ワンランク上の歌を歌うための作戦の立て方とは?

ワンランク上の歌を歌うための作戦の立て方とは?

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「一番は普通に歌えたけど、
最後は高い声が出なくなってきた…。」

「二番あたりで疲れてきて、
最後までしっかり歌いきることができない…。」

そんな人は意外と多いようです。

 

歌い始めは高い声も出て、
それなりに声量も出ている。

歌っていくにつれて、
どんどん疲れていくでしょう。

高い声が掠れてしまったり、
歌声が弱々しくなってしまうことも…。

 

歌を上手く歌うためには、
一曲歌いきる作戦を立てると良いです。

何となく歌っている人が多いので、
作戦があるとワンランク上の歌が歌えます。

そこで、今回は
上手い歌を歌う作戦の立て方をお伝えします。

 

曲の構成を考える

曲にはAメロ、Bメロ、サビなどの
全体の構成があります。

それぞれのパートには
基本的な役割が決まっています。

例えば、Aメロは歌い出しのパートで
控えめな雰囲気が特徴です。

サビは歌の中心的なパートで
一番盛り上がるところになります。

 

意識して曲を聴いてみると、
その構成に気づくことができます。

最初はピアノと歌声だけで
すごい落ち着いた雰囲気なんだ。

サビになるとたくさんの楽器が出ていて、
すごい盛り上がっているなど。

 

歌手の歌い方に注目すると、
どう歌えばいいかヒントが見つかります。

曲の構成を意識して歌うことで、
メリハリのある歌が歌えるようになります。

 

息継ぎするポイントを決める

歌を歌っている時に、息が続かなくて
苦しくなってしまったことはありませんか?

何となく息を吸って歌っていると、
息継ぎが上手くできません。

歌っている途中で、
息継ぎをしてしまうと台なしです。

 

そうならないために、
どこで息継ぎをするのか決めておきましょう。

息継ぎする場所を決めておくことで、
安心して歌うことができます。

また、どんな風に歌えばいいか
イメージができます。

 

息継ぎについて詳しく知りたい方は
こちらの記事をご覧ください。

【息継ぎができない人必見!!】上手くブレスをするコツ

【息継ぎができない人必見!!】上手くブレスをするコツ

2017.03.30

 

歌い始めと歌い終わりを決める

何ごともそうですが、
最初と最後を一番意識しなければいけません。

歌いはじめが遅れてしまったり、
音が外れてしまう人が非常に多いです。

また歌い終わりもすぐに止めてしまう人もいれば、
伸ばせるだけ伸ばす人もいます。

 

ここをピシッと決められると
とても完成度の高い歌になります。

歌い出すタイミング・音程を
しっかりと確認して覚えましょう。

歌い終わりはすぐに切るのか?
伸ばすならどこまで伸ばすのか?

しっかり決めて歌いましょう。

計画を具体的な練習に落とし込む方法は歌の練習メニューの組み方、続ける仕組みづくりは練習のモチベーションが続かないときの対処法で解説しています。

作戦の前に「どうなりたいか」を一文にする

作戦は、行き先が決まっていないと立てようがありません。「歌が上手くなりたい」という言い方は気持ちとしては自然ですが、そのままでは今日の練習メニューに翻訳できません。まずは「いつまでに」「どの曲を」「どんな状態にしたいか」の三つを、ひとつの文にまとめてみてください。

たとえば「来月の終わりまでに、この一曲を、通しで録音してそのまま公開できる状態にする」といった形です。ここまで具体化しておくと、練習のたびに「今日は何をやろう」と迷う時間が減りやすくなります。逆に「高い声が出るようになる」のように曲も期限も含まない形だと、どこまでやれば達成なのかを自分でも判定できず、途中で手応えを見失いやすくなります。

目標が曖昧になっていないかのチェック

  • 達成できたかどうかを、自分以外が聴いても判定できる形になっているか
  • 期限が入っているか
  • 対象が一曲、あるいはひとつのフレーズに絞られているか
  • 今の自分の状態から地続きの距離になっているか

四つのうち欠けているものがあれば、そこを埋めてから練習に入るほうが遠回りになりにくいです。歌う曲がまだ固まっていない場合は歌ってみたの選曲の考え方を、キーが自分に合っているか怪しい場合は自分に合うキーの見つけ方を先に片づけておくと、作戦の前提そのものが安定します。

一曲を仕上げるまでを四つの段階に分ける

作戦がうまく機能しない原因でよくあるのが、いきなり通しで歌い続けてしまうことです。通し練習は仕上げの工程であって、覚える工程ではありません。段階を分けておくと、今日の自分がどこにいるのかが見えるようになります。

段階この段階でやること次に進んでよい目安
1. 聴き込み歌わずに原曲を聴く。構成、テンポ、言葉の詰まり方を頭に入れる伴奏だけ流したときに、歌詞とメロディが頭の中で流れる
2. 分解つまずく箇所だけを取り出して、その部分だけを繰り返す取り出した箇所を単独で続けて通せるようになった
3. 通し頭から最後まで止めずに歌う。失敗しても止めない途中で止まらずに最後まで歌い切れる
4. 仕上げ録音して聴き返し、気になった箇所だけを直す聴き返して直したい箇所が数えられる程度まで減った

段階を飛ばして最初から通しで歌うと、うまくいかない箇所を毎回まとめて通過することになり、同じところで同じようにつまずき続けやすくなります。分解の段階に時間を使ったほうが、結果として通しが早く形になることが多い、と考えておくと組み立てやすいです。

作戦シートに書き出す項目

頭の中だけで組み立てた作戦は、実際に歌い始めると簡単に飛びます。紙でもスマホのメモでも構わないので、歌詞と一緒に書き出しておくと、練習のたびに同じ設計で歌えるようになります。項目は多くする必要はありません。

項目書く内容書き方の例
目標の一文期限・曲・仕上がりの状態「今月末までに、この曲を通しで録って公開できる状態にする」
難所つまずく箇所を場所で特定する「二番Aメロの入り」「ラスサビ前の伸ばし」
今日やること四段階のどこを、どこに対してやるか「分解。ラスサビ前だけを繰り返す」
判定方法どうなったら今日は達成か「録音して、走らずに入れているか確認する」
持ち越しできなかったこと「二番Aメロの入りは次回もう一度」

記録は短いほど続きやすい

練習日誌というと大げさに感じますが、書くのは「今日やったこと」と「次にやること」の二行で足りることがほとんどです。長く書こうとすると書くこと自体が負担になり、記録が途切れ、そこから練習も途切れる、という順番で崩れがちです。続けられる分量に削っておくほうが、作戦としては強くなります。

1回の練習の中身を、始める前に割り振っておく

作戦シートに「今日やること」を書いても、いざ声を出し始めると、気持ちよく歌える部分ばかり繰り返して終わってしまうことがあります。意志の問題というより、1回の練習の中で何にどれだけ時間を使うかを決めていないことが原因です。30分を例に、先に割り振る形を示します。

区分やること30分での目安
体をほぐす肩と首を回す、背筋を伸ばして立つ、姿勢を整える3分
声を出す準備リップロールやハミング、腹式呼吸で息を長く吐く5分
難所の分解つまずく1か所だけを取り出して繰り返す12分
通しと録音止めずに1回歌い、録音を残す8分
記録今日やったことと次にやることを二行書く2分

準備をとばすと、最初の数分は声が温まりきらないまま歌うことになり、その状態の歌い方が「今日の自分の実力」として記憶に残ってしまいがちです。準備の中身をもう少し詰めたい場合は歌う前のウォームアップ・発声準備ルーティンが使えます。

時間が取れない日の削り方を決めておく

削る順番を先に決めておくと、短い日でも練習が形を保ちます。最初に削るのは通しで、残すのは準備と分解です。通しは週に1〜2回まとめて時間を取り、平日は分解だけにする、という分け方でも作戦は成立します。毎日同じ配分でなくてよい、と決めておくほうが継続しやすいです。逆に、時間がある日ほど通しを増やしたくなりますが、準備と分解を先に済ませてから残り時間を通しに充てる順番は変えないでおくと、配分が崩れにくくなります。

作戦を立てる前に、今の位置を数字で控える

目標に期限と曲を入れても、出発点が記録されていないと、進んだかどうかを気分で判断することになります。最初の1日だけ、次の項目を測って書き残しておいてください。

測る項目測り方測り直す間隔
出せる音域無理のない範囲で、一番低い音と高い音を音名で控える1か月
曲の最高音その曲の一番高い音が、控えた音域の中に入っているか曲を変えたとき
音程が外れる箇所通しの録音を聴き、外れた場所を歌詞の行で控える毎週
止まった回数通しで歌い直した回数を数える毎週

音域の測り方は自分の音域の調べ方・測り方に、走ったりもたついたりするときの確かめ方はメトロノームを使った歌の練習方法にまとめています。数字が並んでいると、作戦を見直すときに「目標が大きすぎたのか、段階を飛ばしたのか、曲が合っていないのか」を後から切り分けやすくなります。自分の耳だけで判断しようとすると、調子の良い日の記憶に引きずられて、原因の特定が遅れることがあります。控える先はスマホのメモで十分で、作戦シートの隣に置いておくと見返す手間が減ります。

作戦どおりに進まないときの見直し方

計画が崩れたとき、多くの人は自分の意志の弱さを疑います。ただ実際には、作戦の設計そのものに原因があることも少なくありません。次の四つを順に疑ってみてください。

  1. 目標が大きすぎる。一曲まるごとを一度に良くしようとしていないか。対象をワンフレーズまで下げると、進んだ感覚が戻ってくることがあります。
  2. 段階を飛ばしている。分解を通らずに通しばかりやっていないか。前の段階に戻るのは後退ではなく、順路に戻るだけです。
  3. 曲が今の自分と合っていない。音域やテンポが今の自分から離れすぎていると、練習量では埋まりにくくなります。キーを変える、別の曲で同じ課題を練習する、という選択肢もあります。
  4. 環境や時間帯が合っていない。声を出しづらい時間に練習枠を置いていると、毎回小さく歌うことになり、通しの練習になりません。

テンポの速い曲で崩れているなら、原因は計画ではなく曲側の難しさかもしれません。その場合はアップテンポの曲をカッコよく歌いこなすコツで速い曲の分解手順を扱っているので、そちらを併せて読んでみてください。この記事は「計画の立て方」、あちらは「速い曲そのものの練習手順」という役割分担になっています。

また、作戦を立てても録音・公開まで進まないという場合は、歌以外の工程で止まっている可能性もあります。全体の流れを一度確認したい方は歌い手の始め方ロードマップで、どの工程が残っているのかを見渡してみると、作戦に入れるべき項目が見つかりやすくなります。



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