「あなたの声は喉声になってるよ」
「だんご声じゃ声は響かないよ」
ボイストレーニングを受けた方は
こんなことを言われたことが
あるかもしれません。
今回はクネーデル(だんご声)を改善する
方法や歌う時の呼吸について紹介します。
是非チェックしてみてください。
クネーデルとは
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クネーデルとは肉団子を意味する
ドイツ語なんですが
舌の奥が肉団子のように盛り上がって
詰まった声しか出ない状態が
クネーデルと呼ばれます。
クネーデルは最悪の発声フォームで
一見「声楽家らしく」聞こえるが
実際は「側鳴り」状態で
声が詰まっています。
これは日本人に多い症状らしいです。
歌っている本人にはきれいで整った声
に聞こえやすいのも特徴なので
注意したいところです。
クネーデルは喉仏を下げようとして
舌が後ろへ引っ張られた状態で固まると
発生します。
喉を開こうとするあまり、喉仏を上げない
ようにした結果、クネーデルになることも
多いので注意が必要です。
喉を開く方法について詳しくはコチラ
クネーデルの改善方法
![](https://utaitebu.com/wp-content/uploads/2018/02/man-540500_1280-300x221.jpg)
クネーデルの改善方法として効果的なのは
舌を出しながら発声練習をすることです。
鏡の前で舌を前に出した状態で
発声練習をしてみましょう。
自分に聞こえる声、響きも普段とは
違っているはずです。
女性の場合、クネーデルに気づきづらい
ことが多いようです。
喉声は治るのか
クネーデルは、喉声の原因の一つですが
自分で治すのは難しいようです。
本気で治したい場合ボイストレーナーに
見てもらう必要があるでしょう。
1度、喉声の習慣がついてしまうと
なかなか治すのが難しいようで
練習するほど悪化することもあるようです。
喉声の改善には横隔膜と連携した
お腹と背中のインナーマッスルを
鍛える必要があります。
硬いものを押し付けながら筋トレを
することで、インナーマッスルは
つくようです。
また、舌根や下あごの付け根から力を抜き
喉の下が常に柔らかい状態を保つことも
重要です。
正しい姿勢で歌う
![](https://utaitebu.com/wp-content/uploads/2018/02/musician-802029_1280-300x243.jpg)
胸郭を開く
胸郭を開くとは、肩から力を抜き
肩が上がらないようにし、横隔膜をおろし、
猫背になるのを防ぐことです。
猫背になったり、肩(鎖骨)が上がってしまう
と、肺が十分に膨らまなくなり
肺活量が下がってしまいます。
肺が十分に膨らむようになると
肋骨の間隔が柔軟に開くようになります。
呼吸法を整える
胸郭が開いたら、横隔膜を下に膨らませる
「腹式呼吸」の状態を作ります。
次に鼻からゆっくり息を吸い
みぞおち→肋骨付近→脇腹→腰の後ろ
の順番で息を入れていきます。
いったん息を止め、「つー」と歯の間から
息をもらすイメージでゆっくり吐きます。
このような呼吸法はヴェルディ・ブレスと
呼ばれるようです。
余談ですが、クネーデルになっている
人ほど、発声練習ばかりやっていて
呼吸のトレーニングができていないことが
多いようです。
クネーデルは日本人に多いと書きましたが
これは呼吸法に関係があるようです。
普段の会話から、歌と同じような呼吸法で
発声する白人、黒人に対し
日本人は会話もこもった感じの呼吸で
行っているようです。
白人が黒人が普段から行う呼吸法は
オペラやミュージカル、R&Bでも
必要な呼吸法なんです。
これには横隔膜を鍛え、大量の息を吸って
吐ける呼吸法が必要なようです。
腹式呼吸について詳しくはコチラ