「あなたの声は喉声になってるよ」
「だんご声じゃ声は響かないよ」
ボイストレーニングを受けた方は
こんなことを言われたことが
あるかもしれません。
今回はクネーデル(だんご声)を改善する
方法や歌う時の呼吸について紹介します。
是非チェックしてみてください。
クネーデルとは
クネーデルとは肉団子を意味する
ドイツ語なんですが
舌の奥が肉団子のように盛り上がって
詰まった声しか出ない状態が
クネーデルと呼ばれます。
クネーデルは最悪の発声フォームで
一見「声楽家らしく」聞こえるが
実際は「側鳴り」状態で
声が詰まっています。
これは日本人に多い症状らしいです。
歌っている本人にはきれいで整った声
に聞こえやすいのも特徴なので
注意したいところです。
クネーデルは喉仏を下げようとして
舌が後ろへ引っ張られた状態で固まると
発生します。
喉を開こうとするあまり、喉仏を上げない
ようにした結果、クネーデルになることも
多いので注意が必要です。
喉を開く方法について詳しくはコチラ
クネーデルの改善方法
クネーデルの改善方法として効果的なのは
舌を出しながら発声練習をすることです。
鏡の前で舌を前に出した状態で
発声練習をしてみましょう。
自分に聞こえる声、響きも普段とは
違っているはずです。
女性の場合、クネーデルに気づきづらい
ことが多いようです。
喉声は治るのか
クネーデルは、喉声の原因の一つですが
自分で治すのは難しいようです。
本気で治したい場合ボイストレーナーに
見てもらう必要があるでしょう。
1度、喉声の習慣がついてしまうと
なかなか治すのが難しいようで
練習するほど悪化することもあるようです。
喉声の改善には横隔膜と連携した
お腹と背中のインナーマッスルを
鍛える必要があります。
硬いものを押し付けながら筋トレを
することで、インナーマッスルは
つくようです。
また、舌根や下あごの付け根から力を抜き
喉の下が常に柔らかい状態を保つことも
重要です。
正しい姿勢で歌う
胸郭を開く
胸郭を開くとは、肩から力を抜き
肩が上がらないようにし、横隔膜をおろし、
猫背になるのを防ぐことです。
猫背になったり、肩(鎖骨)が上がってしまう
と、肺が十分に膨らまなくなり
肺活量が下がってしまいます。
肺が十分に膨らむようになると
肋骨の間隔が柔軟に開くようになります。
呼吸法を整える
胸郭が開いたら、横隔膜を下に膨らませる
「腹式呼吸」の状態を作ります。
次に鼻からゆっくり息を吸い
みぞおち→肋骨付近→脇腹→腰の後ろ
の順番で息を入れていきます。
いったん息を止め、「つー」と歯の間から
息をもらすイメージでゆっくり吐きます。
このような呼吸法はヴェルディ・ブレスと
呼ばれるようです。
余談ですが、クネーデルになっている
人ほど、発声練習ばかりやっていて
呼吸のトレーニングができていないことが
多いようです。
クネーデルは日本人に多いと書きましたが
これは呼吸法に関係があるようです。
普段の会話から、歌と同じような呼吸法で
発声する白人、黒人に対し
日本人は会話もこもった感じの呼吸で
行っているようです。
白人が黒人が普段から行う呼吸法は
オペラやミュージカル、R&Bでも
必要な呼吸法なんです。
これには横隔膜を鍛え、大量の息を吸って
吐ける呼吸法が必要なようです。
腹式呼吸について詳しくはコチラ