【歌うまだけが知っている!?】正しい舌の位置とは?

【歌うまだけが知っている!?】正しい舌の位置とは?

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あなたは歌っている時に
自分の舌を気にしたことがありますか?

舌の位置なんて気にしたことがない人が
ほとんどだと思います。

 

しかし、歌において
舌の位置はとても大切です。

舌をコントロールできるようになれば、
歌の上達のスピードが2倍、3倍になります。

それだけ大切だということを
ぜひ覚えてください。

 

そこで、今回は
正しい舌の位置についてお話します。

意識することで驚くほど変わるので、
騙されたと思ってやってみてください。

 

なぜ舌の位置が大切なのか?

声を響かせることができる

言葉を発音するためには
舌が必要不可欠です。

しかし、発声で言うと
舌は邪魔なモノでしかありません。

声の通りが悪い人は
舌の位置が原因なことが多いです。

 

口の中で声を響かせるためには
舌をコントロールする必要があります。

声の響く空間を作って、
音が通るのを邪魔しないようにする。

そう意識する必要があります。

 

喉を開くことができる

舌にムダな力が入っていると
喉が閉まってしまいます。

また、声帯も一緒に
力んでしまうことが多いです。

 

舌は変な位置にあると、
どうしても力んでしまいます。

自然に脱力するためには
定位置に置いておく必要があります。

 

正しい舌の位置とは?

舌先が下の歯の裏に
軽く触れていれば基本はOKです。

舌が上を向いていたり、
左右にズレているのは良くないです。

 

また舌の形で言うのであれば、
舌を凹ませることもポイントです。

スプーンの先端のように
舌が丸くなっていると良い声が出ます。

 

舌をコントロールできるようになるためには
舌筋を鍛える必要があります。

舌筋の鍛え方は
こちらの記事をご覧ください。

滑舌だけでなく、歌も上手くなる舌筋トレーニングとは!?

滑舌だけでなく、歌も上手くなる舌筋トレーニングとは!?

2017.04.22

母音ごとに舌の位置は変わる

「舌先は下の歯の裏」が基本の位置ですが、実際に歌っているあいだ、舌はずっと同じ場所にとどまっているわけではありません。母音が変われば舌の高さも前後も変わります。ここを知らずに「とにかく舌を下げる」とだけ意識すると、今度は言葉が不明瞭になってしまいます。

母音舌の状態気をつけたいこと
あ全体が低く、口の中の空間が最も広い顎だけ開けて舌が奥に引っ込むと、こもりやすい
い前寄りで高くなる。舌先は下の歯の裏に触れたまま力みやすい母音。喉まで締めないよう注意
う後ろ寄りで少し高い。唇が前に出る奥に引きすぎるとこもった音になりやすい
え「あ」と「い」の中間の高さ中途半端になりやすく、音色が濁りやすい
お後ろ寄りで低め。口の中に丸い空間ができる喉のほうで作ろうとすると詰まった声になる

大事なのは、母音が変わっても喉のあたりの状態は変えないことです。舌は動いてよく、変わってはいけないのは喉の広さと力の入り具合。歌っていて特定の母音だけ声が変わる、という場合は、その母音で余計な力が入っている可能性があります。母音ごとの響きの整え方については口腔共鳴のやり方で詳しく扱っています。

舌根が上がると何が起きるのか

舌の位置の問題でいちばん多いのが、舌の根元(舌根)が持ち上がっている状態です。舌先は下の歯についているのに声が詰まる、という人はここを疑ってみてください。

起きやすい変化

  • 声がこもって、口の中で止まっているように聴こえる
  • 高い音になるほど苦しくなり、力で押し出す歌い方になる
  • ロングトーンが早く途切れる
  • 歌詞が聞き取りにくくなる
  • 歌ったあとに疲れやすい

自分で見分ける方法

舌根は自分では見えにくい場所ですが、いくつかの方法で当たりをつけられます。

チェックやり方上がっているときの反応
顎の下に触れる顎の下(あご先と喉の間)に指を当てて発声する発声した瞬間に硬く盛り上がる感触がある
鏡で確認大きく口を開けて「あー」と出しながら奥を見る舌の奥が盛り上がり、喉の奥が見えにくい
あくびとの比較あくびをする直前の状態と、歌うときの状態を比べる歌うときのほうが明らかに狭い
高音で比べる低い音と高い音で顎の下の硬さを比べる高くなるほど硬くなる

あくびの直前の状態が、喉が広がっている感覚をつかむのに使いやすい基準になります。この感覚は喉を開く方法とコツで詳しく説明しているので、あわせて確認してみてください。

舌の力を抜くための練習

舌根を「下げよう」と意識すると、多くの場合は別の力みに置き換わるだけです。狙いは下げることではなく余計な力を抜くことなので、力を抜いた状態を体に覚えさせる方向で練習します。

1. 舌を出したまま発声する

舌を軽く前に出した状態で「あー」と発声します。舌を出していると舌根を持ち上げにくくなるため、力を抜いた発声の感覚を掴みやすくなります。慣れたら、舌を戻したあとも同じ響きが出せるか確認します。

2. タングトリルを使う

舌先を震わせる「るるる…」の音です。舌先だけを動かす動作なので、舌の他の部分に力が入っているとうまく続きません。逆に言えば、続かないこと自体が力みのサインになります。やり方はタングトリルで滑舌を鍛えようにまとめています。

3. 舌の運動そのものを分ける

口を開けたまま、舌先だけを上下・左右にゆっくり動かします。このとき顎が一緒に動かないことが条件です。顎と舌が連動している状態だと、歌のなかで舌を動かすたびに口の形が崩れます。舌を支える筋肉の鍛え方は舌筋トレーニングで紹介しています。

4. 「んー」から母音につなげる

口を閉じて「んー」とハミングした状態から、そのまま口を開いて「あー」につなげます。ハミングのときの舌の位置と響きを保ったまま母音に移れるかを確認する練習です。母音に変えた瞬間にこもったり、音色が急に変わったりする場合は、その切り替えで舌が動きすぎている可能性があります。

5. 全身の脱力とセットで考える

舌だけが単独で力むことは少なく、肩・顎・首の力みと連動していることがほとんどです。舌の練習をしても変わらない場合は、姿勢や肩まわりの力みから見直したほうが早いことがあります。特に、画面をのぞき込むような前傾姿勢のまま歌うと、顎が前に出て舌も引っ張られやすくなります。なお、練習中に喉に痛みや強い違和感があるときは、その日は中断して休んでください。

滑舌との関係と、確認のしかた

舌の位置は、響きだけでなく言葉の伝わりやすさにも直結します。歌ってみたのように録音して聴かせる形だと、歌詞が聞き取れるかどうかは印象を大きく左右します。

滑舌が悪く聴こえる原因を切り分ける

症状考えられる原因対応の方向
全体がこもる舌根が上がって空間が狭い脱力と喉を開く練習
サ行・タ行がぼやける舌先の動きが弱い、口の開きが足りない舌先の運動、子音を意識した発音練習
ラ行が回らない舌先の反応が遅いタングトリル、早口言葉
速い曲だけ崩れる舌の動きが追いついていないテンポを落として動きを確認してから戻す
高音だけ崩れる高音で力み、舌まで固まっている発声側の見直しを優先

滑舌の課題は原因が複数あるので、まとめて練習するより切り分けたほうが早く進みます。総合的な対策は滑舌が良くならない原因と改善する方法にまとまっています。

鏡と録音で確認する

舌は感覚だけで判断しにくい部分なので、外から確認する手段を持っておくと精度が上がります。

  1. 鏡で見る:発声中に舌の奥が盛り上がっていないか、顎が前に出ていないかを目で確認します。練習のたびに同じ距離・同じ角度で見るのがコツです
  2. 顎の下に指を当てる:発声中の硬さの変化を触覚で確認します。音程が上がるにつれて硬くなるかどうかが判断材料になります
  3. 録音して聴く:こもり具合と歌詞の聞き取りやすさは、録音のほうがはっきりわかります。舌を意識したテイクとしていないテイクを続けて録って比べると、差がわかりやすくなります
  4. 動画で撮る:スマホで口元を撮っておくと、鏡では見づらい歌唱中の動きを後から確認できます

比較のしかたや、直す優先順位の決め方は録音でセルフ添削するやり方を参考にしてください。舌の位置は、意識した直後より意識しなくても保てるようになったときに本当の変化が出ます。焦らず、日々の準備運動に少しずつ組み込んでいくのがおすすめです。

「普段の舌の位置」と「歌うときの舌の位置」は分けて覚える

舌の位置を調べていると、「舌は上あごにつけておくもの」という説明と、「舌先は下の歯の裏」という説明の両方に出会います。まったく逆のことを言っているように見えるので、ここで止まってしまう人が多いところです。

結論から言うと、どちらか一方が正解なのではなく、場面によって目的が違うだけです。何もしていないときの舌の置き場所の話と、声を出している最中に口の中の空間をどう確保するかという話は、別のテーマとして扱ったほうが混乱しません。

場面よく言われる位置その位置にする目的
何もしていないとき舌全体が上あごに軽く触れている口を閉じた状態を保ちやすくするため
話しているとき音ごとに絶えず動く子音を作るため。1か所に固定はできない
歌っているとき舌先は下の歯の裏、根元は力を抜く声が通る空間を舌でふさがないため

つまり目指すのは「ひとつの正しい位置で固める」ことではなく、場面に合わせて置き直せることです。歌う前に一度、下の歯の裏に舌先を戻してから声を出す、という手順を決めておくと切り替えが習慣になります。発声前の流れ全体は歌う前のウォームアップ・発声準備ルーティンにまとめています。

舌の根元と喉仏は連動している

舌の位置がうまくいかない理由が舌だけを見ても分からないことがあります。舌の付け根は喉仏(喉頭)とつながっているため、舌の根元が奥に引かれると、喉仏も一緒に引き上げられやすいからです。逆に、喉仏が上がった状態で舌だけを下げようとしても、力の入れ替えになるだけで空間は広がりません。

連動の度合いは、外から触って確かめられます。

手順やり方見るところ
1. 基準を作るつばを一度ごくりと飲み込む喉仏がいちばん上まで動く。これが上限の位置
2. 低い音で出す喉仏に軽く指を当てて、低めの音で「あー」ほとんど動かないのが普通
3. 音を上げる同じ「あー」で少しずつ音を上げる1で確かめた上限の近くまで跳ね上がっていないか
4. 戻すあくびをする直前の状態を作ってからもう一度同じ高さで喉仏の動きが小さくなれば、舌の根元の力も抜けている

指は押し込まず、触れるだけにしてください。判断したいのは「上がったか下がったか」ではなく、音を上げたときの動きの幅です。幅が大きいほど、舌の根元と喉のまわりがセットで持ち上がっていると考えられます。高い音でこの連動が強く出るタイプの人は、舌の練習だけを増やすより、響きの置きどころから見直したほうが早いことがあります。その方向は高音がラクになる共鳴の使い方で扱っています。

よくある質問

Q. 舌を下げようとすると、かえって苦しくなります

「下げる」を動作として実行すると、別の場所に力を入れ替えているだけになりがちです。狙いは下げることではなく力を抜くことなので、舌を軽く前に出した状態から始めて、力が抜けている感覚のほうを先に覚えてください。

Q. 舌の位置を意識すると歌詞が言いにくくなります

舌は子音を作る担当でもあるため、位置を固定しようとすると発音が犠牲になります。固定するのは舌先の戻り先だけで、動くこと自体は止めません。言葉が届かなくなったと感じる場合は、舌ではなく口の開き方から確認するほうが早いです。

Q. 締まっている感じがあるのですが、舌が原因でしょうか

舌の根元の力みは要因のひとつですが、それだけとは限りません。張り上げと締まりの切り分け方はミックスボイスで喉が締まる原因で整理しているので、あわせて確認してみてください。なお、痛みや強い違和感があるときは練習を中断してください。

Q. どのくらいで変わりますか

変化が出るのは、意識した直後ではなく、意識しなくても同じ位置に戻せるようになったときです。毎日の準備運動に1〜2分だけ組み込み、週単位で録音を比べるくらいの見方がちょうどよい期間感です。



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