今回は自宅で手軽にできる
ボイストレーニングを紹介します。
必要なのは割り箸のみ。
レッスンに通う余裕のない方もは
気軽に始められる方法なんです。
是非参考にしてみてください。
割り箸で喉が開く?

割り箸を使ったボイストレーニングで最も
有名なのが喉を開くためのトレーニングです。
では、そもそも喉を開くとは何なのか。
喉を開く上では、軟口蓋を上げること
喉仏を下げることが重要とされています。
また、喉を開くと
・声が響くようになる
・声に膨らみが出る
・息の流れがスムーズになる
と言われています。
そして、より具体的には
・高音発声ができるようになる
・音程が取れるようになる
・音程のずれに気づきやすくなる
といった変化を挙げる人がいます(効果を保証するものではありません)。
喉を開いて芯のある声を出す方法はコチラ
割り箸を使ったボイトレ練習方法

それでは、割り箸を使った
ボイストレーニング方法について解説します。
力を抜くトレーニング
割り箸を横にくわえます。
頬を上げるために少し微笑んでおく
ことがポイントです。
このトレーニングをすると
口の中、舌、喉から力が抜けます。
ボイストレーニングでは口の中の空間を
広くとるというのが基本なんです。
なので、あらゆるボイストレーニングの効果
を高めるのにも、これは役立ちます。
毎日、短時間で良いので続けると
ボイストレーニングの効果も上がります。
是非試してみてください。
喉を開くトレーニング
割る前の割り箸2膳を左右の奥歯で噛みます。
そのまま、できるだけ長く「アー」と発声します。
次に、割り箸を噛まずに「アー」と発声します。
違いを感じられたでしょうか。
割り箸を噛んだ時には、喉が強制的に開いているんです。
割り箸を噛んで発声
噛まずに発声を交互に繰り返します。
喉が開いている実感が湧けば成功です。
割り箸を噛まずとも、
喉を自在に開けるのを目指しましょう。
また喉が開ければ、高音発声も難なく出来
音痴矯正にも役立ちます。
即効性のある初心者にも向いた
練習方法なので、是非やってみてください。
喉を開くトレーニング 実践編
割り箸を噛んで発声し、喉を開く感覚が
つかめたら、そのまま歌ってみましょう。
物を噛んだ状態なので、滑舌は悪くなります。
しかし、声が響く感覚はつかめると思います。
是非試してみてください。
コチラのボイストレーニングも自宅で手軽にできます。
その他ボイストレーニング方法についてはコチラ
割り箸トレーニングを安全に行うために
手軽にできる練習ですが、口の中に物を入れる以上、注意しておきたい点があります。やり方より先に、安全面を押さえておくことをおすすめします。
| 注意すること | 理由 | 目安 |
|---|---|---|
| 強く噛み込まない | あごや歯に負担がかかりやすくなります | 軽く支える程度。力を入れるための道具ではありません |
| 長時間続けない | 口を開いたままの姿勢が続くと疲れが出やすくなります | 1回は数分程度で切り上げる |
| 割れた箸・ささくれた箸を使わない | 口の中を傷つけるおそれがあります | 使う前に必ず確認する |
| 使い回さない | 衛生面の問題があります | 毎回新しいものを使う |
| 違和感があればやめる | 無理に続けても良い結果につながりません | 痛みや不快感が出たらその場で中止する |
とくに「もっと開けば効くはず」と力を込めてしまうことは避けてください。この練習は口の中の空間を意識するための補助であって、大きく開けるほど良いというものではありません。あごに疲れを感じる状態で歌っても、力の抜けた発声からは遠ざかってしまいます。
あごの調子が良くない日はやらない
朝起きたときにあごが疲れている、口を開けると違和感がある、といった日は見送ってください。歌の練習は他にもいくらでもあります。気になる状態が続く場合は、自己判断で続けずに中止するようにしてください。
感覚がつかめないときの切り分け
「割り箸をくわえても違いがわからない」という声はよく聞かれます。原因はいくつか考えられるので、順に確認してみましょう。
| 症状 | 考えられること | 試すこと |
|---|---|---|
| くわえても声が変わらない | 口だけ開いていて、喉まわりは変わっていない | あくびをしかけたときの喉の感じを思い出して合わせる |
| 声がこもる・くぐもる | 舌の根元が下がって奥をふさいでいる | 舌先を下の前歯の裏に軽く置いたまま発声する |
| 喉が締まる感じがする | 大きな声を出そうとして力が入っている | 音量を半分に落として、同じ形のまま発声する |
| すぐ疲れる | 噛む力が強すぎる、時間が長すぎる | 支える程度の力に変え、1回を短くする |
| 外すと元に戻る | 形を道具に任せていて、自分で作れていない | 外した直後に同じ音を出し、差を録音で比べる |
鏡と録音を両方使う
口の形は鏡で見え、声の変化は録音で聞こえます。この2つを両方使うと、見た目と音の対応がわかりやすくなります。同じ音を「くわえた状態」「外した状態」で交互に録り、並べて聴き比べてみてください。差が聞こえないうちは、まだ形が再現できていないと判断できます。録音の手順はカラオケでの録音方法を参考にしてください。
割り箸なしに移行するまでの段階
この練習の目的は、道具がなくても同じ状態を作れるようになることです。いきなり外すのではなく、段階を踏むと再現しやすくなります。
- 割り箸をくわえた状態で「アー」と発声し、感覚を確認する
- くわえたまま、音程を上下させて同じ感覚が保てるか試す
- 外した直後に、同じ音を同じ形で出す
- 外した状態から始めて、途中でくわえて答え合わせをする
- 道具なしで、口の中の空間だけを意識して発声する
- 実際の曲のワンフレーズで同じ状態を作れるか試す
| 段階 | できているかの目安 |
|---|---|
| 1〜2 | くわえたときと外したときで、声の響き方の違いに気づける |
| 3〜4 | 外した直後なら、近い響きを自分で作れる |
| 5〜6 | 道具なしで始めても、同じ感覚を呼び出せる |
段階を飛ばして5からやろうとすると、うまくいかずに練習自体をやめてしまいがちです。3の「外した直後」がいちばん再現しやすいタイミングなので、ここを丁寧に繰り返してみてください。全体の練習の進め方は歌い手の始め方ロードマップにまとめています。
くわえ方の向きと本数で、ねらいが変わる
割り箸の練習は「くわえて声を出す」と一括りにされがちですが、実際には向きと本数で口の中の形が変わり、確かめられることも変わります。ここまで紹介したやり方の違いを整理しておきます。
| くわえ方 | 口の中の変化 | 向いている確認 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 横向きに1膳を軽く支える | 口角が上がり、唇の力が抜けやすくなります | 口まわりの力みを抜けているか | 噛まずに支えるだけ。歯で固定しない |
| 割る前の1膳を左右の奥歯で | 上下に少し開いた状態が保たれます | 縦の開きを作れているか | 太さがあるぶん、あごが疲れやすい |
| 2膳に増やす | 開きがさらに大きくなります | 開きの幅による響きの差 | 開くほど良いという性質ではない |
| 前歯で軽くはさむ | 口の前側だけが固定されます | 奥を動かさずに言葉を作れているか | 落としやすいので短時間で切り上げる |
本数を増やすほど効果が上がる、という順番ではありません。増やすと口の中の空間は広がりますが、同時にあごを支える負担も増えます。無理なく保てる範囲でいちばん小さいものから始め、感覚がつかめない場合にだけ1段階上げる、という進め方が扱いやすいとされています。口の中の空間そのものの作り方は口腔共鳴のやり方で詳しく扱っています。
「滑舌が良くなる」と言われることについて
割り箸の練習は、喉を開く目的のほかに「滑舌が良くなる」という文脈でも紹介されます。くわえた状態では唇の動きが制限されるため、舌を動かさないと言葉にならず、結果として舌を使う練習になる、という説明です。
一方でこの記事では、くわえている間は滑舌が悪くなると書きました。矛盾しているようですが、見ている時間が違います。判断したいのはくわえている最中の聞こえ方ではなく、外したあとに動かしやすくなっているかのほうです。次の手順で確かめられます。
- くわえる前に、言いにくい歌詞を1行読んで録音する
- くわえた状態で同じ1行を読む(聞き取れなくて構いません)
- 外した直後に、もう一度同じ1行を読んで録音する
- 1つ目と3つ目を並べて聴き比べる
差が感じられないなら、この目的でこの練習を続ける必要はありません。滑舌そのものが課題になっている場合は、道具に頼るより原因の切り分けから入るほうが早いので、滑舌が良くならない原因と改善する方法を確認してみてください。
指摘されている弱点と、ほかの道具との使い分け
手軽な練習ですが、弱点として挙げられる点もあります。よく指摘されるのが、噛むという動作そのものが「噛み締める」方向の力を生むため、下あごが固まりやすいということです。力を抜くために始めた練習が、別の場所に力を入れる形になってしまうと、ねらいと逆の結果になりかねません。
避けるには、支える程度の力にとどめること、1回を短く切り上げること、そして外した状態を必ずセットで行うことの3つです。外したときに同じ形を作れているかまで確かめて、はじめて1回分と考えてください。
| 道具 | 主に確かめられること | この練習との違い |
|---|---|---|
| 割り箸 | 口の中の縦の空間 | 噛む動作が入る |
| ストロー | 息の細さと一定さ | 噛まずに使える。ストローを使った発声練習 |
| ペットボトル | 息の出入りとお腹まわりの動き | 声より呼吸側の確認。ペットボトルを使ったボイトレ |
| 道具なし(あくびの形) | いつでも試せる | 目安が自分の感覚だけになる |
どれも、感覚をつかむきっかけとして紹介されている方法で、歌の上達そのものを保証するものではありません。今日つかみたいのが「口の中の空間」なのか「息の使い方」なのかを先に決めてから選ぶと、道具を増やさずに済みます。あごや歯に違和感が続く場合は、自己判断で続けずに医療機関へ相談してください。
よくある質問
どのくらいの頻度でやればいいですか
頻度よりも、1回を短く保つことを優先してください。毎日数分でも、あごに負担のない範囲で続けるほうが取り組みやすくなります。まとめて長時間行っても、疲れが残るだけで感覚は身につきにくいと考えられます。
割り箸以外のもので代用できますか
厚みや形が変わると、口の中の空間の作られ方も変わります。口に入れて安全が確認できないものは使わないでください。飲み込むおそれのある小さなものや、割れやすいものは避けるべきです。手元に割り箸がないときは、この練習は行わず別のメニューに切り替えるほうが確実です。
高い音が出るようになりますか
この練習で口の中の空間を意識できるようになると、力みが減って発声が楽になったと感じる人はいます。ただし、出せる音域そのものが変わることを保証するものではありません。高い音が苦しい場合、そもそも曲のキーが自分に合っていないことも考えられます。キーの合わせ方は自分に合うキーの見つけ方を確認してみてください。
歌いながらやってもいいですか
くわえたまま歌うと滑舌は当然悪くなるので、歌詞の練習にはなりません。あくまで響きの確認用と考え、短く区切って行ってください。歌詞や表現の練習は、道具を外した状態で別に行うほうが効率的です。


























