ボイストレーニングにおいて
適切な頻度で練習を積むのは重要です。
熱心なのは良いことですが
度が過ぎるのはまずいんです。
声が枯れてしまったり
練習が続かないようでは効果も上がりません。
今回はボイストレーニングの
適切な練習頻度について解説します。
ボイストレーニングの目的とは
声のバランスを整える
ボイストレーニングでは
声帯付近の筋肉と肺活量を鍛えるんです。
しかし、どちらも
強ければ良いわけではありません。
強すぎる筋肉、多すぎる息で発声しても
うるさいだけなんです。
適切なバランスで筋肉とブレスを鍛えること
がボイストレーニングの目的なんですね。
声帯付近の筋肉について詳しくはコチラ
悪い発声を減らす
ボイストレーニングの序盤の目的は
悪い発声の癖を抜くことにあります。
喉に負担のかかる悪い癖を抜き
練習を長く続けられるようになる
ことが先決なんです。
ボイストレーニングは量より質
熱心な方ほど練習に打ち込みがちです。
しかし、無理な練習を続けて
喉を痛めては元も子もありません。
ボイストレーニングは量より質だ
ということを肝に銘じてくださいね。
高いモチベーションを維持し
練習の質を保つことが大事なんです。
ボイストレーニングについて詳しくはコチラ
ボイトレの適切な練習頻度とは
短い練習を何回も
「1日1時間○○という練習をしてください」
とトレーナーに言われたとします。
「それなら、忙しいから、休みの日に
7時間練習をして1日で終わらせよう。」
これではマズイんです。
ボイストレーニングの序盤の目的は、
発声の悪い癖を抜くことなんです。
1日集中的に練習して他の日は何もしない。
これでは、6日間の間に悪い発声の癖が戻り
練習で矯正した意味がなくなるんですね。
定期的な短い練習の習慣化が重要なんですね。
声が枯れるまで練習しない
ボイストレーニングの目安は様々あります。
初心者と経験者でも適切な練習頻度が
違うので、絶対正しい基準はないんです。
しかし、一つの目安として、喉が枯れるまで
というのがあります。
これはだいたい、喉声で発声した場合
1~2曲くらいでやってきます。
すると、10分ほどしか練習できないこと
になってしまいます。
でも良いんです。
初心者は特に、喉に負担のかからない発声の
体得が先決なので無理してはいけません。
日々、練習を続けるうちに
歌える時間も伸びていきます。
どうしても、声が枯れてしまった後で
練習がしたい人は…
上手い人の歌を聴きましょう。
それも、立派な歌の練習です。
喉声の直し方について詳しくはコチラ
理想は週1ペースで
初心者、経験者を問わず、週1くらいの
ペースで練習を積むのが良いようです。
初心者は必ず高い頻度で
初心者は無理のない範囲で
なるべく頻繁に練習しましょう。
週1以上の頻度で練習し
悪い発声の癖を抜くことを目指し発声します。
経験者は出来れば高い頻度で
40点しか取れない子が
70点とるのに時間はかかりません。
一夜漬けでも行けるかもしれません。
初心者は短期集中で伸びるんですね。
しかし70点とった子が
100点をとるには時間がかかります。
これと同じで、経験者は短期集中でなく
じっくりと実力を伸ばす方が良いです。
基礎技術が身についた経験者は
練習頻度を落とすのも良いでしょう。
しかし、かすれや、枯れなど
悪い癖が慢性的についている
このような経験者ならではの問題もあります。
そのため週1前後のペースでの練習が必要です。
実際練習するうえでの注意
ウォーミングアップは必須
ボイストレーニングは筋肉トレーニング
によく似ています。
中学時代野球部だった私には
筋トレの日がありました。
筋トレの日であっても必ずランニングで
体を温めてからメニューは始まっていました。
これは筋肉を痛めないため
の工夫だったんですね。
ボイストレーニングも同じで
いきなり練習すると、喉を痛めてしまいます。
声帯はとても繊細な作りをしています。
そのため無理は続かないんです。
体調を整えて集中すべし
体調管理や睡眠、食事といった
生活習慣を整えることも重要です。
忘れてしまいがちですが、歌の上達に繋がる
重要なことなので、覚えておいてくださいね。
喉に良い食事について詳しくはコチラ
高音を出しすぎない
ボイストレーニングをされている方の多くが
高音への憧れを持っています。
しかし、高音発声は中低音発声という
基礎の上にあります。
また、高音発声は適切に行わないと
声帯へのダメージが大きいんです。
初心者は高音の出しすぎに注意しましょう。
定期的に練習メニューを変える
ずっと同じメニューで練習していると
同じ場所にばかり負担がかかってしまいます。
2週に一度くらいの間隔で
練習メニューを変えることは重要です。
前回の復習も大事
週一回、トレーナーのもとで練習する場合
を考えてみましょう。
毎日、朝と夜一度ずつ30分ほど
前回の復習をすると良いです。
喉に負担をかけず上達も早まり良いです。
練習しない日を作る
熱心な方は練習のし過ぎに注意しましょう。
最低でも週1くらいで
練習しない日を作りましょう。
やりすぎが一番マズイんですね。