「高音域が出ず、音程をはずしてしまう。」
「BZやラルクが歌いたいのに高音が出ない」
今回はそんな方のために記事を書きました。
ハイトーンボイスの仕組みと練習方法
について解説していきます。
ハイトーンボイスとは
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ハイトーンボイスとは喚声点よりも
高い声域の声です。
高音域がクリアに伸びる発声方法です。
裏声よりも意識的に鼻腔と頭部に声を
響かせる発声で芯の強い声が出せます。
ハイトーンボイスは声帯を速く震わせる
発声法でよく伸びる声帯が求められます。
また、声帯が短く、薄いほど出しやすいです。
声帯のサイズは身長に比例するため
身長の低いほど出しやすいといえます。
ヘッドボイスやスーパーヘッドボイスも
ハイトーンボイスに分類されます。
スーパーヘッドボイスは発声が難しいです。
声帯を閉じ、僅かな部分を息もれせずに
震わせることが必要です。
スティールボイスとは
スティールボイスとは頭式呼吸で実用音域を
E5前後に引き上げる発声法です。
C5あたりにあった喚声点をメロディー外に
消し、地声のみで高音域を歌えます。
スティールボイスは地声のまま高音域を
歌いきる発声法で
現代のロックやポップスに向いています。
スティールボイスの名称はSteelheart
にちなみます。
SteelheartのShe’s Goneは地声で
平均D5ぐらいです。
しかし、曲全体ではG3~G5という
広範な声域を持っています。
Steelheartの発声法はミックスボイスとして
説明されることも多いです。
しかしSteelheartは1990年代に活躍しました。
ミックスボイスが登場したのは2000年頃。
Steelheartは時代の先を行っていたんですね。
また、ミックスボイスは喚声点を残すのに、
Steelheartは喚声点をメロディーの外に
消失します。
ミックスボイスがC5前後であるのに
Steelheartはそのはるか上のG5を地声で歌う
など多くの違いがあります。
ハイトーンボイスを出すうえでの注意点
![](https://utaitebu.com/wp-content/uploads/2018/02/lady-2586836_1280-300x200.jpg)
ハイトーンボイスを出すにはがむしゃらに
ひたすら練習すれば良いわけではありません。
声帯は粘膜なので、筋肉のように
鍛えるほど強くなるものではありません。
高い声で歌えるようになるには、高い声で
がむしゃらに練習していても歌えるようには
なりません。
高い声で歌えるようになるには
ミックスボイスの習得が必要なようです。
ミックスボイスを身に着けよう
![](https://utaitebu.com/wp-content/uploads/2018/02/concert-2561749_1280-300x200.jpg)
ミックスボイスとは
ミックスボイスとは地声と裏声の
両方の性質をもった声のことです。
人の声には地声と裏声があり、それぞれに
声区があります。
出しやすい音の範囲が
地声と裏声では異なるんですね。
ミックスボイスとは地声と裏声を
混ぜ合わせることでどちらとも違う
性質の声を出せる発声法です。
地声30%:裏声70%の声 というように
配分を変えることで性質を変えられます。
プロの歌手には、ミックスボイスを使い
幅広い声区で歌う方も多いです。
ミックスボイスの習得は簡単ではないですが
いったん身に着ければ
幅広い音階、性質の声を出せるように
なります。
ミックスボイスの習得には声帯の
意識的なコントロールが重要なようです。
ミックスボイスについて詳しくはコチラ
ハイトーンボイスの練習方法
![](https://utaitebu.com/wp-content/uploads/2018/02/man-1845432_1280-300x169.jpg)
ハイトーンボイスの出し方の一つには
喉を開いて高い声を出すというものがあります。
ビデオやスマホで
自分の声を取っておくことが大切です。
裏声練習法
まず初めに、無理なく出せる
最高音の裏声を出します。
次にその声で
「ホーッ、ホッホッ」
「アーッ、アッアッ」
「ハーッ、ハッハ」と発声します。
毎日3~5分ほどこの練習を繰り返します。
ガラガラ声練習法
高音を出すには喉を開くことが必要
ということをよく聞くかと思います。
この喉を開くのに向いた練習方法が
ガラガラ声を出す なんです。
カエルが鳴くような声を出したときで
喉からコロコロ音が聞こえれば成功です。
声を出したまま、徐々に音階を上げ
高い声にしていきましょう。
エッジボイスについて詳しくはコチラ
口笛練習法
・喉の奥の空間が広いか狭いか
・唇の先が広いか狭いか
・息の量が多いか少ないか
・響く場所は口の下側か上側か
これらの項目を確認して、高音、低音
それぞれの口笛を練習してみましょう。
高音の時には唇の先が狭く低音の時は広い
息の量はどちらの時も変わらない。
ということに気づけたかと思います。
これは歌う時も同じなんです。
つまり、高音で歌う時は
空気の出口を狭くして、息の量は変えない
ということです。
空気の出口を狭くする簡単な方法が
裏声を出すことなんです。
ハイトーンボイスの使い手
![](https://utaitebu.com/wp-content/uploads/2018/02/action-1867533_1280-300x200.jpg)
多くの方が原曲キーでは歌えないであろう
ハイトーンボイスの持ち主がこちらです。
superfly
X JAPAN
B’Z
聖飢魔ⅠⅠ
STEELHEART
彼らはミックスボイスを地声のように出して
歌っています。
クリアな声では出すのが難しい音程を
シャウトで出しているんですね。
ハイトーンボイスの邦ロックバンド
![](https://utaitebu.com/wp-content/uploads/2018/02/people-2605703_1280-300x200.jpg)
buriki
Left
plenty
04 Limited Sazabys
CHERRY NADE 169
indigo la End
空際ノベル
クリープハイプ
グッドモーニングアメリカ
GOOD ON THE REEL
鴉
OverTheDogs
KIDS
Applicat Spectra
ホイッスルボイスの使い手
![](https://utaitebu.com/wp-content/uploads/2018/02/artist-1838653_1280-300x200.jpg)
ハードロックやメタルの中でひときわ高い音
を出す発声方法がホイッスルボイスです。
MISIA
マライアキャリー
Vitas
ホイッスルボイスについて詳しくはコチラ
歌いやすい高めの声の歌手
![](https://utaitebu.com/wp-content/uploads/2018/02/notes-153132_1280-300x177.png)
ハイトーンボイスやホイッスルボイスの使い手
の曲を原曲キーで歌うのは簡単ではありません。
そこで、普通の方でも気軽に
挑戦できる歌手も紹介します。
小田和正
平井堅
徳永英明
スピッツ
そこまで高い音程ではありませんが
高い周波数で歌うことで、高く聞こえる曲が
多いですね。
地声の音程からチェストボイスを混ぜずに
力まずに歌うことでクリアで聴きやすい声を
出せます。