メルマガやブログを書いていると
たくさん質問をされます。
多いときには1日100通を
超えることもあります。
質問されるのは嬉しいですし、
しっかりと答えています。
ただ質問されたということは
他にも知りたい人がいると思います。
そこで、今回は
Q&Aコーナーをしようと思います。
【質問】風邪を引いた時は歌の練習しない方が良いか?
季節の変わり目などで
風邪を引いてしまうことは多いです。
風邪を引いてしまうと、
喉がイガイガするものです。
すると声が出しにくくて、
かなり歌いにくいでしょう。
ただ一方で、
継続が大切と言います。
「千里の道も一歩から」というように
歌も日々の練習が大切だと思います。
風邪をひいたり、喉の調子が良くない時は
練習をしない方が良いのでしょうか?
【回答】無理に練習はしない方が良い
風邪を引いているのに
練習しようとする姿勢は素晴らしいと思います。
実際、歌が上手くなるには
継続することがカギになります。
昨日は60点だったのに、
今日は100点を連発するほど上達する。
歌において、
そんな急成長はありません。
階段を一歩一歩登るように
少しずつ上手くなっていきます。
ただ喉が壊れていても
練習をしろということではありません。
やはり風邪を引いている時は
休んだ方が良いでしょう。
喉を休めることが第一
風邪を引いている状態は
ケガをしている状態と同じです。
まずはケガを治すことに
専念した方が良いです。
風邪で声が出ないけど
カラオケで何時間も歌う。
こんな無理をすると、
状態が悪化することもあります。
治るまで余計時間がかかり、
本末転倒です。
また無理に声を出すと、
変なクセがつくこともあります。
喉の筋肉は
とても記憶力が良いです。
一度クセがついてしまうと
直すのに苦労します。
喉に負担のかからない練習をする
とは言っても練習をしないと
落ち着かないという人もいます。
そういう場合は
喉に負担のかからない練習をしましょう。
ボイストレーニングは
歌うことだけが練習ではありません。
歌をしっかり聴くことも
れっきとした練習のひとつです。
歌のメロディーラインを覚えるだけでなく、
聴く耳も養うことができます。
声を出さずにできる練習を用意しておく
「休んだほうがいい」と分かっていても、何もしない日が続くと不安になります。そこで役に立つのが、声をほとんど使わずにできる練習をあらかじめリスト化しておくことです。調子を崩してから何をしようか考えると、結局スマホを触って終わってしまいます。
歌の練習は「声を出す作業」と「頭と耳を使う作業」に分けられます。後者は喉の状態にかかわらず進められる部分です。休む日を、普段は後回しにしている作業にあてる日と考えると気持ちが楽になります。
| やること | 内容 | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 音源を聴き込む | 原曲を歌詞カードを見ながら聴き、ブレスの位置と譜割りを書き込む | 10〜20分 |
| 過去の録音を聴き返す | 自分の音源を聴いて、気になった箇所をメモに残す | 10分 |
| メロディを確認する | 音を追いにくいフレーズを、楽器アプリなどで確認する | 10分 |
| 選曲を進める | 次に歌いたい曲の候補を集め、キーや音域をメモする | 15分 |
| 動画側の準備 | サムネや概要欄など、歌以外の工程を進める | 自由 |
聴くだけの練習でも「目的」を決める
ただ流し聴きをするより、今日は何を聴くかを1つ決めてから再生するほうが残るものが増えます。「Aメロのブレスがどこに入っているか」「サビの語尾がどう処理されているか」といった具合に、対象を絞ります。曲全体を漠然と追いかけると、結局いつもの聴き方に戻ってしまいます。
メロディを耳で正確に追う手順はメロディの耳コピのやり方で解説しています。声を出さずにできる作業なので、こういう日に進めておくと後がラクになります。
過去の録音を「材料」として使う
自分の音源を聴き返す作業も、声を使わずにできます。歌っている最中は自分の声を客観的に聴きにくいものですが、あとから聴くと気になる箇所が見つかります。直したい点を3つまでに絞ってメモしておくと、復帰後の練習がそのまま始められます。やり方は録音でセルフ添削するやり方にまとめてあります。
練習を再開するときの進め方
体調が戻ってきたときに、いきなり休む前と同じ量に戻すと負担が大きくなりがちです。戻すのは「時間」ではなく「段階」だと考えるのがおすすめです。
いきなりフルコーラスから戻らない
休んだあとは、まず短い時間で軽く声を出すところから始めます。声の出し方を確認する程度にとどめ、高い音や強く出すフレーズは後回しにします。1日目から通しで歌おうとすると、うまくいかなかったときに落ち込む材料が増えてしまいます。
段階の一例です。あくまで目安なので、体調に合わせて日数は前後させてください。
| 段階 | 内容 | 次に進む目安 |
|---|---|---|
| 1 | 話し声の高さで、短くハミングする程度 | 違和感なく声が出せる |
| 2 | 低めの音域で、ゆっくりしたフレーズだけを歌う | 途中で声がかすれない |
| 3 | 普段の音域で、1コーラスだけ歌う | 歌い終わっても疲れが残らない |
| 4 | いつもの練習メニューに戻す | ― |
再開の1回目こそ、ウォームアップを省かないようにしたいところです。手順は歌う前のウォームアップ・発声準備ルーティンにまとめています。時短版もあるので、時間がない日はそちらから始めても構いません。
録音の予定が入っているとき
投稿の予定があると、多少無理をしてでも録りたくなります。ただ、調子が整っていない状態で録った音源は、後から聴くと気になって録り直すことが多いのも事実です。結果として二度手間になるくらいなら、日程をずらすほうが早いこともあります。
どうしても動かせない場合は、歌以外の工程(オフボーカル音源の準備、動画素材、概要欄の下書きなど)を先に片づけておくと、体調が戻ってから録音だけに集中できます。
調子を崩しやすいと感じる人が見直したい点
体調そのものについては自己判断せず、不安がある場合は医療機関に相談してください。ここでは、歌の練習の組み立て方として見直せる部分だけを挙げます。
- 練習の前後が雑になっていないか:いきなり歌い始めて、終わったらすぐ切り上げる、という流れが習慣になっていないか確認します
- 1回の練習が長すぎないか:週末にまとめて長時間やるより、短い時間を分散させるほうが負担を感じにくい人が多いです
- 音量で押し切っていないか:大きな声を出すことでごまかしている箇所があると、疲れやすくなります
- 環境の影響を受けていないか:声が出しにくい部屋で無理に張り上げていないか、という視点も持っておきたいところです
歌ったあとに違和感が残りやすい人は、歌うと喉が痛い・疲れる原因と対策もあわせて読んでみてください。声を張り上げにくい環境で練習している場合は、その前提に合ったやり方に組み替えるだけで負担が変わることもあります。
あわせて多い、関連の質問
数日休むと下手になりますか?
数日程度で、それまで積み上げたものが消えるわけではありません。むしろ休み明けは、自分のクセに気づきやすいタイミングでもあります。毎日続けていると耳が慣れてしまい、変化に気づきにくくなるためです。復帰後の1回目は、いつもより丁寧に録音して聴き返してみてください。
休んでいる間にやる気が切れてしまいます
これは多くの人が経験するところです。対策としては、「歌う」以外にも達成としてカウントできる作業を用意しておくことが有効です。前述の聴き込みや選曲も、立派に練習の一部です。やる気そのものに頼らない続け方は歌の練習のモチベーションが続かないときの対処法で扱っています。
体調は悪くないのに、声が出しにくい日があります
日によって声の出方が変わるのは珍しいことではありません。時間帯、睡眠、緊張の有無など、要因はさまざまです。出にくい日に無理やり合わせようとするより、その日は課題を軽いものに切り替えるほうが結果的に進みます。あらかじめ「調子が良い日メニュー」と「軽い日メニュー」を分けて用意しておくと迷いません。組み方は歌の練習メニューの組み方を参考にしてください。
休むと決めた日は、完全に何もしないほうがいいですか?
声を使わない作業まで止める必要はありません。ただし、「少しだけなら」と歌い始めて結局いつも通りやってしまうのがいちばんありがちなパターンです。休むと決めた日は、最初から声を出さないメニューだけをスマホのメモに書き出しておき、それ以外はやらないと決めておくと守りやすくなります。























