歌っている時、
誰も聴いていないという時。
そういう時に歌うと、
リラックスして歌うことができます。
リラックスできる時は
誰でも気持ちよく歌えるでしょう。
ただ一方で、
カラオケという環境にいる時。
友だちの上手い歌を聴いたり、
自分の歌を聴かれていると意識する時。
緊張してしまい、
リラックスして歌えません。
ここで聴きたいのは
どちらがあなたの実力なのでしょうか?
上手く歌える方が実力だと
思いたい気持ちはよくわかります。
緊張しても発揮できる力が
本当の意味で実力ではないでしょうか?
人に聴かれていて緊張した時の歌声が
あなたの実力だと思うのです。
プロ野球をイメージしてもらえれば
わかりやすいと思います。
家でリラックスして歌うのは
いわば練習です。
素振りをしたり、
バッティング練習をしているイメージです。
ただ野球選手が評価されるのは
試合の中でどれだけ活躍できるかです。
どんなに練習で調子が良くても、
試合で凡ミスばかりしていてはダメです。
実力という言葉を聞くと
どれだけ上手く歌えるかを考えがちです。
ただ、私が思うに、
実力は最低ラインで考えるべきだと思います。
緊張することは自然なこと
では、プロ野球選手は
どんな局面でも緊張しないのでしょうか?
この答えを知るためには
緊張が何かを知る必要があります。
緊張には
ノルアドレナリンなどの物質が関わっていると説明されています。
不安や危険、ストレスを感じた時に
ノルアドレナリンは多く分泌されます。
つまり、緊張とは
ストレスなどから身を守る防衛本能です。
だから緊張をすることは
自然なことで誰もが緊張するものです。
また、大切な試合の前では
気合を入れて集中力を高めると思います。
緊張は交感神経を活性化して、
自らの力を引き出そうとします。
つまり、適度な緊張は
集中しやすい状態につながることもあるとされています。
ただ問題になるのは、
過度に緊張してしまった時です。
過度に緊張すると、
人はあがってしまいます。
あがってしまうと、
いつものパフォーマンスもできません。
頭が真っ白になって
マイクを持つ手が震えてしまう。
そうなってしまうと、
上手く歌うどころではなくなります。
緊張とどう付き合っていけばいいか?
今までの話を簡単にまとめると、
3つのポイントに要約することができます。
- 緊張しなくなることは無理である。
- 適度な緊張をすることは
良いパフォーマンスをする上で必要不可欠。 - 過度な緊張をしてあがることは
普段どおりのパフォーマンスを出しにくくする。
ただ、緊張は生理作用だから
諦めましょうというつもりはありません。
では、どのように
緊張と付き合っていけば良いのか?
緊張を上手く付き合うためには
2つのことを意識すると良いと思います。
それぞれ解説していきます。
緊張しにくくすること
緊張する度合い、タイミングは
人によって差があります。
ただ、対策をすることで
緊張しにくくなることは可能です。
アップルの新作発表会の
スティーブ・ジョブズのスピーチを例に挙げます。
スティーブ・ジョブズのスピーチは
天才的だと評価がとても高いです。
ただ、スティーブ・ジョブズは
スピーチが苦手だったと言われています。
だから短いスピーチにも
入念に準備をしていたそうです。
やれることは全部やったと
思えるほど準備をしてから本番に挑む。
そうすれば緊張しにくくなり、
上手くいけば自信にもなります。
歌で言うならば、カラオケに行く前に
何度も聞き返すとか合わせて歌ってみるとか。
歌う曲をあらかじめ決めておいて、
家で練習しておくなどが考えられます。
歌が上手い人ほど、
歌える曲と練習曲をハッキリ区別しています。
ニコ動で練習曲というリストを
作っている人を見たことがあるのでは?
緊張をほぐす術を持っておくこと
また緊張をしたとわかる時に
ほぐす術をもっておくことは大切です。
試合前にやっている準備運動には
緊張をほぐす意味もあります。
緊張をしている状態とは
ムダに力が入っている状態です。
力を抜くために
ストレッチなどは欠かせません。
手のひらに人という字を書いて
飲み込むと緊張がほぐれる。
人の顔をじゃがいもだと思うなど
緊張のほぐし方はたくさんあるようです。
プロの歌手でも歌う前に
リップロールなどをしています。
簡単な音階などをして、
コンディションを整えるものです。
あなたも緊張をほぐす術や、
ルーティンワークを作ってはいかがでしょうか?
緊張の「出方」で、打つ手を変える
緊張と一口に言っても、出方は人によって違います。同じ「緊張しました」でも、体に出る人と、頭に出る人と、直前まで平気なのに始まった瞬間に来る人がいます。出方が違えば、段取りで手を打てる場所も変わります。まず自分がどれに近いかを見てください。
| 出方 | 本番で起きやすいこと | 段取りでできる手当て |
|---|---|---|
| 体に出る | 手が震える、息が浅くなる、声が細くなる | 始まる前に体を動かす時間を予定に入れておく |
| 頭に出る | 歌詞が飛ぶ、次の展開が思い出せない | 覚え直しではなく、手元に見られるものを用意しておく |
| 準備段階で出る | 前日から落ち着かない、当日まで眠れない | 前日にやることを減らし、当日の持ち物を前もって決めておく |
| 始まった瞬間に出る | 1曲目だけ極端に崩れる | 1曲目を難しい曲にしない。始まりの数十秒を軽くする |
| 終わったあとに出る | 反省が止まらず、次に向かえない | その日は判断せず、記録だけ残して翌日に見る |
大事なのは、すべてに対策しようとしないことです。自分に出やすいものを1つか2つ選んで、そこだけ段取りに組み込むほうが実行できます。体・心それぞれの対処法や場面ごとの動き方は本番で緊張しない方法【カラオケ・配信・録音のあがり症対策】で詳しく扱っていますので、この記事とあわせて読むと組み立てやすくなります。
選ぶ段階で、本番の負荷を下げておく
本番で余裕がなくなる原因が、当日ではなく「選び方」の段階にあることは少なくありません。歌う曲・キー・並び順は、本番より前に決められる要素です。ここを詰めておくと、当日にがんばる量が減ります。
曲は「歌える曲」と「練習中の曲」を分けておく
本番に持っていくのは、条件が悪くても最後まで通せる曲です。まだ通し切れていない曲は、練習の場に置いておきます。この線引きが曖昧なまま本番を迎えると、うまくいかなかった原因が緊張なのか、単に仕上がっていなかったのかがわからなくなります。曲の選び方の基準は歌ってみたの選曲のコツ・自分に合う曲の見つけ方にまとめています。
キーは余裕を残して決める
練習では出ていた高さが、本番では出にくくなることがあります。最高音がぎりぎりのキーを選んでいると、そこに近づくたびに緊張が上乗せされるという状態になりがちです。少し余裕のあるキーにしておくと、意識を歌そのものに向けやすくなります。キーの決め方は自分に合うキーの見つけ方を参照してください。
並び順は「軽い曲から」にする
複数曲を歌う場面では、順番も設計できます。1曲目に難しい曲を置くと、崩れたときにその後すべてに影響します。軽い曲で場に慣れてから、勝負したい曲に進むという並びにしておくと、立て直す余地が残ります。1曲だけの場面でも、始まりの数十秒を歌い出しの負担が軽い形にしておく、という考え方は使えます。
「うまくいかなかったとき」の逃げ道を先に用意する
緊張が強くなる要因のひとつに、失敗したときにどうするかを決めていないことがあります。歌詞が飛んだらどうするか、声が出なかったらどうするか。決まっていないと、その可能性が頭に残り続けます。「飛んだらハミングでつなぐ」「出なければ一段下げて歌い切る」のように、荒くてもいいので動き方をひとつ決めておくと、考える対象が減ります。決めた動きは、練習のときに一度だけ試しておくと、本番でも思い出しやすくなります。
準備しても不安が強いときの考え方
ここまでは、段取りで減らせる部分の話です。ただし、準備を尽くしても不安が消えないことはあります。そのときに「準備が足りなかったからだ」と自分を追い込む必要はありません。緊張は誰にでも起こるもので、量には個人差があります。
そのうえで、次のような状態が続く場合は、ひとりで解決しようとせず、医療機関や相談窓口などの専門家に相談することを検討してください。この記事で扱っているのは、あくまで本番に向けた段取りの工夫であり、治療や診断に代わるものではありません。
- 本番のことを考えると、日常生活や睡眠に支障が出る日が続いている
- 動悸や手の震えなど、体の症状が本番と関係のない場面でも出る
- 歌うこと自体を避けるようになり、その状態がしばらく変わらない
また、緊張の原因が「人前で歌うこと」ではなく「公開すること」にある場合もあります。録音であれば落ち着いて歌えるのに、投稿の直前に手が止まるというタイプです。その場合は本番対策ではなく、公開の進め方のほうに手を入れるほうが早いことがあります。歌ってみたを投稿するのが恥ずかしい・怖い人へで、段階を分けて公開範囲を広げていく方法を紹介しています。























