歌ってみた動画の「概要欄」、なんとなくで書いていませんか? 実は概要欄は、権利面のお守り・検索対策・ファン獲得の導線を兼ねる重要パーツです。この記事では、そのままコピペで使えるテンプレート付きで、概要欄の書き方を解説します。
概要欄が果たす3つの役割
- 権利面のお守り:本家と音源のクレジット表記は、歌ってみた文化の最低限のマナーであり、トラブル予防にもなります
- 検索対策:概要欄のテキストはYouTubeの検索対象です。曲名・本家名・「歌ってみた」を自然に含めましょう
- ファン獲得の導線:「いいな」と思った視聴者が次にすることは概要欄チェック。SNSリンクがなければ、その人は二度と戻って来られないかもしれません
必須の4要素
- 本家(原曲)へのリンクとクレジット:曲名・作者名・本家動画URL。これが最重要です
- 使用音源のクレジット:off vocal音源の配布元と、規約で指定された表記(→音源のルールは著作権まとめ)
- 制作クレジット:Vocal・MIX・イラスト・動画。自分でやったものは自分の名前を堂々と書きましょう(依頼した場合は依頼先の指定に従って表記)
- 自分のリンク集:XとYouTubeチャンネル登録リンクは最低限。楽曲のサブスクリンクなどがあれば追加
コピペOK!概要欄テンプレート
◆楽曲◆
「曲名」
本家様:(本家動画のURL)
作詞・作曲:◯◯様
◆お借りしたもの◆
off vocal音源:(配布ページのURL)
◆制作◆
Vocal・MIX:あなたの名前
イラスト:◯◯様(@ID)
◆SNS◆
X(Twitter):(あなたのXのURL)
チャンネル登録で応援してもらえたら嬉しいです!
#歌ってみた #曲名 #ボカロ
1〜2行目にひとことコメント(「サビの高音、10テイク録りました」など)を足すと人柄が出て、ファンが付きやすくなります。
書き方のコツ4つ
- 冒頭2行が勝負:概要欄は最初の2行しか表示されず、続きは「もっと見る」の中。伝えたいこと(本家リンク・ひとこと)は上に置きます
- タイトルとの役割分担:タイトルは「曲名+歌ってみた+名前」で検索を取り、概要欄で情報を補完します(→タイトルの付け方)
- ハッシュタグは3〜5個で十分:#歌ってみた+曲名+ボカロP名あたりが定番。タグの考え方はタグの付け方と同じです
- テンプレを固定して使い回す:毎回ゼロから書かない。1回作れば、次回からは曲情報を差し替えるだけです
やってはいけないNG3つ
- 本家リンクなし:文化としてもマナー違反ですし、「本家すら書かない人」という印象は活動に響きます
- 嘘のクレジット:やっていないのに「MIX:自分」等と書くのはトラブルの元。依頼したなら正直に書くほうが信頼されます
- 関係ないタグの乱用:人気曲のタグを無関係に付ける行為は、視聴者にもアルゴリズムにも嫌われます
よくある質問
Q. ニコニコ動画でも同じでいい?
基本は同じですが、ニコニコは「親作品登録」という公式の仕組みがあります。概要欄のクレジットに加えて、本家動画と音源を親作品に登録するのが作法です。
Q. 収益化していたら書き方は変わる?
クレジットの書き方自体は同じですが、そもそも収益化の可否は曲・音源の規約次第です。著作権まとめで必ず確認を。
Q. 概要欄って本当に読まれてるの?
「気に入った人ほど読む」が答えです。全視聴者の数%でも、その数%こそがファンになる人たち。その人たちへの案内板だと思って整えましょう。伸ばす工夫の全体像は伸びない原因チェックリストへ。
概要欄を6ブロックに分けて管理する
概要欄を毎回ゼロから書くと、その時々で入れる項目が変わってしまい、後から見返したときに情報がそろっていない動画が出てきます。ブロック単位で枠を決めておき、中身だけ差し替えるという管理にしておくと、抜けが起きにくくなります。
| ブロック | 入れる情報 | 差し替えの頻度 |
|---|---|---|
| 1. ひとこと | その動画についての短いコメント | 毎回書き換える |
| 2. 楽曲情報 | 曲名、原曲の情報、原曲へのリンク | 毎回書き換える |
| 3. 使用素材 | 音源の入手先、イラストや動画素材の出どころ | 毎回書き換える |
| 4. 制作 | 誰が何を担当したか | 担当が変わったときだけ |
| 5. リンク集 | 自分のSNSや他の投稿先 | ほぼ固定 |
| 6. 注意書き | 転載や二次利用についての自分の意思表示 | ほぼ固定 |
5と6は一度作れば当分そのまま使えるので、テキストファイルなどに保存しておくと投稿のたびの作業が軽くなります。逆に1〜3は動画ごとに必ず変わる部分なので、前回の概要欄をコピーして使うときは、この3ブロックを消してから書き始めると、前の曲の情報が残ってしまう事故を防ぎやすくなります。
書き漏らすと後から困りやすい項目
概要欄の項目には、抜けていてもすぐには問題にならないものの、時間が経ってから困るものがあります。投稿前のチェックリストとして目を通してみてください。
| 書き漏らしやすい項目 | 後から起きやすいこと | 対策 |
|---|---|---|
| 音源の入手先URL | 配布ページが移動・削除されると出どころをたどれなくなる | URLに加えて配布元の名称も文字で残しておく |
| 担当者の表記名 | 後日「名前の表記を直してほしい」と連絡が来る | 依頼時に希望する表記を確認して控えておく |
| 素材の利用範囲 | 他の動画やサムネへの流用が可能か分からなくなる | やり取りの記録を自分の手元に保存しておく |
| 投稿日や連番 | 同じ曲を録り直したときに版が区別できない | 概要欄の末尾に投稿時期や版を書いておく |
| 連絡先 | 使用許可などの連絡が届かない | SNSなど、受け取れる窓口をひとつ明記する |
とくに音源の入手先は、時間が経つと自分でも思い出せなくなりやすい項目です。手元の管理ファイル側にも同じ情報を残しておくと、後から確認する手間が減ります。ファイルや素材の残し方は録音データの管理を、音源そのものの扱いについてはオフボーカル音源の扱い方を参照してください。
投稿前に一度だけ見返す
チェックは投稿の直前ではなく、動画が完成した時点で一度行っておくと落ち着いて確認できます。公開ボタンを押す直前は気持ちが急いでいて、抜けに気づきにくくなります。完成した日と公開する日を分けておくと、その間に見返す時間を確保できます。
また、概要欄は公開後でも編集できる場合がほとんどですが、公開直後に見た人には修正前の内容が届きます。抜けに気づいたら直せばよい、と考えるより、先に確認しておくほうが手間が少なくて済みます。
クレジット表記で迷ったときの考え方
クレジットは形式が一つに決まっているわけではなく、投稿先や素材の提供元によって求められる書き方が異なります。判断に迷ったときは、次の順で考えると整理しやすくなります。
1. 指定があるものは指定に従う
音源やイラストの配布元・依頼先が表記の形式を指定している場合、それが最優先です。「この形で書いてください」という記載があれば、省略したり自分流に整えたりせず、そのまま使うのが基本になります。各投稿先や権利者の規約は必ず自分で確認してください。条件は変わることがあるため、以前の動画で使った形をそのまま流用せず、都度読み直すことをおすすめします。
2. 指定がない場合は「誰が何をしたか」で書く
形式の指定がない場合は、担当と名前が対応して読める形にしておくと分かりやすくなります。役割名を先に置き、その後に名前を書く形にそろえておくと、複数人が関わる動画でも読み手が混乱しにくくなります。自分が担当した部分も省略せず書いておくと、後から見返したときに制作体制が分かります。
3. 分からないものは載せる前に確認する
出どころがはっきりしない素材は、書き方を工夫するのではなく、使う前に確認するほうが確実です。権利まわりの全体像や、確認すべきポイントについては歌ってみたと著作権にまとめてありますので、判断に迷う場合はそちらを先に読んでみてください。
なお、制作を人に依頼する場合は、依頼の段階でクレジットの表記名を聞いておくと、投稿直前に慌てずに済みます。依頼時にそろえておく情報はMIX依頼の準備で扱っています。
まとめ
概要欄は「動画のスタッフロール+名刺+案内板」です。テンプレを1回作ってしまえば、あとは差し替えるだけで、権利面も検索面もファン導線も整います。この記事のテンプレをコピーして、あなた仕様に育ててください。



















