滑舌だけでなく、歌も上手くなる舌筋トレーニングとは!?

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突然ですが、あなたは
舌のトレーニングをしていますか?

舌は発声に大きく関わりますが、
舌を鍛えている人はほとんどいないでしょう。

舌を鍛えると言っても、
どうすればいいかわからないもの。

 

舌は筋肉の塊なので、
鍛えることで強くなります。

舌をしっかりと鍛えると、
歌う上でアドバンテージになります。

今回は舌を鍛えるメリットと
簡単な舌の鍛え方をお伝えします。

 

舌を鍛えると何が良いの?

滑舌が良くなる

歌の意味を伝えることは
歌う人の義務だと私は思っています。

どんなに感動する歌詞でも
伝わらなければ意味がありません。

つまり発音を明瞭にして、
滑舌良く歌う必要があるのです。

 

わかりやすく発音するためには
舌を上手く動かさなければいけません。

舌の筋肉をトレーニングすると、
滑舌が良くなります。

 

また滑舌が良くなると
他にも良いことがあります。

歌を歌う時は音程・リズムなど
多くのことに気を遣わなければなりません。

滑舌が良くなると余裕ができて、
歌うことに集中できるようになります。

 

声が通るようになる

舌の筋肉をトレーニングすると
大きくて通る声が出るようになります。

さらに言えば、
響きのある高い声を出せるようになります。

 

口の中の一番の障害物は
何と言っても舌です。

舌があることによって、
声が響きにくくなってしまいます。

 

歌っていて疲れてくると、
舌があまり動かなくなります。

すると空気の通り道を小さくして、
声が響きにくくなってしまうのです。

そうならないために
舌をコントロールする必要があります。

 

舌筋トレーニング

STEP1:舌を突き出す

まずは上を向きます。

次に天井に向かって
舌を思いっきり突き出します。

その状態を3秒キープして、
ゆっくりと前を向きます。

 

STEP2:口を閉じて舌を回す

口を閉じた状態で、
円を描くように舌を大きく回します。

ほっぺたを内側から押すように
意識すると良いです。

右まわりと左まわりを
10回転ずつやりましょう。

舌の根元(舌根)に力が入ると、声はどう変わるか

舌を鍛えることと同じくらい大切なのが、使わないときにちゃんと力を抜けることです。とくに舌の奥のほう、顎の下あたりにつながっている根元の部分は、自分では動かしている自覚がないまま固まりやすい場所です。ここが上がったまま歌うと、口の奥のスペースが狭くなり、声の出方が変わってきます。

よくあるのは次のようなパターンです。当てはまるものがないか確認してみてください。

起きていること聞こえ方・感じ方
舌の奥が持ち上がって、口の奥が狭くなる声がこもる。同じ声量でも遠くまで届かない感じがする
舌の根元が奥へ引っ込む暗く重い響きになる。母音がはっきりしない
高い音に入るときだけ急に力むサビで声が詰まったように感じる。息が急に足りなくなる
顎の下(舌の付け根の下)が硬くなる歌い終わりに顎の下や首の前側が疲れている

ここで注意したいのは、力みは「悪い癖」ではなく「必要以上に頑張っている状態」だということです。高い音を出そう、大きな声を出そうと意識したときに、本来使わなくていい場所まで一緒に動員してしまっている、という理解のほうが直しやすくなります。張り上げるような発声になっている人は、舌だけでなく体全体の使い方から見直すと早いので、張り上げ発声の直し方もあわせて確認してみてください。

自分で気づく3つの方法

舌の奥は自分では見えず、感覚もぼんやりしています。だからこそ、外から確認できる手がかりを持っておくことが上達の近道になります。

1. 鏡で「のどの奥が見えるか」を見る

鏡の前で口を大きめに開け、「あー」と声を出してみます。舌の奥が持ち上がっていると、のどの奥がほとんど見えません。逆に力が抜けていると、舌が平らに寝て奥の空間が見えます。声を出す前と出した後で、見え方がどう変わるかを比べるのがポイントです。声を出したとたんに奥が塞がるなら、発声と同時に力が入っているサインです。

2. 指で顎の下を触りながら歌う

親指を顎の先の少し内側、柔らかい部分に軽く当てます。強く押す必要はなく、触れているだけで十分です。この状態でいつもの曲を歌ってみて、音が上がるタイミングでここが硬く盛り上がるなら、舌の根元が余計に働いていると考えられます。低い音では柔らかいのに高い音で急に硬くなる、という差が出る人が多いです。

3. 録音して母音の粒をそろえて聞く

いちばん確実なのは録音です。歌っている最中は骨伝導の音が混ざるため、こもりに気づけません。録った音を「あ・い・う・え・お」の粒だけに注目して聞き、特定の母音のときだけ音がくぐもるなら、その母音で舌の位置が乱れています。聞き返しの手順は録音でセルフ添削するやり方にまとめてあるので、そちらの流れに沿って項目を分けて聞くと原因を絞り込みやすくなります。

力みをゆるめるための練習手順

脱力は「力を抜こう」と念じてもうまくいきません。抜けている状態をいったん体験してから、その感覚のまま歌に近づけていくという順番で進めます。次の流れを1セット3〜5分程度で行ってみてください。

  1. あくびの途中で止める。あくびをすると、舌の奥は自然に下がって口の奥が広がります。あくびが出かかったところで止め、その広がりを覚えます。この感覚の作り方は喉を開く方法とコツで詳しく扱っています。
  2. ため息のように「はー」と息だけ出す。声を出さず、息が通る道を確認します。顎の下は柔らかいままかを指で確かめます。
  3. その息に、小さな声を乗せる。ここで大きな声を出そうとすると元に戻るので、話し声よりも小さいくらいで構いません。
  4. 「ん」のハミングで下から上へゆっくり動かす。ハミングは舌が自然な位置に落ち着きやすく、力みが入るとすぐ響きが痩せるので、自分でも気づけます。
  5. 実際のフレーズに戻す。うまくいかない箇所だけを取り出し、1〜2小節ずつ。通しで歌うのは最後にします。

途中で顎の下が硬くなったら、そこで一度止めて手順2に戻ります。硬いまま繰り返しても、力んだ状態を練習していることになってしまいます。

うまくいっているかどうかの目安

脱力の練習は変化が地味なので、「これで合っているのか」がわからなくなりがちです。次のような変化が出ていれば、方向は間違っていません。

  • 同じフレーズを歌ったときに、前より息が余るようになった
  • 高い音に入る手前で、体が身構える感じが減った
  • 歌い終わったあと、顎の下や首の前側の疲れが軽くなった
  • 録音を聞くと、母音の輪郭が前よりはっきりしている

逆に、声は楽になったのに音量が落ちた、言葉が届かなくなった、という場合は抜きすぎです。脱力は目的ではなく、必要な場所だけに力を残すための手段だと考えてください。「抜く」ではなく「余計なところをやめる」と言い換えると、狙いがぶれにくくなります。

母音ごとの舌の使い分けと、やりすぎないための注意

母音によって舌の位置は変わってよい

脱力を意識しすぎると、今度は「舌を動かしてはいけない」と思い込んでしまう人がいます。実際には、母音ごとに舌の位置が変わるのは当たり前のことです。大まかには次のような関係になります。

母音舌のおおよその状態気をつけたい点
もっとも平らに近く、奥が広がりやすい口を開けることに気を取られて舌が後ろに引ける
前寄りで持ち上がる持ち上げすぎて音が細く鋭くなる
奥寄りで、唇がすぼまる舌の根元まで一緒に引っ込んでこもる
「あ」と「い」の中間あいまいになって「あ」に寄る
奥寄りで、口の中は縦に広い暗くなりすぎて言葉が聞き取りにくくなる

ポイントは、舌の前半分は母音に合わせて動かし、根元はできるだけ落ち着かせておくという役割分担です。舌先や舌の中央がしっかり働けば、根元まで動員する必要はありません。舌の基本的な置き場所は正しい舌の位置、口の中の空間の作り方は口腔共鳴のやり方で解説しています。

「脱力」を狙いすぎると、今度は輪郭がぼやける

力を抜くことばかり意識した結果、言葉がはっきりしなくなったり、声が奥にこもって前に出てこなくなることがあります。舌の奥が下がりすぎて音が団子のようにまとまってしまう状態についてはクネーデル(だんご声)の解説で扱っています。脱力できているのに言葉が届かない、という状態になったら、力を抜く方向ではなく舌先の働きが足りていないと考えたほうが早く直ります。

また、記事の前半で紹介したような舌のトレーニングも、回数を増やせば増やすほど良いというものではありません。舌や顎の下に疲れを感じたら、その日はそこで終わりにしてください。翌日に疲れが残らない範囲で、毎日少しずつが、結果としていちばん続きます。違和感が続く場合は自己判断で押し切らず、専門家に相談するようにしましょう。



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